今日もお仕事、いつもと変わらない平日ですが
3年前のほくほくした思い出を掘り起こして
旅心で気分上げていきたいと思います。

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Journey of the mind 
Country : Ireland 
County : Sligo
Day2


2日目の朝、小さなスライゴの町のお散歩写真


可愛いおばあちゃんとお帽子



冬は曇りの多いアイルランドですが
この晴れ模様に澄んだ気持ちになりました










ビルも無いような小さな町だったのですが
不思議に色んなものがちっちゃく見えたので小川洋子さんの(飛行機で眠るのは難しい)を思い出しました。



にこりアンテナ






たくさん並ぶ煙突を見ながらチムチムニー♪と思っていたら
2階の窓がパンと開いて「おはようー!なんて素晴らしい日曜日なの!」と若い女の人がお酒を片手に叫んで 隣にやってきた彼氏にべろちゅーしていました。最高だなあと思いました。

踊る小人たちに邪が無い事を知っている。というイェイツさんの言葉。

なんだかイェイツさんがこの町を愛してた由縁を見た気がして嬉しくなりました。






朝なので開いていなかったアンティークショップ。スライゴの町は日本の昭和の様なまま時間が止まっているように思えました。



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〜本のお話〜

W.B Yeats「春の心臓」



今回のスライゴ旅

きっかけはBenbulbin のアイルランドらしい自然に触れたいというものだったのですが


せっかくアイルランドにいるのだから、その土地で育まれて愛されてきた名作に触れてみたい、と訪れる前にイェイツさんの短編春の心臓を読んだのでした。


(原文はわけわかめだったので芥川龍之介さん訳)



春の心臓

命の普遍を求めた敬虔な信仰のもと

年老いた修道士と若い弟子のお話。


生命の秘密を求め、不死の精霊の命と等しくなる為に生涯を修行に捧げた修道士と

修行に真面目ながら世の色々なものが怖いという弟子。


精霊から不死の真実を求める最終の儀式を弟子に託し、それが最期の願いになってしまう。



人間の恐れるが故の信仰、

善き行いを目指しながらも人としての幸せ、甘い夢に思い馳せる人間の弱さ

情熱を絶やさんと生きながら 老いていく体

次を生きていく新しい命の存在


文章自体から

とりまく霧や澄んだ空気

温かな美しい夜ーの宝石の様な自然の神秘の描写

飲み込んでしまう大きなものの存在を感じて

花を抱えた修道士の最期の姿が絵のようで


なんて美しい文章なんだろうと、綺麗なものに心が震える感覚を”本を読む”という行為から初めて感じたのでした  



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この前まで「感動」する事が減ってしまっていたのですが、心の感覚を呼び戻してくれたのがアイルランドから生まれた音楽や作品でした。


心から震えたあの瞬間に

もう一度出逢えたらいいと強く思う


こういう心持ちでいたいと思う今、これまで自分の心が動いた時をもっと澄まして見てやらなイカンと思うのです。


いろいろまとまりませんが


また世界中で自由に国々を渡れる日まで

好きだったものをもっと好きになれるように

心の筋肉鍛えたいと思います。


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イェイツさんの作品にも出てくる

Benbulbinのお山


バスで行けるところまで行って近くまで3時間フラフラしました





 


1番近くまで行った写真2枚
なかなか近づけなかったけど目の前の大迫力に満足してしまいました。




雑なとこも良き






羊たちが沢山いてあなたはだあれ?と言われている気持ちがするほど見つめられました


話し合い









次回はBenbulbin の帰りに向かった、イェイツさんの眠る教会とクリスマスのこと✳︎