艦隊勤務より無事帰還。帰ってきたら今度は、大震災が起こっていました。
3.11の日、オーストラリアに向け屋久島沖を南下中に、地震の一報を受け最後の携帯電波が入っていたので、
何とか乗組員全員の家族へは連絡がつき無事安否確認がとれましたが、それから日本に帰ってくる約一ヶ月の
間は、NHK短波ラジオとメールによる地震記事しか情報が無く、無力なことを思い知らされた。
だけども仕方ないんですね。この職業についたからには、それらも覚悟して仕事にでなければいけなかったんだ
と、改めて思い知らされたと同時に、何とか日本の為にがんばるぞという気持ちで石炭を積んで、帰ってきまし
た。
我が国日本は、資源がほとんど取れない。石油、石炭、天然ガス・・・・
それらほとんどを輸入に頼っている。輸入に頼っていると言う事は、それらを運ぶ輸送手段が必要になる。
その輸送手段は、船、Ship, Vessel. 外国航路に従事している大型船がほとんどだと思います。
その大型船を動かしている乗組員のほとんどが、フィリピン人、インド人、クロアチア人、ルーマニア人の方々。
日本人船員だって少なからずいますが、2-3割ほどです。7-8割は、外国人に頼らざるを得ない。
それはなぜかというと、日本人船員の給料が他国の船員よりも高いため、日本の船会社であっても日本人船員
のみを雇用し、運航するということは事実上不可能なのです。
原発の問題がでてきてしまい、日本全体が放射能に汚染されているという間違った情報により
東京湾内に入港予定だった欧州系船長のコンテナ船も地震発生当初は、入港拒否をしていた。
その事柄より日本船主協会から安全である旨の緊急メッセージが出されている。また、
コンテナに日本国政府承認による放射能検査合格印が無ければ入港させないとか言い出している中国の
港さえあるような実態。事実、日本出港後のコンテナ船が中国の港で入港拒否されている。
今後、大震災等がまた起こり、日本が危険であると誤った知識から外国船員が日本の仕事をしたくないと
言い出したら日本は本当に資源が輸入できなくなると思う。
日本の船会社は、日本人船員のみで動かしている資源を輸入する大型船はもう運航していない。
コストの面から運航ができない。
これはまた次回詳しく述べたいと思います。雑文で失礼しました。