これはあくまでも僕の私見です。そう思って読んでください。プロではないアマチュアの経験からとお許しください。(当たり前か…)


僕が1番最初に買ったレコードは、郷ひろみさんの「裸のヴィーナス」で、妹はフィンガー5さんの「学園天国」でした。昭和歌謡ど真ん中でございます。


山口百恵さんの名曲の数々。名前はいちいち挙げません。「赤いシリーズ」と言えば、百恵ちゃんと友和くんでした。シリーズのどれだったかで、松田優作さんが不治の病で死にゆく時に、中野良子さんの膝枕でタバコを吸って死んでゆく場面には涙しました。ファースト・チリアーノさんがその時歌っていた記憶が…嗚呼、曖昧になってきました…


🎵去り行く今こそ知って欲しい

涙など役に立たないことを🎵


これも昭和歌謡の隠れた名曲だったんじゃないかなぁ。ドラマで使われる曲…大野克夫バンドの「太陽にほえろ」のテーマ曲や金八の「贈る言葉」。田原俊彦さんのシリーズのテーマ曲にも名曲がザックザック。


一発屋(とは失礼な呼び方ですが)の「一発」が凄すぎてその後の活躍が把握できなかった例もありました。小坂明子さんのの「あなた」、久保田早紀さんの「異邦人」など一時代を築いた名曲の数々が時代を超えて今でも鳴り響いています。


70年代くらいからフォークソングが台頭して、シンガーソングライターが当たり前のようになってきて昭和歌謡がフォークよりも下に評価されていた時代がありました。友人たちとも「聖子ちゃんが可愛いよな」「いや、明菜だろ」というのはビジュアルであって、いわゆるアイドルという売り方が男女ともに目立ってはいました。しかし彼らの歌う歌は素晴らしいメロディと歌詞で現在の再評価は当然と言えば当然です。筒美京平先生、松本隆先生の作品は若い世代にもきちんと受け入れられ、熱狂的なファンを再獲得しています。


フォークの騎手たちが、歌謡曲の作詞・作曲に進出してきたことは、昭和歌謡の格をグッと上げてくれたように思います。呉田軽穂のペンネームで松田聖子さんなどに曲を提供していた松任谷由美さん、中森明菜さんを中心に曲を使っていた中島みゆきさん、小椋佳さんの「シクラメンのかほり」の大ヒットは忘れられません。


個人的にぜひぜひ知っておいていただきたいのが、角川映画「Wの悲劇」の主題歌である「Woman 」という恐ろしいほどの名曲でございます。薬師丸ひろ子さんの透明感あふれる歌声で当時話題になりましたが、作詞が松本隆先生で作曲したのが呉田軽穂こと松任谷由美さんです。僕は薬師丸ひろ子バージョンよりも、池田エライザさんのカバーアルバムに収められた歌唱が素晴らしくて、ヘビロテです。


皆さんそれぞれに昭和歌謡ナンバーワンがあると思います。私にとっては、坂本九ちゃんの「上を向いて歩こう」「見上げてごらん夜の星を」の二曲であることは間違いありません。今後この二曲を超える曲は現れないとさえ思っています。作詞が永六輔さん、作曲が中村八大さんです。カラオケで歌ってみるとわかりますが、間が抜けて聞こえます。盛り上がるのは不可能だと思います。モノにするのが難しい曲でもあります。あくまで私見です。


昭和歌謡ブームのおかげでカラオケで歌う曲が増えたと思いませんか?昔なら「何その古臭い歌?」とか言われて煙たがられていましたが、堂々と自分のレパートリーを披露できるのでとても助かっています。海外での人気も高まって来ていて、とても嬉しい限りですよね。もっともっと高まっていいと思います。Viva, 歌謡曲!!