年々、夏の生きづらさが深くなった感じがして、これから迎える盛りを気にする。
海水浴にバーベキュー、花火にかき氷に、クルージングに旅行に、足元を彩る鮮やかなペディキュア、つばの広い帽子にサングラス、面積の狭い水着やワンピース。
ただいまエアコンが効いた部屋で、過去の夏を思い出している。
さっき友から、明日クルージングに出かけようか?と誘いがあったが、暑いわ〜明日36℃だし〜だるいわ〜!とお断り。
先日も友から、久しぶりにフレンチのランチでもどう?と誘われたが、フレンチ?暑苦しいわ〜素麺でいいわ〜!とお断り。
そのうち誰も誘ってくれなくなる事でしょう。笑
一気にペースダウン、衰えを日々感じている。
仕事が忙しいのもあってか、なかなか腰が上がらないが、これではいかん!と今日は誘われて鰻を食べに。
新しく出来たお店らしいが、いつまで経ってもあの鰻を焼く香ばしい匂いが漂うでもなく、ここ鰻屋?焼いてんの?真紅パックをチンちゃうの?とブツブツ。笑
きっともう私を誘わないと思われます。笑
本当の鰻屋に行きたかった私、新しく出来たお店にとりあえず行きたかった友。
なんか中途半端っていうか、適当っていうか、そんなのはもう良いの、本当のものだけを見ていたい、とは最近特に思うようになっている。
丸くて美しいものが好き。
ささくれ立ったトゲトゲしたものや、くしゃくしゃにシワをつけたもの、ズタズタに切り裂いたもの、そんな感情を持ちたくないし見たくも感じたくもない。
そんな綺麗事、この世に生きている限り無理だろうけど、私の中で密かに、インポッシブルなミッションを遂行中として一人楽しんでいる。
息子が上京し、母が亡くなり、一人になってしばらくは寂しさに押しつぶされそうな時もあったが、孤独に強くなって来た。
老後の孤独に耐える修行を積むことこそ、人生の総仕上げ。
色んなことを仕上げていかなければならない。
今こそ自分の内生と向き合う時、これまでの体を脱いで。
そんな時間を持つ努力をしているつもりだが、人間が中途半端なので、ちょくちょく欲に流されている。笑
こんな事を書いていたら、無性に、海に沈む夏の太陽が見たくなって来た。
若い頃、沈む太陽を潮風に当たりながら良く眺めていたな〜。
それで、グッと胸に込み上げて来るものを押さえていたな〜。
あの頃、どうしてあんなに自分を押さえていたんだろう。
今でもその癖は大して変わっていないが、変わろうとする気持ちは持っている。
もし、あの頃の私に今声を掛けられるとしたら、と考えた。
うーーーん、悩む。
でも、やっぱり、綺麗だね〜〜〜!かな。笑
