sazaesan-daisuki-ryuchan 旧:あんな・こんな

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1月生まれの山羊座 ♑ ウロウロと出たがり癖が止まらない!
足腰の利くうちに(。´・ω・)? 
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『クスノキの女神』東野 圭吾著

佑紀奈の作品(詩集)・『おーい、クスノキ』の文字を追う元哉は、誌のイメージを絵にしたと言って玲斗に見せる。そこに描かれていたのは大小二つの人影で、大きい方は髪の長い女性でゆったりとした衣装を纏い両手を広げ、その前には痩せた少年がいて大きな女性を見上げている。そこで玲斗は「もしかしてこの女性はクスノキ?」、するとピンポーン、と元哉が嬉しそうに「よくわかったね」と言っていた。『おーい、クスノキ』の誌を読んだ瞬間に閃いたそうだ。このクスノキは「女神」なんだ。と・・・

 

元哉は忘れないように日記を書いている。脳腫瘍による記憶障害で前日の記憶が必ず失われるため、いつも「明日の僕へ」で始まる。

この日の日記には、月郷神社で起こった二つの奇跡が書かれていた。一つ目は両親が揃って(離婚しているので)誕生の祝いに来てくれたこと。二つ目は死ぬまでに食べたいと念じていた、あの青い梅の入った大福(家族3人で食べた)があの時の味そのままに両親が作ってくれ、それを食べたこと。そして、その時気がついた。僕は幸せだ、もう他には何もいらない。未来なんていらない、この先何が起きるかなんてどうでもいい、知らなくていい。大事なのは今だ。このことが『絵本・少年とクスノキ』の完成に繋がったのかも・・・📚

 

玲斗の恩人であり、叔母(母の姉)である柳澤千舟は認知障害が進み施設に入っていた。

『絵本・少年とクスノキ』を届けに行った時に玲斗のことを「本屋さん」と職員の女性に言ったことに耳を疑ったが、気を取り直して「すべての人を幸せにする本です。この世で最高の本です」と声に力を込めて言った。

そして、心の中で続けた。千舟さん、あなたの物語です━━━━。と・・・

さて内容は・・・

月郷神社でクスノキを管理する直井玲斗のもとに、詩集を置かせてほしいと女子高生・早川佑紀奈が弟妹を連れて現れる。玲斗はその申し出を受け入れるが、やがて代金を払わず詩集を持ち帰ろうとする男性・久米田康作が現れる。玲斗は追いかけて代金を要求するが、佑紀奈は代金の代わりに感想を書くことで久米田を見逃す。

その後、久米田が強盗致傷事件で逮捕された。玲斗は久米田が事件の夜にクスノキに身を隠していたと知り、事件の真相を探り始める。

一方で玲斗は、認知症カフェで出会った記憶障害を持つ少年・針生元哉に、佑紀奈の詩集を見せ、その詩集に閃きをおぼえた少年は絵を描き上げる。その絵を縁に、佑紀奈と元哉を引き合わせると二人は意気投合し、ある計画を練り始める。

 

主要人物

  • 直井玲斗:月郷神社にあるクスノキの番人。千舟の強い勧めで通信大学の経済学部に籍を置き学ぶようになる。
  • 柳澤千舟:玲斗の伯母(玲斗の母・美千恵の異母姉)。柳澤家の当主で先代のクスノキの番人。認知障害で手帳にメモを残したり、ボイスレコーダーで会話の記録もしているが・・・
  • 早川佑紀奈:高校3年生・17歳。月郷神社に現れ、自分が書いた詩集を神社に置かせてほしいと玲斗に交渉する。元哉が詩集からイメージして描いたクスノキの女神の絵を目にして、ある計画を思いつく。
  • 針生元哉:中学2年生。脳腫瘍による記憶障害でひとたび寝れば前日の記憶が必ず失われるため、日記に今日の出来事を記し「明日の僕へ」伝えている。絵を描くことが好きで、イメージが湧けばすぐに描けるようにスケッチブックと色鉛筆をバックパックに入れて持ち歩いている。

