米ドル
バーナンキFRB(連邦
準備制度理事会)議長
が米景気に対して慎重
な見方を示したほか、
好調な米国債入札を受
けて米長期金利が低下
したことから、東京市
場序盤は93.20円付近
へと小幅安となった。
日本の2月機械受注が
前月比-5.4%と予想の
同+3.7%を大幅に下回
ったものの反応は限定
的となり、93円台前半
では実需の円売りフ
ローも散見されたこと
から下げ渋る展開とな
った。その後、豪雇用
統計の好結果を受けた
豪ドル/円の上昇に伴
いドル/円も93.40円付
近へと反発したものの、
一段と買い進む材料も
見当たらなかったこと
から上値が徐々に重く
なると、中国人民銀行
が3年物手形入札を再
開したことが金融引き
締め観測を高めたこと
から円買いが優勢とな
り、クロス円の軟調推
移と相まって93.05円
付近へと下値を探る展
開となった。人民元を
巡る米中間の対立が下
火になる中、インド訪
問中のガイトナー米財
務長官が事前に予定さ
れていなかった中国訪
問を発表したことから、
中国による自発的な通
貨高誘導などを含めた
人民元切り上げ観測が
高まりつつある。来週
にはワシントンでオバ
マ大統領と胡錦濤国家
主席の2国間会談が行
われる予定となってお
り、人民元に絡んだ報
道が材料視される場面
が多くなりそうだ。
予想レンジ
ドル/円
92.20 - 94.50

欧州通貨
NY市場の流れを引き継
いでリスク回避的な円
買いが先行したことか
らユーロ/円は124.20
円、ポンド/円は141.8
5円付近へと軟調に推
移した。円買い一巡後
は、豪雇用統計の好結
果を受けて豪ドル/円
が強含みとなったこと
から、ユーロ/円は124.
50円、ポンド/円も142.
20円付近までつれ高と
なったものの、ギリシ
ャ問題の再燃を警戒す
るムードが漂うなか日
経平均をはじめとした
アジア主要株価が軒並
み軟調な動きになると
欧州通貨もじり安の展
開となり、欧州勢参入
後は英選挙を巡る支持
率調査で保守党の支持
率が低下したことが嫌
気されたほか、ギリシ
ャ債とドイツ債とのス
プレッドがユーロ導入
以来最大になったこと
がリスク回避の動きを
促したことから、ユー
ロ/円は123.80円、ポ
ンド/円も141.05円付
近へと下値を拡大した。
本日はECB(欧中銀)政
策金利の発表が予定さ
れている。政策金利は
1.00%で据え置くこと
が予想されており、そ
の後のトリシェ総裁の
会見が注目される。ギ
リシャ国債とドイツ国
債との利回り格差拡大
を背景にギリシャ問題
を巡る不透明感が高ま
るなか、トリシェ総裁
がギリシャ問題に対し
てどのような見解を示
すかに注目したい。
予想レンジ
ユーロ/円
122.00 - 125.90  
ユーロ/ドル
1.3160 - 1.3450
ポンド/円
139.00 - 143.50  
ポンド/ドル
1.5000 - 1.5330

オセアニア通貨
東京市場序盤からリス
ク回避的な円買いが先
行し豪ドル/円は86.30
円、NZドル/円は65.80
円付近まで売られたも
のの、本邦機関投資家
や個人の押し目買いが
入ると下げ渋る動きを
みせた。注目された豪
3月雇用統計は市場予
想を若干下回り、前回
数値も下方修正された
ことから豪ドル/円は
安値を更新する場面も
見られたが、非常勤雇
用が減少し常勤雇用が
増加したことが好感さ
れると86.60円付近ま
で反発、NZドル/円も6
5.90円付近まで買われ
た。しかし、人民元切
り上げ観測を背景とし
た円買い圧力も強く、
アジア株式市場の軟調
推移を受けたリスク回
避的な動きが強まると、
豪ドル/円は86.00円、
NZドル/円は65.35円付
近へと安値を更新する
展開となった。主要通
貨との金利差拡大観測
を背景としたオセアニ
ア通貨選好の動きは顕
在とみるも、来週12日
のアルコアを皮切りに
本格化する米企業決算
を前に、株式市場の堅
調推移も足踏みとなる
ことも考えられること
から、目先は調整的な
動きで下押す場面も想
定しておきたい。
予想レンジ
豪ドル/円
84.80 - 87.20   
豪ドル/ドル
0.9170 - 0.9320
NZドル/円
64.30 - 66.50
NZドル/ドル
0.6930 - 0.7120
朝方のドル円は一旦、93.45円まで買い戻されたが、昨日の順調な米国債入札による米金利が低
下する中、日銀政策決定会合で企業業改善傾向が見え始め、景気底割れ、二番底懸念が回避される
見通しとした上、物価に底打ち感が出だしたとしたため、日米金利差縮小による円高圧力が掛かか
り、93.19円まで下落した。海外市場で、日銀による日本経済の二番底懸念後退示唆を好感する可能
性は高く、ドル円の上値を抑える材料にされそうだ。

