岡山県内で障害者が働く「就労継続支援A型事業所」の廃止や規模縮小が相次ぎ、6月末までに300人余りが解雇される見通しとなっている問題を受け、武見敬三厚生労働相は18日の閣議後記者会見で「離職を余儀なくされる方の円滑な再就職をしっかり支援していく」と強調した。

2024年06月18日 山陽新聞社記事から引用 

 

 

 

世の中お盆休みだと思いますが、福祉事業所は開所しているところが多いのかな。

朝から一本の電話があった。

馴染みのA型事業所の管理者さんからで

急なんですけど、今月末で閉所することになって

受け入れてもらえる事業所探しているんですけど、定員空いていませんか?

 

支援内容もしっかりしているし

たまに事業所へお邪魔したりすると、利用者さんもみなさん明るくて

とても雰囲気のいい事業所だなあと思っていたのですが

聞けば、昨日突然に社長から閉鎖を言われたみたいで。

それも今月末って・・・・。

あまりに急な話ですねとは言ったものの

社長も金策が尽きたみたいで、法人は倒産するとかで

ほんまにすまん、ほんまにすまんと何回も謝られたら

どうすることもできなくて・・・とのこと。

 

大臣、これがリアルです。

制度の変更は必要なことかも知れないですが

こうなることは簡単に予想できたはず。

 

残念ながら、うちもすでに定員を超えて利用契約しているので

誰ひとりのご協力もできずに

辛いと思いますけど頑張ってくださいとしか言えなかった。

 

20名の利用者さん

数名の職員、パートさん

そして自分自身も。

突然放り出されて次の行き先さえままならない。

 

「円滑な再就職をしっかり支援していく」

どこの誰が支援してくれるのでしょう?

おまけにそんな簡単に再就職ができるのなら

福祉サービスを利用しなくたって、みーんな就職してますやん。

就職までまだ時間が必要だから福祉サービスを利用しているのに

なんて中身のない答弁。

 

更に、このA型事業所の報酬を決めるスコアですが

毎年度ごとに実績報告をして変わるので

今年はなんとか事業所の昨年度事業売上が堅調でスコアをクリアできたとしても

今年度の事業売上げが下がってしまえば来年度は減収評価となって

運営を維持できずに閉所になるかもしれない。

 

それに、毎年のように最低賃金が上がっているので

利用者さん全体の給与額以上に事業売上を稼がないといけないから

終わりのない倍々ゲームみたいにハードルがどんどん高くなっていく。

 

そして、今日みたいに他所の閉鎖で解雇になってしまう利用者さんを

例えば受け入れたとすると

利用者さん全体の給与額が1人分上がるので

必然的に事業売上もその分以上に上げないと翌年度に減収評価になるかもしれない。

 

 

 

 

泥船のようなこのシステム

この先どうなるのやら・・・・・