早川家(詩集を作った佑紀奈は?何を、何故?・・・)

  • 佑紀奈たちの母親:6年前、建設現場の事故で夫を亡くし看護師としてひとり家計を支えていたが、脳脊髄液減少症を患い入院している。
  • 早川翔太:佑紀奈の弟。小学生。詩集の代金を回収する段ボール製の集金箱を持って姉たちとともに月郷神社を訪れる。
  • 佑紀奈の妹:佑紀奈と翔太の幼い妹。姉や兄と月郷神社を訪れる。

元哉の家族(元哉は短い人生の幕を閉じることになるが、それは多分幸せの絶頂の思い出をしっかり受念していたに違いない)

  • 針生 冴子:元哉の母親。40歳前後。親子3人で江東区に住んでいたが藤岡と離婚し、現在は元哉を引き取り二人で暮らしている。
  • 藤岡:元哉の父親。フレンチの料理人。長身でがっしりした体格。女癖が悪く浮気したことが原因で冴子と離婚する。スターウォーズのファンで幼い元哉と一緒に沢山みたことから、元哉は登場するキャラクターなど作品内容に詳しくなる。料理人の舌?を頼りに母・冴子と元哉の思い出の味「青梅の入った大福」を再現する。

強盗事件の関係者

  • 久米田康作:月郷神社で代金を払わず佑紀奈の詩集を持ち去ろうとした中年男。材木商の副社長だったが廃業したため、母親の伝手で関連会社に雇ってもらうなどしたが実務経験に乏しく堪え性もなくどこに行っても長続きしなかった。一度売ったジャガーマスクの覆面を取り戻す目的で森部の家に忍び込むが森部が帰宅したことからそのまま逃走し、クスノキで一夜を過ごしたと警察に出頭する。(真犯人を庇ってのことだった)
  • 森部俊彦:地元の実業家。覆面を被った強盗に襲われ頭部を負傷し、帰宅した妻に発見され病院に搬送される。康作とは麻雀仲間で古くからの知り合い。骨董品などの収集家で康作が所有していたプロレスラー・ジャガーマスクの覆面を交渉(騙して?)して5万円で買い取っている。
  • 久米田松子:康作の母親で千舟の小学校時代の同級生。有名な材木商の一人娘だったが、婿養子が亡くなった辺りから事業が上手くいかず廃業している。
  • 坂上:強盗事件が起きた日の夜、祈念中に心筋梗塞を発症するが千舟に携帯電話で電話し、異常を察した千舟が玲斗に伝えて救急搬送される。(この夜、玲斗が救急車に乗って病院へ付き添って月郷神社を留守にしたことで事件に関わってしまうことに・・・)
  • 中里:刑事課刑事一係長。康作の強盗容疑の捜査のため月郷神社を訪れる。認知症の母親が施設に入っていて、捜査とは別に千舟と玲斗の関係にも気遣いを見せる。

ハッピーカフェは、毎月第二日曜に月郷神社のある町の隣町の公民館の小ホールで開催される軽い認知症や軽度認知障害の人たちが互いの悩みを語り合いながら情報交換する認知症カフェ。

  • 米村:ハッピーカフェの出席者。これまで3回玲斗に会っているが、毎回千舟の孫かと尋ねてくる。認知症予防とボランティアを兼ね、養護施設で絵本の読み聞かせをしている。
  • 上野:ハッピーカフェをボランティアで手伝う女性看護師。同じ年頃の出席者がいない元哉に歳の近い玲斗を紹介する。

その他(助っ人?たち)

  • 岩本義則:弁護士。千舟の学生時代の友人。康作の弁護を引き受ける。玲斗もこの弁護士のお世話になった過去がある。
  • 大場壮貴:和菓子メーカー「たくみや本舗」の跡取り息子。和菓子の作り方のイロハを修業する傍ら、営業と販売の見習いを行う。玲斗に頼まれ、元哉の思い出の味である「梅大福」の作り方を教えることに協力する。「クスノキの番人」に登場。あの時は、祈念(受念)できなかった?でも、心は(父と)通じ合っていた。