バーナンキFRB議長が金融市場の安定と経済成長に伴う雇用市場の改善の可能性は高いとしながら
も、継続的な回復が見られない住宅市場の不安定さに、長期にわたって金利を低水準に維持する必
要があるとあらためて強調していることも、ドル円の上値を抑える格好となっている。引続き、
93円半ばを壁にドル円の売りとしたい。

ただ、米週間失業保険申請件数が前回の43.9万件を下回れば、ドル円は上昇すると見てよいだろう。
本日も米30年債入札が控えているが、不調に終われば、再度日米金利差拡大に繋がり、ドル円の底
堅い展開となるだろう。

 一方、ユーロドルの動きは鈍かったが、1.33ドル半ばが抑えられる展開となり、1.3315ドルまで
軟調な地合いとなった。ギリシャ政府は否定したが、厳格すぎるEU・IMFの金融支援策の基準緩和
を要求したとの報道が、ユーロドル下落の切っ掛けとなった。

 ギリシャ政府が資金要請をした場合、独連銀はギリシャに資金を直接提供する必要があることに
懸念を示していると報道され、IMFの役割を含めて批判しているといい、EU圏内での足並みの乱れ
も懸念材料として燻ぶる可能性がある。

本日のECB金融政策決定会合では、政策金利は1.0%に据置かれる見通しだが、ECBが格下げ懸念のあ
るギリシャ国債の買い取りも可能にする政策を決定するものと観測され、ギリシャ系金融機関の資
金繰り懸念を排除する方向だ。ただ、ギリシャ財務相が、2009年の財政赤字はGDP比12.7%と見られ
ていたが、12.9%前後になる下方修正したこととギリシャ資金調達コストの上昇は財政負担となり、
今後もユーロドル売りに変化はないと予想する。財政削減計画頓挫の恐れも強まり、新たな財政削
減計画提示も囁かれており、より厳しい内容となれば、ギリシャ国民の同意を得ることは出来ず、
ギリシャ政府の財政破綻懸念も高まることになるだろう。

 また、ポンドドルも材料不足に方向感の乏しい展開となっているが、英政局不安に伴う英財政削
減の遅れなど懸念材料を背景に、ポンドドル下落基調は継続するとみている。本日の英政策金利が
発表されるが、0.50%に据置かれると思われる。ただ、英製造業生産指数と英鉱工業生産指数が前回
に比べ、大幅に改善すると観測されるため、一方的なポンドドル売りには抵抗がある。大局的な流
れは下落だが、戻り高値水準である1.5245ドル付近での売りとしたい。昨日のポンドドル買戻しも
一時的であり、根底にある英財政問題によって、下値を模索することとなりそうだ。

 ドル円、ユーロドルとポンドルが小幅な動きに終始したことから、ユーロ円、ポンド円に方向感
が出てこない状況だ。海外市場では、ドル円の重さ、ユーロドルの上値限定的な動きとポンドドル
の戻り水準での売りを考慮すれば、ユーロ円は124.50円、ポンド円は142.20円程度で売りたいとこ
ろだ。
ユーロドルは、EU・IMFが合意した財政赤字国支援策にギリシャが修正を求めたとの報道が燻ぶり続け、
予想通りに一時1.3328ドルまで下落、1週間超ぶり低水準となった。ギリシャ政府がこの報道し対して
否定しているが、依然として、ギリシャの資金調達に向けた意欲・能力に懐疑的な見方が強まっている。
ギリシャの資金調達計画が不透明になる中、ギリシャ債と独国債との利回り格差が4.10%へ拡大したこと
はギリシャ財政にとっては将来的な負担要因となることだろう。

