若い才能が静かに躍動するとこ、見たいんだよね。こわいと同時にワクワクさせて欲しいんよね。


僕たち…と言っても60代中頃のことばとか、風俗とか、何がオンで何がオフなのかとか、何を描きたいのかとかが、カビ臭かったりするのが怖い。自分が描くものが物語として成立し、観客の心に響いていた時代はあったと思うが、今それが通用するのかどうか…。


時代だったり、今の若者だったりに迎合していないか?と問われそうだが「はい、前向きに両手を擦り合わせて、どう?」と訊きたいくらいだわ。いや、あまり厳しい批判には、絹ごし豆腐程度のメンタルはやられちまうなぁ。「皆まで言わなくていいからね。」くらいかなぁ。


こうとしかあれない、こうとしか運べない、これが僕の精一杯です、でぶつかっていくしかないんだよね、きっと。自分の作風だったり、感じていることを形にしてぶつけていくほかないのかな?20代には20代の、60代には60代の作劇があると信じたい。


劇団アンパサンドが気になる。2016年に作・演出・役者の安藤奎さんが旗揚げした劇団で、第68回岸田國士戯曲賞にノミネートされていた。8月7日から新宿のシアタートップスで「歩かなくても棒に当たる」を上演する。少しこのお芝居の内容を書いてあるホームページの文章を引用する。


「暑すぎる毎日への苛立ちから、扇風機に指を突っ込み指が吹き飛ばされるという妄想をしているところに、東京からやってきた女が突然妄想に入り込み、一緒に指を飛ばし始める衝撃、アンパサンド・スリラー」


ほら、ね。狂ってるよね。本当にどうしようもなく魅力的なんだ。大人計画の松尾スズキさん、城山羊の会の山内ケンジさんが推薦文を書いている。いやぁ見たい見たい見たい見たい…ぶぶぶ。


もう一つ気になる劇団があります!!


2004年に旗揚げした「柿食う客」という劇団。中屋敷法仁さんの脚本・構成・演出の舞台を上演する劇団であり、すでに20年にわたって活動している。「圧倒的なフィクション」を標榜し、演劇の虚構性を重視した発話法や演技法を駆使して、妄想エンターテイメントを舞台上に現出させる…らしい…だって見たことないんだもん。見たい見たい見たい…東京の馬鹿野郎!!


自分の演劇観を強烈なパワーを持つ芝居で相対化するしか、この硬直した状況を打破する方法はない。それはわかっている。そしてこの劇団には、玉置玲央がいる!!2024公演「殺文句」ぜひ劇場で!!