このドラマは、スマッシュヒットとなった映画版をドラマ化したものです。映画版で松坂桃李さんが演じた揺れる官僚役を綾野剛さん、新聞記者の役をシム・ウギョンさん(名演でした)の役(設定は膨らませて繋がりを持たせながら)米倉涼子さんが熱演されていました。


映画版と同じ藤井道人監督がメガホンをとった力作で、僕は、映画版のファンからネトフリ版にさっさと乗り換えたほどです。エピソード1〜6でじっくりと描かれた栄進学園(モデルは森友学園)における国有地売却とそのプロセスの財務局内の文書改ざんを扱っています。


現実には、元総理のパートナーが、気まぐれで友達優遇に国民の税金を使って、その尻拭い(記録の改ざん)を国家公務員に押し付け自殺者まで出した、という痛ましい事件です。NHKですら、否、だからこそ、自殺された赤木さんのパートナーでありご遺族である雅子さんと支援者の活動をドキュメンタリー番組として報道していました。


とにかく、戯画化されているという懸念はあるものの、国家権力の無神経な横暴と国民軽視は、政治資金を巡る答弁でも明らかだと思います。政治家の中のかなりの方が一般市民を馬鹿にしている、もしくは怖い存在だと思っていないのだろうな、とこのドラマを見ていて歯痒くなってきます。正直、何度グーを握ったことでしょう…


フィクションです。いちいち断りを入れなければいけないのでしょうか。実話に基づいていることは明白です。気に入らなければ、それもよしでしょう。少なくとも、芸術作品を政争の具にしてほしくはありません。


しかし、国家権力って怖いですよね。でも政治家を目指す方って最初は純粋な想いとかで立候補するものではないでしょうか?市民の皆さんの役に立ちたい、声なき声を政治の場に届けたいと。やはり組織論なのでしょうか?個に優先される組織、上に忖度して意思決定をする組織、そんな組織は必要でしょうか?


「子どもたち一人一人よりも学校が大事です。だって組織だから」なんて許さないですよね。僕は項垂れて諦めたくない派です。忖度する先を持ちたくないですね。甘ちゃんなのかな?


ぜひご覧ください!!