 ギリシャの資金調達困難な状況に陥った場合、EUとIMFによる厳しい審査後に融資決定となるとされて
いるが、EU内も独、仏など主要国の否決権発動により、資金支援が実施されない場合もあるため、EU・
IMF支援策がギリシャのデフォルトを回避できるかは不明な点が露呈されている。また、資金支援が決定
されても、融資金利を要求されることとなり、ギリシャの財政赤字削減計画が頓挫することを回避する
ことは非常に不透明感が強まった模様だ。

 その後の米消費者信用残高が予想以上に減少し、NY株式市場への売りが強まる展開に、ユーロドル
は1.3375ドル付近へ回復した。ただ、根底にあるEU圏財政悪化問題が解消されておらず、ユーロドル
の上値は重く、引続き売りを継続したい。

 ポンドドルもユーロドルと同じような波形となり、英政局不安に伴う英財政削減の遅れなど懸念材
料を背景に、1.5260ドル付近から1.5137ドルまで急落した。その後、米経済指標悪化とNY株式市場の
げらくによるドル売りによって、ポンドが対米ドルで1.5275ドル付近まで買い戻される展開となった。
ただ、それ以上にポンドドルを買い進める材料に乏しく、英与野党勢力の拮抗による英総選挙後の政
権運営不安に1.5235ドルまで軟化している。

東京時間では、積極的な売り材料を見出すことは困難と思われ、一時的な買戻しも予想されるが、基
調はポンドドル売りだと予想する。昨日の海外市場で、戻り高値が東京時間の上値とほぼ同水準とな
る中、下値を拡大したことによって、売りに傾斜する可能性は高まったと感じられる。

豪ドル・ドルは、豪準備銀行による0.25%利上げ後も、スティーブン豪準備銀行総裁は政策金利を正常
な水準へ訂正するとの姿勢を維持している。また、中国とインドなど新興国の経済拡大を背景に資源
需要の高さや住宅市場の回復などインフレ抑制を考慮しながら、継続的に追加利上げが観測される。
適正な政策金利は5.00%程度と観測されており、年度内に0.75~1.00%の利上げ余地が観測されており
、豪ドルへの資金移動は継続されると観測される。これらを背景に、豪ドル。ドルの下値は堅く、
0.9250ドルから0.9290ドル付近でのレンジ取引となった。本邦機関投資家などの買い需要は高く、下
がった場面では大量の買いオーダーを控えていると囁かれているため、下値は限定的となり、上値を
試す傾向が強い。
米ドル
FOMC(連邦公開市場委
員会)議事録を受けた
早期利上げ期待の後退
が上値を圧迫するなか、
中国金融当局が人民元
の1日当たりの変動幅
を拡大する可能性があ
ると英FT紙が伝えると、
実質的な人民元切り上
げを連想した円買いが
活発化し、93.55円付
近まで下値を探る展開
となった。しかし、下
値では本邦機関投資家
の押し目買い圧力も強
く、切り返しに転じる
とリバウンドの動きが
加速し94.25円付近へ
と急反発した。正午過
ぎに予定された日銀金
融政策決定会合では、
先週の日銀短観におい
て物価下落の長期化懸
念が示されたことを背
景に、新型オペの返済
期限を延長するとの追
加緩和観測も一部で散
見されていたものの、
声明の内容に大きな変
更点も見られなかった
ことから、失望売りに
94.00円付近へと軟化。
その後、欧州勢が参加
とともに売り優勢にな
ると93.80円付近へと
値を下げた。94円台で
は実需筋の売りや利益
確定の動きに上値の重
さが意識されるものの、
市場のリスク選好姿勢
も旺盛であることから、
底堅い地合いが続こう。
予想レンジ
ドル/円
93.00 - 94.80

