昔、自分が脚本を書いて演出した作品のエンディングに使いたいと思って色々な音楽を聴きまくっていた時に、たまたま出会ったのが、U2のunchained melody だった。手元に置いとこうと思える最高の演奏だったが、買えばいいと思ってレンタルで借りてあったものを返却した。しかし入手困難だとわかって、レンタルCD屋さんに押しかけたら、お譲りできません、とキッパリと言われた。ま、そりゃそうか。
U2のアルバムは結構買っていたが、どこにも収録されておらず、再演の要望があった時にはちがう曲を当てていたが、キャストもスタッフもやはりあの曲じゃないと…と言われて、必死に探した。
その後演劇から離れている間に、U2のベストアルバム「THE BEST OF 1980-1990」に収録されていることがわかって、購入した。
その時に思ったのだが「手に入れないと後悔するものは、ある程度の支出を伴っても買うべきだ。」と思うようになった。だからと言って、制限なしで衝動買いできるほどの資産もないので、いったん自分のスイッチをオフにすることを学んだ。「明日も明後日も欲しいのか?なかったら死んでしまうか?」そう考えてから、買うか買わないか決めている。おかげで欲しいものが激減してしまってのだが…
野田秀樹さんの半身で使われる曲が知りたくて、事務所に電話したら「お教えできません」と言われて諦めたが、キム・ヨナさんが演技に使ったことがあるとわかり、キム・ヨナさんの演技で使った音楽を集めたCDを購入した。
演劇に音楽は必要か、という議論もあるが、不毛な議論で、「この場面、芝居に音楽は必要か」という議論になるのだろうな。役者さんの中には、俺の芝居に音を被せるな、という人もいますよね。
でも、演劇は総合芸術と言われるくらいだから、音や光、色、空間デザインが有効ならば使えばいいと思う。役者はそんなもんはいらねぇと言うのならそれもよし。演出家と話してみてくださいね。役者がガタガタ言うな、と言われてもつかみ合いだけは避けましょう。
何の話だ…そうだ、ライチャス・ブラザーズの名曲で、永遠のエバーグリーンであるこの曲「アンチェインド・メロディ」をぜひ聴いてください。