後の十三夜私がみているこの月をもしもあなたもみているのなら心にとめた言の葉はきっとあなたに届くでしょう。私がみているこの月をもしもあなたがみていないとしても何も恐れはいたしません。頬に触れた風は優しくそっとそっと流れてゆきます。あの山を越えてあの川を越えて遠いあなたの所まで。私は何も恐れません。風はまた私の頬をそっとなでてくれるでしょう。あなたのあたたかい手のようなやわらかい月の光をのせて。