欧州通貨
ギリシャ懸念の再燃を
背景とした売りは一服
したものの、東京市場
序盤に英FT紙による中
国人民元を巡る報道が
伝わると、ユーロ/円
は125.25円、ポンド/
円は142.60円付近へと
円買い優勢の展開とな
った。しかし、ファン
ド勢や国内勢など安値
圏で買いそびれた向き
からの押し目買いが下
値をサポートすると、
ユーロ/円は126.10円、
ポンド/円は143.80円
付近まで急速に回復す
る動きをみせた。一部
で追加緩和策の発表が
期待された日銀金融政
策決定会合がほぼ無風
で通過すると、材料難
もあり利益確定の動き
が先行しユーロ/円は1
25.60円、ポンド/円は
143.10円付近へ上げ幅
を縮小。その後、欧州
勢の参入に伴い対ドル
では欧州通貨の買い戻
しが優勢となったもの
の、ドル/円の冴えな
い動きを受けてクロス
円は一進一退の展開と
なった。ギリシャ政府
がEU(欧州連合)によ
る支援計画の修正を要
請しているとの報道は、
パパコンスタンティヌ
財務相が否定したもの
の、ドイツ国債に対す
るギリシャ国債の上乗
せ金利はユーロ加盟以
来で最大の4%に達して
おり、EUから資金を調
達した場合でも長期的
には財政再建が困難に
なるとの見方が浮上し
ていることから、引き
続きユーロの足取りは
重いとみる。また、1
日にギリシャがIMF
(国際通貨基金)と非
公式会合を行っている
ことに加えて、IMFス
タッフが本日からアテ
ネ入りすることもあり、
ユーロの動向にも新た
な動きがみられるだろ
う。
予想レンジ
ユーロ/円
124.30 - 127.20  
ユーロ/ドル
1.3280 - 1.3510
ポンド/円
140.80 - 145.20  
ポンド/ドル
1.5120 - 1.5410

オセアニア通貨
東京市場序盤、中国人
民元を巡るニュースが
円買いを誘ったことか
ら、豪ドル/円は86.75
円、NZドル/円は66.00
円付近まで下落したも
のの、売り一巡後は
徐々に円売りが優勢と
なり下落前の水準を回
復した。その後、日経
平均が前引けにかけて
小幅反発するなどアジ
ア主要株式市場や商品
市況が堅調に推移する
なか、本邦企業による
M&Aに絡んだ資金フ
ローの影響もあり、豪
ドル/円は2008年9月以
来の水準となる87.50
円付近まで上値を拡大
した。一方、NZドル/
円は早朝にイングリッ
シュNZ財務相が自国通
貨安を望む発言をした
ことが意識され、66.5
0円付近では上値を押
さえられた。その後、
日銀金融政策決定会合
を無難に経過すると、
徐々に短期筋のポジシ
ョン調整の動きが優勢
となり豪ドル/円は87.
05円、NZドル/円は66.
00円付近へと弱含みと
なった。世界的な景気
回復期待を背景に底堅
さを保つ株価が投資家
のリスクテイク意欲を
改善させていることに
加えて、主要国と豪州
との金融政策の相違が
鮮明となっている状況
下では、豪ドルへの資
金シフトが継続しやす
いだろう。ただし、目
先は中国の金融引き締
め観測や積み重なった
ロングポジションの解
消を受けて円高に振れ
るケースも想定してお
きたい。
予想レンジ
豪ドル/円
85.70 - 88.30   
豪ドル/ドル
0.9200 - 0.9370
NZドル/円
64.50 - 67.50
NZドル/ドル
0.6950 - 0.7170
FOMCの長期間低金利維持を発表したことにより、早期利上げ観測後退でドルが売られた海外市場の
流れを引き継ぎ、一時93.60円付近まで軟調になった。ただ、FOMCはインフレ抑制の必要が生じた場
合、出口戦略検討を拒まないとしており、米経済状況の好転に備える姿勢を示唆しているため、景況
感指数などの改善を背景に、米金利の先高感は強まる傾向があるとみられる。

 また、日銀は低金利維持を決定したが、財政による景気回復に限界がある場合、金融面で支援す
ることを明らかにしており、出口戦略と反対の方向となり、米経済回復による日米金利格差拡大、
日本の財政赤字拡大懸念、国内の国債消化能力低下、鳩山政権先行き不安、本邦機関投資家のヘッ
ジ外しと新年度外債投資再開などによる円売り圧力も強く、今後もドル円の下支えとなるとみられ
る。欧州勢参入に併せて、ドル円は94.25円まで回復したが、この流れは継続すると思われる。

 ギリシャ財政削減にIMF支援策の基準が厳格過ぎ、EUとIMFによる借り換え支援計画に疑問を抱い
ているとの観測が広がり、海外のユーロドル売りの流れを引継ぎ、1.3400ドル付近から1.3375ドル
へ下落した。ギリシャ政府は、5月までに200億ユーロ程度の資金調達をしなければならず、資金調
達コストの高止まりや入札状況に懸念が浮上しており、引続き、ユーロドル売りとしたい。また、
ギリシャ問題が解決しない限り、南欧諸国への波及懸念も強まることが予測され、EU・IMFが合意
した財政悪化国の支援策のセーフティネットとしての支援策が懐疑的と見られざるを得ない状況だ。
また、EU卸売物価指数の低下予想、独製造業新規受注の大幅悪化とされており、ユーロドルには売
り材料だ。

