今夜のレースは!なんと『ご老人レース』!
5人のご老人の内誰が一番になるか!
そして今夜のゲストは人気俳優の松山単一さんです」
単「あ、どうも」
司「さて、このレースの出場老人を紹介します!
一番、三國功太郎さん89歳
二番、森繁草耶さん92歳
三番、大滝秀徳さん86歳
四番、黒柳満子さん78歳
五番、桂撃麿さん75歳
単一さん、この中で誰が一番になりそうですかね?」
単「うーん、五番の方ですかね。年齢も一番若いですし。ただ、身体的に賭けですよねえ」
司「なるほどお。
さあ、各人スタート位置に着きました。いよいよスタートです」
よーい……(パァン!!)
司「各人一斉スタート!おっと?三國さんと森繁さんと大滝さんが何だか震えています」
単「昔を思い出したんですね」
司「さあ、その3人もようやく走り出した。
…第一コーナーを曲がった!森繁さんと大滝さんはちょっとコーナーに弱いようだ」
単「いた仕方ないですね」
司「ここまで来るのに実は6分ほど経ってます」
単「やはり時間がかかりますね。皆さん足腰はそんなに強くないんですから」
司「ところで、松山さんは先日結婚されたそうで?」
単「はい。年の差婚です」
司「子供ができたのは嬉しいですか?」
単「はい!子供にはエルと名付けようと思います」
司「そ、そうですか。お、ただいま第二コーナーを曲がった。ただいまの順位は黒柳、桂、三國、大滝、森繁の順です」
単「森繁さんは杖をついてますしね」
司「そうですね。寿命レースなら一番になりそうですね」
単「女性は長生きしますしね」
司「さて、ここで一旦CMです」
♪~♪~♪~
司「さて、現在は第三コーナーを曲がった所です」
単「やっぱり、皆さん疲労が酷いようですね。黒柳さん以外は立ち止まってますよ」
司「年の割には過酷なレースですからね。さて、現在の順番は黒柳、桂、大滝、三國、森繁の順番です」
単「大滝さんお年の割には頑張りますねえ」
司「大滝さんは毎日キン●ョール片手に虫退治してますからねえ」
単「少し足腰が強いはずですね」
司「さて、第四コーナーを曲がって最後の追い込みに入りました!現在は黒柳、大滝、桂、三國、森繁の順です」
単「あらら?桂さん疲れたんですかね?」
司「各人ラストスパート!大滝さんと桂さんの追い抜き合いに三國さんが追いついてきた!その前にはに黒柳さん、後ろには森繁さん。森繁さんだけものすごい離れてます」
単「森繁さんもう限界ですね」
司「あっ!!ゴール30m前で桂さんが黒柳さんを追い抜いた!三國さんも大滝さんに追いついた!」
単「いいぞ!桂さん!」
司「桂さんが先頭でリード!そのまま逃げきれるか!」
単「行け!桂さん行け!」
司「そして今、桂さんが一着ゴール!続いて黒柳さん、三國さん、大滝さんの順番、森繁さんはゴール手前でうずくまっている!」
単「やばいですね!早く救急車を!」
司「森繁さんが担架で運ばれていきます!」
単「ご無事だと良いですねえ…」
司「さて、今回のレースは松山さんの予想通り桂さんが一着でしたね」
単「さすがです。伊達に落語やってませんね」
司「というわけで、今回の『ご老人レース』のゲストは松山さんでした。ありがとうございました」
単「ありがとうございました」
司「おっと、ここで緊急速報です。森繁さんが、お亡くなりになったと…」
単「ああ…お悔やみ申し上げます…」