劇場では出会えず、レンタルDVDで観て、慌てて購入しちまった作品です。


山本(市原隼人)、渡辺(浅利陽介)、能登(三浦春馬)の3人は典型的な無気力高校生で学校にフィットせずに、ダラダラと日々を送っていた。青春とか言われても一番出ないのがやる気なくらいで、でも何かにイライラしていた。そんな中、3人組の1人の能登がバイク事故で死んでしまう。


突然何も言わずに自分たちの前からいなくなった能登への怒りや喪失感、憧憬を処理できずに、山本の中で能登への憧れは死への希求に繋がるほどに、無気力になっていた。


そんな時に、山本は雪崎絵理(関めぐみ)という女子高生と出会う。彼女は、空から舞い降りてくるチェーンソーで暴れ回る大男と闘う毎日を送っていたのだ、それも驚異的な身体能力で。山本は絵理に協力したいと申し出るが、むしろ足手纏いにしかならない山本のことを拒否し続けるが、絵理も山本の一途バカなところに心を絆されて、次第に2人の距離は近づいていく。そして決戦の日が迫る。チェーンソー男の正体は。なぜ絵理は戦い続けるのか。


今回、ストーリーを紹介しました。滝本竜彦さんの書かれたライトノベルを出発点にした映画化作品。市原隼人さん最高でした。普通の高校生である山本くん、超人的な力を持つ絵理とのコントラスト。山本の一途と絵理の命を投げ出してるとしか言いようのない闘争心。そうでもしないと勝てない相手。でもなぜ命を投げ出してまで…となるのか?


山本が絵理に渡したプレゼントが笑えて笑えて…でも気がついたら涙を浮かべている僕がいました。山本の一途で純粋な絵理への想いに胸を揺さぶられました。


この映画の主題歌はGReeeenのBe Freeなんですけど、挿入歌である「根性なし」が名曲です。劇中で結成されるバンド「俺さまーズ」(市原、浅利、三浦)が歌っているのですが、これが泣けるくらいいい!!ぜひ聞いてください!!北村拓司監督の長編第一作。間違いなしの面白さです!