 ポンドドルは英政局不安定による財政赤字削減の遅れが懸念されており、ポンドドル売りに傾斜
しだした。与党労働党が英経済回復に財政出動を優先させ、野党保守党は財政規律維持を主張して
いる。与野党勢力拮抗による景気回復、財政赤字削減計画のいずれも中途半端に終わると観測され
ている。連立与党となれば、更に、具体的な成長戦略による税収増期待か、財政見直しによる財政
立て直しか、政策の統一が困難になる恐れもあり、今後の英経済停滞が予想される。引続き、ポン
ドドルの上値は重くなるとみられ、ポンドドル売りの戦略としたい。
「RBA(豪準備銀行)、追加利上げの可能性示唆」


昨日は豪ドルが上昇しました。次の2つが上昇した要因です。
(1)RBAの政策金利引き上げ(利上げ)。
昨日オーストラリアの中央銀行のRBAは政策金利を0.25%引き上げ、4.25%とする
ことを決定しました。マーケットの見方は今回“0.25%の利上げ”“据え置き”で
分かれていたため、RBAの利上げに反応しました。
(2)声明文で今後さらに利上げを行う可能性が示唆された。
声明文では「今後1年の成長率がトレンドに近く、インフレ率もターゲットに近くなる」
との見通しを示したうえで、「金利を平均に近づけることが適切と判断。今日の決定
(=利上げ)はそのプロセスへの一段の措置」とされました。これを受けて、RBAによる
追加利上げへの期待感がマーケットで高まりました。

また、カナダドルも豪ドルと同様に上昇傾向が鮮明になっています。
NY原油先物の上昇が資源産出国であるカナダ経済にプラスになるとの見方や、
GDP(国内総生産)などの経済指標が軒並み好結果になっていることが、カナダドルを
押し上げています。カナダドルにとって追い風が吹くなか、本日の住宅建設許可と
Ivey購買部協会指数、そして金曜日(9日)の雇用統計も好結果となれば、カナダドルは
上昇が加速し、ドル/カナダドルはパリティー(=1.0000)割れ・カナダドル/円も
95円を大きく上回る可能性があります。

本日は日銀が政策金利を発表します(通常は正午過ぎ)。
日銀は今回も政策金利を現行の0.10%に据え置くとの見方でマーケットは一致しています。
白川日銀総裁は「きわめて緩和的な金融環境を維持していく」と度々表明していますので、
マーケットの予想通り政策金利は据え置かれる可能性が高いとみてます。その場合、
為替の反応は限定的になりそうです。

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○●○本日のオススメ○●○
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「豪ドル/円」

豪ドル/円を買いたい。昨日のRBAによる利上げと声明文での追加利上げの可能性
示唆が引き続き豪ドルにとって大きなプラス材料となりそうです。豪ドルは一段と
上昇し、豪ドル/円も今後90円をつける可能性があります。
米ドル
欧州市場序盤から、ギ
リシャのIMF(国際通
貨基金)支援の回避を
巡る報道を背景にクロ
ス円が弱含むとドル/
円は93.80円付近へと
下落したが、中盤にか
けてはラッカー・リッ
チモンド地区連銀総裁
が「雇用統計は、労働
市場が底打ちした明確
な証拠だ」と発言した
ことが好感され、一時
94円台前半へと値を戻
した。しかし、英総選
挙を巡る混乱や、財政
再建の遅れから英格下
げ懸念が再燃するとポ
ンドを中心にクロス円
も弱含みの展開となり、
ドル/円は93.80円付近
へと再び軟調な推移と
なった。NY市場序盤に
は、ギリシャ政府高官
がEU(欧州連合)の支
援策に修正を要請した
との一部報道を否定し
たことを受けて欧州通
貨が下げ止まりをみせ
ると、ドル/円も小幅
値を戻した。NY市場中
盤に発表されたFOMC議
事録の公表では「早期
の利上げリスクは長期
間低金利に据え置くリ
スクを上回る。上昇基
調の失業率を懸念、雇
用改善無しに回復が持
続しない恐れ」など複
数のメンバーがハト派
的見解を示したことが
伝わると、93.70円付
近へとこの日の安値を
更新したものの、終盤
にかけては動意にかけ
る展開となり93.80円
付近での小動きとなっ
た。米労働省が公表し
た米国の2月求人数で
は前月比-4.6%と労働
市場の回復ペースの鈍
化を示唆する結果とな
りまた、FOMC議事録で
も高失業率が景気回復
に悪影響を及ぼすこと
が懸念されており、世
界的な景気回復ムード
にも水を差す結果とな
った。また、先日行わ
れたFRB(米連邦準備
制度理事会)の緊急会
合でも公定歩合の引き
上げ期待に反する結果
となったため、市場で
の早期利上げムードは
後退しており、上値を
追う展開にもやや減退
がみられよう。
予想レンジ
ドル/円
93.10 - 95.90

