感染症対策で手一杯の感のある昨今の介護業界ですが、

来たる制度改正で、

「科学的介護」、

「アウトカム(介入成果)」を考えた「エビデンス(根拠)に基づいたケア」といった方向性も打ちだされています。

 

勘(かん)に頼った、何となく行われるケアでは、

支援者側のひとりよがりなものとなってしまう危険性が高いでしょうから、

(そのほかの点で諸々の問題はありますが…)

よい方向性と個人的には感じています。

 

介護業界の片隅に身を置いている人間として、

専門性をより一層高めていかなければならないなと改めて感じているところです。


そんな中で、

頭をよぎったことがあります。

 

支援者は、

ケアの専門職である前に、

一人の人間としていかにあるか…

ということが(も)大切だよな…ということです。

 

例えば…

あいさつができる。

時間が守れる。

怠惰ではない。

人の自尊心を傷つけない。

見下すような振る舞いや態度をしない。

間違ったことをしてしまった時には謝れる。

相手の立場になってものごとを考えることができる。

人の話に耳を傾けることができる。

親切である。

人間的な暖かさを持っている。

ヒューマニティ•マナーとでも言うようなものでしょうか?

例えばこのようなことが、専門性と言われる事柄の前に大切ではないか?…ということです。

 

武道は、礼に始まり礼に終わりますが、

福祉の支援者は、

専門職としての知識やスキルを研鑽していく存在であらなければならないことはもちろんですが、

その前に、一人の人間として、いかにあるか

…ということが大切ではないか?

そんなことを考えました。


(参考書籍)