「運動」が「脳」にもたらす効果について、

ジョン J. レイティ ハーバード大学医学部臨床精神医学准教授は、

著書『脳を鍛えるには運動しかない』の中で、

一般的に考えられている「筋力や心肺機能向上など」は副次的なもので、
「脳を育ててよい状態に保つこと」の方が重要な効果であると述べています。

 

 

 

さて、どうして「運動」が「脳」を育てるために重要なのでしょうか?

 
レイティ氏は人類の進化の過程にさかのぼって説明しています。
 
「人間の脳が発達したのは、
厳しい環境で獲物を追い、巧みに捕らえ、生き延びていくためだった。
私たちの遺伝子には狩猟採集の行動様式がしっかり組み込まれている。
従って、その活動をやめてしまうと、10万年以上にわたって調整されてきたデリケートな生物学的なバランスを壊すことになる。」
 
   
 
「脳をベストの状態に保ちたいなら、
この歴史の長い代謝システムをせっせと使うべきである。」
 
「DNAに刻み込まれた古代の活動は、おおまかに
ウォーキング、ジョギング、ランニング、全力疾走に置き換えることができる。」
 
祖先の日常の活動を真似しなさい
というのが私が言える最善のアドバイスだ。」
 
「つまり、
毎日、
歩くか、
ゆっくり走るかし、
週に2、3回は走り、
ときどきは全力疾走で獲物を追うのだ。」
「有酸素運動」が、「脳」を鍛えるために効果的であるようです。
 
    
 
思い返すと、
私自身、難しいと言われている試験
(早大入試、国家公務員Ⅰ種試験、県庁試験)をパスした際には、
ランニングや筋トレなどを行っていました。
 
     
 
「社会福祉士」の受験学習の時には、
デイサービスの業務の中で、
集団体操を毎日のように担当したり、送迎やフロア業務などで動き回っていました。
 
   
 
「運動は、細胞レベルで学習に直接影響し、新しい情報を記録し分析する脳の機能を高めていることがわかってきた。」(上記書籍から抜粋)
 
社会福祉士試験まで4ケ月ほどになりました。
 
日々の業務を一生懸命行い、
試験学習を地道に行っていくとともに、
可能であれば、「有酸素運動」なども行っていけたらよいかもしれませんね。
(アスファルトの道路を走る時は膝を傷めないように注意しましょう。)
 
また、気合いを入れて「ウォーキングをしよう!」という運動の仕方だけではなく、
日常生活の中でこまめに身体を動かすこと(介護の仕事や家事など)も「運動」と言えると思います。
一日一万歩くらい動けるとよいですね。
 
「運動」は、「うつ」や「依存症」、「認知症」予防などにも効果があるという研究成果が出ているようです。
日々の生活の中で、「運動」の優先順位を上げていけるとよいですね。
 
(参考)
 
  
 
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