忘れた頃に激痛が再びやってくる

 

 帰国後の私は、フルタイムの会社員として働き始めました。

以前経験した下腹部の異常な痛みは、その後しばらくは再発することもなく、忘れかけていました。

 

ところが前回の激痛から10ヶ月ほど経過した頃、今度は散発的にジワジワと下腹部の痛みを感じるようになりました。季節は秋にさしかかっていたので、「冷えたのかな?」と思いカイロなどで温めるようにし、痛みが和らぐまで様子を見るような過ごし方をしていました。

 

痛み方としては、はじめは下腹部や腰辺りがズーンと遠くで疼くような感じで、しばらくすると刺すような、稲妻のような激痛が走る瞬間が出てきます。

 

当時は基本的にデスクワークだったとはいえ、稲妻が走るときは一瞬息が止まるほどの痛さですし、顔は引きつり、体を折り曲げたくてもその場で横になれないし、仕事には集中できないですし、本当に冷や汗ものです。

これが会議中や来客時に起こらないことを必死で祈るばかりでした。

 

 

ロキソニンをお守りに内科、胃腸科、婦人科を巡る

 心の支えはロキソニンでした。他の鎮痛剤も試しましたが、何となく一番効く気がして常備していました。(本来、長期常用するものではないのですが💦)

 

初めて激痛を経験してから1年経つ頃には、痛みが頻繁に起こるようになっていました。

 

ある休日には朝方激痛で目覚め、夫に休日診療の病院を探してもらい、寄りかかるようにして付き添ってもらったこともあります。この時も鎮痛剤で様子見となりました。

 

日々のデスクワーク中も鈍い痛み+時々激痛があったため、これは何とか原因究明せねば!と思い内科を受診したところ、胃腸科の名医の方をご紹介してもらい詳細の検査をしてもらうことができました。

 

しかし、そこでも異常なし。

「婦人科も受診してみてはいかがでしょうか?」

その言葉を聞いて、また振り出しに戻った気がしました。

というのも、当時は妊活もしていたので子宮関連については内膜や卵管など詳細に検査済みだったからです。

 

毎月定期的に婦人科には通院していたのですが、改めて筋腫が異常な状態になっていないか、など細かく診てもらうようにしました。

しかし、「筋腫は小さいし内膜には出来てないから、腹痛があるようなら鎮痛剤を飲んでください」という結果でした。

 

私が大袈裟なだけなのかな?被害妄想?だとしたら自分が怖い💦

でも、どちらかというと私は我慢強い方だ。

 

痛みは確実にある。

そして、不規則ながら明らかに頻度が増していて、少しずつ日常生活が蝕まれ始めている。

でも、医学的に異常は認められない。

じゃあ一体どうしたらいいの??

 

 

今度は漢方治療とヨモギ蒸しへ

 

 もしや、デスクワークで血流が悪いだけかな?とも考えました。

体型的に私は中肉中背、ただ学生時代以来めっきり運動はしなくなっていたので血流はたぶん良い方ではなかったと思います。

 

そこで、子宮回りの下半身の血流を良くする運動を日常的に取り入れてみたり、

毎日しっかり湯船にゆっくり入る、なるべく日常的に歩いて下半身を動かす、などしてみました。

しかし、慢性疼痛は相変わらずでした。

 

というか、ひとたび痛みが出ると、動くことがままならないので、運動の頻度が減るという悲しい現実(悪のループ?)がありました。

 

もし血流が悪いのだとしたら、今度試すべきは漢方かな?

 

そう思い、次に試したのは子宮関連の不調に効果があるとされる、漢方治療でした。

私の体調に合わせて毎月処方してもらった漢方を1年試しました。

毎月数万かかったので、金銭的には非常にしんどかったです💦💦

 

婦人科関連に定評のある漢方薬局さんでしたが、改善の兆しはなく、ここでも解決に至らずでした。

 

少し効果があるかも?と最初に感じたのはヨモギ蒸しでした。

ヨモギ蒸しでは、温かさと共に全身の力が抜ける感じ(=要はリラックス)があって、痛みを少し感じ始めてからであれば緩和しました。

しかし、痛みが強くなってくるとさすがにヨモギ蒸しをしている場合じゃなくなるので、そうなったら救いの神「ロキソニン様」にすがるしかありません(涙)

 

この時は、まだロキソニンが効いていたので、なんだかんだ日常生活を送ることはできていました。

なんとなく体をなだめて、すかして、鎮痛剤を常用して、生きていました。

 

初めての激痛を経験してから4年目、ついに痛みは鎮痛剤も効かないレベルに到達していったのでした。(体験記③へつづく)