欧州通貨
東京市場で伝わった
「ギリシャはIMF(国際
通貨基金)支援を回避
するためにEU(欧州連
合)首脳会議での合意
の修正を求める」との
報道が再び材料視され、
欧州市場序盤からユー
ロが弱含みの展開とな
り、中盤にかけて対円
が125.35円付近、対ド
ルは1.3360付近へと下
落した。ポンドも欧州
市場序盤から軟調な推
移となり、中盤にはブ
ラウン英首相が「総選
挙を5月6日に実施す
る」と発表したことを
背景に、絶対多数政党
不在の状況が財政再建
への足かせとなること
が懸念されると、英国
の「AAA」格付けから
の格下げリスクが台頭
し、対円は142.10円付
近、対ドルは1.5145付
近へと下落した。その
後も、格付大手ムーデ
ィーズがアイスランド
の格付け見通しを「安
定的」から「ネガティ
ブ」に引き下げたこと
が重石となり、欧州通
貨はこの日の安値圏で
の推移となったが、ギ
リシャ政府高官が「ギ
リシャは、EU支援計画
におけるIMFの役割を
支援。ギリシャは、EU
支援策の修正を試みて
いない」と発言したこ
とが報道されると、NY
市場序盤にかけてユー
ロは対円が125.80円付
近、対ドルが1.3380付
近へと小幅値を戻し、
ポンドは対円が143.00
円付近、対ドルが1.52
35付近へと上昇に転じ
た。中盤に公表された
FOMC議事録のハト派的
な内容が伝わると、次
第にドル売り優勢の展
開となり、終盤にかけ
てユーロ/ドルが1.340
5付近へと上値を拡大
し、ポンド/ドルも1.5
280付近へと続伸した。
ユーロは、明日に控え
たECB(欧中銀)理事
会での低金利政策の長
期化観測に加えて、足
元ではギリシャ支援問
題に関する懸念が浮上
しまた、南欧諸国の債
務問題への懸念も根強
いことから、引き続き
欧州に対する信用不安
を背景とした軟調な推
移が予想される。
予想レンジ
ユーロ/円
124.80 - 128.00  
ユーロ/ドル
1.3270 - 1.3580
ポンド/円
140.50 - 144.90  
ポンド/ドル
1.5100 - 1.5400

オセアニア通貨
ギリシャ支援に対する
報道を背景に欧州市場
序盤からユーロを中心
にクロス円が下げ幅を
拡大すると、豪ドル/
円は86.60円付近、NZ
ドル/円は65.55円付近
へと弱含みに推移した
が、欧州通貨の下げ一
巡後は、RBA(豪準備
銀)のややタカ派的声
明が再度意識されオセ
アニア通貨が総じて反
発したものの、中盤に
は格付大手ムーディー
ズがアイスランドの格
付け見通しを引き下げ
たことを嫌気し、クロ
ス円が下げ幅を拡大す
るにつれ豪ドル/円も
一時86.50円付近、NZ
ドル/円は65.35円付近
へと反落した。その後
は、ギリシャ政府高官
が東京市場での報道を
否定する発言をしたこ
とからNY市場序盤にか
けて豪ドル/円は86.90
円付近、NZドル/円は6
5.80円付近へと値を戻
した。その後は小幅な
値動きが続いたが、中
盤に公表されたFOMC議
事録のハト派的内容が
嫌気され次第にドルが
売られると、対ドルの
上昇につれ豪ドル/円
は87.10円付近、NZド
ル/円は66.30円付近へ
と終盤にかけて上値を
拡大する展開となった。
昨日のRBA声明では
「金利を引き上げて平
均に近づけることが適
切」との見解を示して
おり、来月の理事会に
向けて利上げサイクル
の継続が豪ドルのサ
ポートとなろう。ただ、
商品市況にはやや高値
警戒感もみられるため、
慎重な押し目買いスタ
ンスで臨みたい。
予想レンジ
豪ドル/円
85.20 - 88.10   
豪ドル/ドル
0.9120 - 0.9330
NZドル/円
63.90 - 67.70   
NZドル/ドル
0.6920 - 0.7190
イースター休暇明けの海外市場では、英欧ソブリン・リスク浮上、FOMC議事録結果などによって
ユーロドル、ポンドドルが乱高下の展開となった。

