話は少し戻ります。

 中学3年時にクラス替えがありました。

 私はとある体育会系の部活に所属しておりましたが、体育の成績には反映されません…では無かった、ある人と懇意になった。

 今考えると私が出くわした変人の中でももっとも困った部類に入ります。

 特級です。

 そうしてこの手の人物は地アタマが良いです…地区の進学校へ行きました。

 行って、特定の教科の成績がダダ落ちしたと言っていました…

 ちょ、答案みせるなー

 奇しくも私が中学生の時体育の次に苦手な学科です…私のほうは成績が上がったのがどうにも解せぬ。

 渠奴(かれやつ)と知り合いになったのは、同じ部活であるだけでなく、同じ趣味を持っていたからです。

 どちらかというと引っ込み思案な私とは対蹠的存在だった。ほぼ南関東から出たことが無い私に対して東北地方に親の出身地がある渠奴は自分の知らない土地をよく知っていました。といっても東北地方に限りますが。まだ東北筋に多数の夜行列車が走っていた時代で、郡山駅の待合室で夜を明かせるとかどうとか。

 まあお互い関西地方は全く知らなかったので、どちらが先に行くかという話になりました。

 夏に大変な事が起きました。

 日航機の墜落事故です。

 ブラウン管の御納戸色のバックに白字のカタカナで表示される多数の行方不明者。

 今でもトラウマです。

 トラウマなんてもんじゃない、PTSDものです。

 そこから我より活発な渠奴の名前を探したことは懺悔します。

 性格悪いですね、私。

 渠奴の変人エピソードは省略するとして、大学進学後疎遠となりました。