ベトナム人の友達ができた。職場でだけど、本当に誠実で真面目で、あいさつは元気よく、謙虚な姿勢で周囲を感動させている。


彼らとのコミニュケーションはもっぱらアプリである。少しややこしかったり、意味不明になるが、日本人同士の会話もややこしくて意味不明だしね。


彼らと食事に行って、食後に出たコーヒーが美味しかったので「どうですか?」とアプリで訊いたら、「トテモオイシイデス」と返事が画面に現れた。


でもアパートまで車で送って帰っている時に「デモデスネ…(いや、読みにくいだろ)正直ベトナムコーヒーにはかないません」と翻訳アプリが味気ない音声で言ってきた。「飲んでみたいです」と言うと(あ、アプリがね)、親指を立てて喜んでいた。


それからしばらくして、商店街の中にあるベトナム料理のお店に連れて行って色々頼んで食べた後、そこにあるお土産物屋さんでベトナムコーヒーを買ってプレゼントしてくれた。


家に持ち帰って、箱を開けてみたら、個包装されたインスタントコーヒーが入っていた。カップに一袋分を入れてお湯で溶かしたら、ネスカフェに砂糖とクリープ(粉状のミルク)を混ぜたものを飲んでいるみたいだった。でも、そのバランスが絶妙で見事にハマってしまった。


その甘さたるや、半端ではない。糖尿の数値がまずい僕にとっては、悪魔の飲み物である。下手をすると缶コーヒーなんか比べ物にならないくらい甘い。


「彼らが美味しいと言っていたのはこれか!?」と妙に納得した。


昔、大学の友だちが国費でメキシコに留学するのを羨ましいな、と横目で見ていた。一年の留学を終えて帰ってくるのが僕の卒業後だったから、一つ上の先輩にメキシコでの様子を聞いていた。その中で出てきたのが、メキシコでのコーヒーの状況だった。


「メキシコでは、豆で淹れたコーヒーよりもインスタントコーヒーの方が高くてね。ネスカフェの瓶とお湯が出てくる」と言っていたのを思い出した。(ま、関係ないかもしれませんけどね。メキシコとベトナムだもの)


それにしても、ベトナムコーヒーを試す機会があれば、ぜひお試しあれ。甘いぞーっ!