 ギリシャ政府がIMF支援策の基準が厳格過ぎ、EUとIMFによる借り換え支援計画に疑問を抱いてい
るとの観測が広がり、ユーロドルは1.34440ドル付近から1.3358ドルまで下落することとなった。ま
た、投資家がギリシャ資産売却に動いているとの噂もユーロドル売りを加速させたとも言われるな
どギリシャをめぐる悪材料が圧迫要因となり、ギリシャ系銀行株は急落し、ギリシャ国債と独連邦
債の利回り格差は4.00%を超え、ユーロ導入以来最大となっている。EU、IMFによる支援策合意時の
利回り格差は3.00%程度まで低下していた。ただ、ギリシャ財務相はこの報道について否定する声
明を発表したことにより、1.33ドル半ばは底堅くなっている。

 一昨日の英野党保守党が与党労働党を10ポイント程度リードしたとの英世論調査によって、ポン
ドドルは一時、1.5300ドルに迫るまで上昇したが、個人的には与野党共に議会の過半数を獲得でき
ないという判断から、ポンドドルが上昇することに違和感を持っていた。一貫して、英席局には悲
観的見方をしていた。ただ、市場の流れに逆らうことに負け、買う戦略を採ったものの、ポンドド
ルの上値は限定的となった。

その後、別の英世論調査が与党労働党の議会議席数が315議席まで取れるが、過半数に至らないと
の報道に予想通りの軟調な展開となり、1.5240ドルから1.5130ドル付近まで軟調な展開となった。
労働党、保守党のいずれも過半数を維持できない場合、少数政党による連立政権となる可能性も残
され、英財政削減計画の遅れが指摘されている。

英財政赤字はギリシャと同様の水準であるGDP比12%を超えており、財政赤字削減計画に不透明感が
強まれば、ポンドを対ドルで売るという地合いに変更はないものと考えられる。また、与党労働党
は経済低迷時の景気回復を先行させる財政出動を優先させる方針であり一方、労働党は財政赤字削
減に際しては、8割を歳出削減で、2割を増税で補填する具体的計画を提示しており、与野党逆転と
ならない限り、ポンドドルの大幅反転は望めないだろう。

NY市場中盤まで、このように英欧財政赤字削減懸念を材料に、予想した展開となった。ただ、3月16
日のFOMC議事録内容によると、一時雇用の大幅増加による雇用情勢の緩やかな改善を指摘されたが
、景気見通しの悪化、インフレ率の一段の低下があれば、予想されているより長期にわたりFRBが超
低金利を維持する可能性があるとされ、米経済見通しに対する根強い懸念も示され、米金融当局者が
利上げを急いでいないことが判明したことにより、ドル売りが先行することとなった。そのため、ユ
ーロドルは1.33ドル半ばから1.3410ドルまで回復、ポンドドルは1.51ドル前半から1.5270ドル付近ま
で急上昇した。ただ、FRBが低金利を今後も長期にわたって維持するとしたが、米経済状況の変化次第
では迅速に金融引き締めを開始するFOMCの能力を制限しないとした。また、一部のFOMC理事が、
FRBの低金利政策の期間を長期間から当分の間へ変更するとした意見も出ており、出口戦略検討の始ま
りとも観測される。


