武田鉄矢さんの名前は「母に捧げるバラード」をクラスメートに聞かされて知った。しばらくは独特の語り口(博多弁)と面白くて心に響く歌詞?に心を揺さぶられた。


「幸せな黄色いハンカチ」では、桃井かおりさんや高倉健さんと名演技を見せてくれて、素晴らしい映画を届けてくれた。今でも大好きなラストシーンである。高倉健さんは「鉄道員(ぽっぽや)」とこれだと思ってしまう。他も見たけどこの2本は最高傑作(任侠モノは外させてください)。


あとは「刑事物語」は沢口靖子さんの回が最高だったなぁ。ハンガー(エモンカケ)は武器だと知ったし、振り回してお母さんに怒られる子ども続出だっただろうな。


金八先生の功績は、学園ものにリアリティを持ち込んだことと、勘違いで教員になる人を増やしてくれたこと。田原俊彦や水谷豊、仲間由紀恵や反町隆史の影響も省みる必要は十分にあるのだが、やはり金八先生の影響は大きかった。


熱いだけではやっていけないけど、説得力と情熱と諦めない心は大事なんだと教えてもらった。あの髪型だと校長室に呼ばれることも…あ、女子生徒はノーだと思います。


今も聞こえるあのおふくろの声

僕に人生を教えてくれた やさしいおふくろ

(あとは語り)…斬新だった。そして、この語りは時と場合によって変わっていたりしたので、別バージョンを探す楽しみもあった。ソースはWikipediaとかネットではなく、ラジオと雑誌とコンサートに行った人の証言だった。


ソースが少なかったり、不確かさがあればあるほど人と人の結びつきやコミュニケーションが大事な時代だった。信用するかしないかではなく、信用するしかないわけだから、ガセも流布してただろうけど「何が問題?」というスタンスでいたのだと思う。思い込みもあったしね。


気づけばこんなところで暮らすことになるなんて思ってもみなかったし、こんな人生を生きるなんて思ってもいなかった。周りにいる人との出会いは不思議で偶然の力を感じてばかりだけど、振り返って感謝することも必要かなと思う今日この頃です。


「贈る言葉」は昭和の名曲に数えられるけど「思えば遠くへ来たもんだ」を聞いてみてほしい。僕は後者の方が名曲だと思っています。