ポエム | モザイクスケッチ から笑う単細胞

モザイクスケッチ から笑う単細胞

携帯用ネタログ『冗談の意味』『凸凹のカラクリ』『嘘つきの落書き』『揺れる動物園』から選抜した再構成したスケッチを載せていきます。
いわゆるモザイクスケッチ完全版!

A「それは突然の物語。突然の事態になすすべなく、焦りや動揺をするしか方法は無く、絶望的だと諦めざるをえないと思うが、解決策は意外と身近な所にあったりする。
そう、少し冷静になれば道が開けてくるのである




(公衆トイレの個室から)
B「わかったから早く紙をくれ!」

A「おお、すまない。良いポエムが浮かんだものでな」

B「ポエムとかいいから、早く紙をくれっつの!」

A「おお、紙か。紙と言うと、自然に生きる木が我らに教えてくれた生き様─

B「いいから早くよこせっつの!尻が痒くなってきたから!」

A「尻が痒くなる。それはまさしく尻が─

B「痒くなってるっつの!そこに紙があるはずだから!」

A「紙!そう紙!紙は我々にとって生活する上で必要な─

B「お前ふざけてんのか!?」

A「いや、そんなわけでは…」

B「だから早く紙をよこせっつの!いいかげんにしろ!」

A「すまない。本当にすまない。すまないという気持ちは私の心からの─

B「いいかげんにしろ!外に出たらシバくからな!」

A「ああ、すまない。紙は、紙は洗面台にあるので良いのか?」

B「それだそれ!早く上から投げろ!」

A「上から投げるというのは、オーバーかアンダーか‥私はアンダーが─

B「オーバーな!上から!上から投げろ!」

A「ああ、わかった。では投げるぞ」

B「早くくれ!」

A「………ああ」

B「ん?おい!どうした?」

A「すまない。私の腕の長さではドアの上の隙間には届かない。そう、それは私と彼女の心の距離のように─

B「ざけんな!投げればいいんだよ!」

A「ああ、わかった…」



(ゆっくり構える)



…ドン!!

B「…誰がドアにぶつけろと言った!?」

A「違うのか?」

B「上だ!ドアの上の隙間に投げろ!」

A「ああ…ああ…」



(ゆっくり構える)



…ドン!!

B「痛え!!誰が頭上に投げつけろと言った!?」

A「すまない。本当にすまない。すまないという気持ちは私の心からの─

B「もういいから!早くよこせばいいものを、この大馬鹿は…」



(…ジャー…ガチャッ)



B「………あ」

A「あ………」

B「そ、総理…」

A「君は、国土大臣の…」

B「あ、いや、その…素敵なポエムですね」

A「さ、最近凝っててな…」