売られていたポンドドル、ユーロドルは買い戻された理由は、米金融政策の超低金利継続を材料にし
たドル売りによるものだ。英欧ソブリン・リスクが解消される見通しが後退する中、最近の米雇用統
計、米住宅市場指標と製造業・非製造業指標の改善傾向が鮮明になれば、ユーロドル、ポンドドルの
上値は抑えられることと予想する。英欧財政問題悪化を重視すれば、ユーロドル、ポンドドルは昨日
の底値から反転しているが、買い進めることには躊躇する。東京勢の一時的な買いも予想されるが、
売りの戦略としたい。また、EU当局者は、ギリシャ経済が今年はマイナス3%成長になる公算が大
きいとの見通しを示したことも、ユーロドルにとっては売り材料だ。
米ドル
東京市場序盤、材料難
のなか急ピッチな上昇
に対する高値警戒感や
94円台での上値の重さ
が意識され円買い戻し
が先行。日経平均が弱
含みで推移したことに
加えて、ギリシャを巡
る報道を受けたユーロ
/円の下落が波及する
と、93.90円付近へと
下押す展開となった。
その後、テクニカル的
なサポート水準の93円
台後半では下げ渋った
ものの、米財務省が今
月15日に予定していた
為替報告書の発表を延
期したことに対して、
中国が自発的な通貨高
誘導に動くのではない
かとの思惑を背景に、
人民元が2008年8月以
来の水準へと上昇した
ことが円買いを後押し
すると、中盤にかけて
93.80円付近まで下落
した。終盤には、前日
比-100円超の下落とな
った日経平均が終下げ
幅を縮小したことから
円買いに一服感がみら
れたものの、安値圏か
ら脱することはできず
93円台後半で推移した。
今晩はFOMC(連邦公開
市場委員会)議事録の
公表が予定されている。
3月下旬以来、米債券
の利回り上昇を背景に
ドル/円の上昇が続い
ており、議事録の内容
がもう一段の利回り上
昇に繋がるようであれ
ば、ドル/円も堅調推
移が継続しよう。
【予想レンジ】
ドル/円
92.50 - 94.80

欧州通貨
英テレグラフ紙が「ギ
リシャの銀行が、富裕
層や企業によるオフシ
ェアへの資金移動によ
り大打撃を受けてい
る」と報じたことのほ
か、IMF(国際通貨基
金)からの支援の見返
りとして求められる条
件が社会的混乱を引き
起こす可能性があるた
め「ギリシャがEU(欧
州連合)首脳会議での
合意の修正を求める」
と、同国政府高官の話
として一部メディアが
伝えたことから欧州通
貨売りが加速し、ユー
ロ/円は127.30円から1
26.30円付近へ、ポン
ド/円は144.30円から1
43.30円付近へと下落。
中盤に入り、対ドルで
は売り一服感がみられ
たことから対円も下げ
渋ったものの、連休明
けの欧州勢が参入する
と円買いが再開し、
ユーロ/円は125.75円、
ポンド/円は142.40円
付近へと下値を切り下
げた。ギリシャ問題再
燃の可能性が出てきた
ことや、パンガロス・
ギリシャ副首相の発言
をきっかけに信用懸念
がポルトガルへも飛び
火していることから、
欧州通貨の買いは慎重
に行いたい。
【予想レンジ】
ユーロ/円
125.20 - 127.90
ユーロ/ドル
1.3390 - 1.3530
ポンド/円
141.50 - 144.70
ポンド/ドル
1.5150 - 1.5320

オセアニア通貨
短期的な相場過熱感を
意識した手仕舞い売り
に加え、ギリシャ財政
問題再燃を警戒する動
きを受けてリスク回避
的なドル買い・円買い
が先行したことから、
豪ドル/円は86.30円、
NZドル/円は66.10円付
近まで下落。その後、
豪雇用統計の前哨戦と
なる3月ANZ求人広告件
数が2ヵ月連続の増加
を示すと買い戻される
場面もみられたが、根
強い人民元切り上げ観
測を背景に円買いが再
開すると豪ドル/円は8
6.10円、NZドル/円は6
5.90円付近へと値動き
の水準を切り下げた。
しかし、午後に入り、
一部で利上げ見送り観
測も出ていたRBA(豪
州中央銀行)政策金利
発表において、0.25%
の利上げが伝わると、
豪ドル/円は一時86.90
円付近まで反発した。
一方、NZドル/円はNZ
財務省が「第1四半期
のGDPは昨年第4四半期
ほど伸びないかもしれ
ない」と慎重な景気見
通しを示したことが重
石となって66.00円付
近で往来する展開とな
り、欧州勢の参入に伴
い本日安値を更新する
展開となった。RBA声
明文では金利見通しに
ついては利上げ余地を
残した上、アジア経済
の力強さによる需要増
を背景に豪経済の力強
さと豪住宅市場の拡大
が示されており、金利
先高観を背景に豪ドル
を物色する動きは顕在
とみる。
【予想レンジ】
豪ドル/円
85.60 - 88.10
豪ドル/ドル
0.9170 - 0.9250
NZドル/円
65.60 - 67.70
NZドル/ドル
0.6980 - 0.7080