『竹取物語』作者不明
今は昔、竹取といふ翁という者ありけり。
野山にまじりて竹を取りつつ、よろずの事につかひけり。
・・・で始まるお馴染みの物語です。
日本最古の物語で9世紀後半から10世紀前半頃に成立したとされていますが、『かぐや姫』の題名で絵本・アニメ・映画など様々な形で広く知られていて有名。
1. かぐや姫の生ひ立ち:竹取の翁が見つけた根もとが光る竹。その筒の中に三寸ぐらいの可愛らしい人が座っていた。その幼い子を「籠」に入れて育てる。物語の始まり、始まり・・・
2. 貴公子たちの求婚:美しく成長した「かぐや姫」を一目見たさに、夜は安眠もせず闇夜に出かけては— その時から求婚のことを「よばひ」と言った。
3. 五つの難題 — 仏の御石の鉢:紛い物を、「かぐや姫」に見破られる。鉢を捨てられても尚言い寄った「石作りの皇子」だったが、このことから厚かましいことを「はぢを捨つ」と言った。
4. 蓬莱の珠の枝:車持皇子が蓬莱の玉の枝を巡る騒動の後、恥ずかしさのあまり深い山へ入り、姿を隠したことから、魂が抜けたようにぼんやりすることを「たまさかる」と言った。
5. 火鼠の皮衣:右大臣阿倍御主人も又、贋物を持ち込み見破られ「皮」は焼かれてしまい「かぐや姫」とも結婚できなかった。望みが達せられず張り合いを失ったものを、「阿部」にかけて「あへなし」と言った。
6. 竜の頸の珠:大伴の大納言は難題を解決できず、さんざん「かぐや姫」に悪態をついた挙句が・・・世間ではこんな会話が交わされたという。「大伴の大納言は結局、珠を全然取れんかったんか」「いやそうでもない。目の上に李(すもも)のような玉を乗せてご帰還されたぞ」 「食べがたい李じゃ」と・・・思い通りにならないことを「あな、たへがた(耐え難い)」と言った。
7. 燕の子安貝:中納言石上麻呂足は、子安貝を手に入れるために、燕の巣を狙うが、手にしたのは「貝」ではなく燕の古い糞。おまけに重傷を負い求婚は失敗。期待外れの事を「かいなし」と言った。「かぐや姫」は中納言を少し気の毒に思った。それからは、少し嬉しいことを「かいあり」と言ったとも・・・
8. 御狩のみゆき:帝が「かぐや姫」に会うために狩りに出かけるという名目で行った行幸のこと。姫が普通の人間ではないと悟って帰って行った。
9. 天の羽衣:かぐや姫はもともと月の都の住人。ついに月に帰る日がやってきたと姫から話を聞いた翁は、帝に相談。帝は警護の兵を大勢派遣し屋敷を守らせることにしたが無駄な抵抗だった。空が明るく輝く夜、雲に乗った天人たちが降りてきた。天人は姫に不死の薬を渡し、天の羽衣を着せようとするが姫は羽衣を着ようとしない。天の羽衣を着ると、たちまち下界の記憶が消えてしまうからだった。姫は天人を待たせたまま翁や媼に別れを告げ、帝には手紙と薬(不死の)を形見として残す。その直後、天人に羽衣を着せられた姫は天(月)に昇って行った。
10. 富士の煙:「かぐや姫」から託された手紙と薬を受け取った帝だったが・・・大臣や上達部を召して、「どの山が天に近いか」とお尋ねになる。ある人が「駿河の国にあるといわれる山が、この都にも近く、天にも近うございます」と奏上する。帝はこれをお聞きになって、「あふこともなみだにうかぶ我が身には死なむ薬も何にかはせむ」と詠んだあと手紙と薬の壺を調石笠(つきのいわかさ)という人物をお呼びになって「駿河の国にあるといわれる、天に近い山」の山頂で手紙と薬の壺を並べて、火をつけて燃やすようにとお命じになった。その趣旨を受けて山へ登ったことから、その山を「富士山」と名付けられた。その煙はいまだに雲の中へ立ち昇ると、言い伝えている。と結ばれている。
高畑勲監督の「かぐや姫の物語」は2013年に鑑賞していました。
その映像を思い出しながら・・・
男鹿和雄の画集と「かぐや姫の物語」のできるまでのDVDを見なおしてみよう・・・⤴



