『ヴォルガの舟ひき』を読む。
イリヤ・レーピン著/松下裕訳 中公文庫
始めの方はコサックや実家の話などが中心で、なぜが読みにくかったが(なかなか進まなかった)絵の修業としてイコンの制作に携わった辺りから面白くなり、美術アカデミーに入って勉学に対する意欲の強さが生き生きと書かれている部分が印象に残った。
当時の美術アカデミー(学校)の様子なども興味深い。
幼い頃から画力があり、まわりから認められながら自分自身ではそれほどの画力があるとは思っていなかったというところが一流の証なのかもしれない。
世に認められるまでの話しなので、それ以降の活動についても書いて欲しかった。