米金融機関決算に期待したドル円の買いも93.40円付近までで、新規の手掛かり材料不足から、
93円付近を下値にレンジ内で揉み合い相場となった。一時、米金融規制強化後退観測から、底堅い
展開となったものの、本日のオバマ米大統領演説でより詳細な金融規制強化となることを懸念され
ているため、動きは鈍くならざるを得ないだろう。本日の東京市場も材料難に方向感に欠ける92.90
円から93.30円程度のレンジ相場になることだろう。ただ、IMFは、日本経済のデフレが続いた場合、
日本銀行は一段の金融緩和政策導入を余儀なくされる可能性があるとしたことが円売り材料と見ら
れる可能性は高い。また、世界の経済活動の回復ペースはそれぞれ異なるとし、景気刺激措置の規
模の差により、米国はEU、日本よりも良好なスタートを切ったと指摘しており、ドルの支援材料と
なることだろう。
一方、EU、IMF及びECBはギリシャ支援策協議を開始したものの、具体的な内容は5月中旬まで
は発表されない見通しだ。当初、月末までには決着すると思われたが、協議期限の延長は支援策の
不備を懸念することになり、10年物のギリシャ国債利回りは8.4%に上昇している。このように、資
金調達コストの高止まりは財政再建に負担になるため、赤字削減計画が頓挫するのではないかとの
見方も浮上している。 5月の資金必要額が120億ユーロ程度といわれているが、高い利回りが継続
すれば、資金調達は難しくなり、EU・IMF合意による450億ユーロだけでは年度内の資金不足を補え
ないリスクが高まっている。加えて、ポルトガル国債の利回りも上昇したことも、ユーロドルにと
っては売り材料となった。ギリシャと共にポルトガル財政破綻懸念が急浮上している。
昨日は、EU経済指標はなかったが、ギリシャ支援問題が長期化することを背景に、ユーロドルは
1.3450ドルから1.3360ドルまで急落している。その後、買戻しもあったが、1.3400ドル付近は重く、
今後も下値を模索する展開が継続することだろう。毎回の戦略は、その市場の短期的なものを補足
したものだが、長期的なポジションを取るなら、損切りポイント幅を150~200ポイント上値に置く
とよいと思われる。
93円付近を下値にレンジ内で揉み合い相場となった。一時、米金融規制強化後退観測から、底堅い
展開となったものの、本日のオバマ米大統領演説でより詳細な金融規制強化となることを懸念され
ているため、動きは鈍くならざるを得ないだろう。本日の東京市場も材料難に方向感に欠ける92.90
円から93.30円程度のレンジ相場になることだろう。ただ、IMFは、日本経済のデフレが続いた場合、
日本銀行は一段の金融緩和政策導入を余儀なくされる可能性があるとしたことが円売り材料と見ら
れる可能性は高い。また、世界の経済活動の回復ペースはそれぞれ異なるとし、景気刺激措置の規
模の差により、米国はEU、日本よりも良好なスタートを切ったと指摘しており、ドルの支援材料と
なることだろう。
一方、EU、IMF及びECBはギリシャ支援策協議を開始したものの、具体的な内容は5月中旬まで
は発表されない見通しだ。当初、月末までには決着すると思われたが、協議期限の延長は支援策の
不備を懸念することになり、10年物のギリシャ国債利回りは8.4%に上昇している。このように、資
金調達コストの高止まりは財政再建に負担になるため、赤字削減計画が頓挫するのではないかとの
見方も浮上している。 5月の資金必要額が120億ユーロ程度といわれているが、高い利回りが継続
すれば、資金調達は難しくなり、EU・IMF合意による450億ユーロだけでは年度内の資金不足を補え
ないリスクが高まっている。加えて、ポルトガル国債の利回りも上昇したことも、ユーロドルにと
っては売り材料となった。ギリシャと共にポルトガル財政破綻懸念が急浮上している。
昨日は、EU経済指標はなかったが、ギリシャ支援問題が長期化することを背景に、ユーロドルは
1.3450ドルから1.3360ドルまで急落している。その後、買戻しもあったが、1.3400ドル付近は重く、
今後も下値を模索する展開が継続することだろう。毎回の戦略は、その市場の短期的なものを補足
したものだが、長期的なポジションを取るなら、損切りポイント幅を150~200ポイント上値に置く
とよいと思われる。