こんにちは、モルフィです。
12月11日に公開された映画「天外者」、初日に観に行って来ました。
初回鑑賞した時は才助、後の五代友厚の類い稀なる才能と夢を実現する為に命を掛けて近代日本の礎を作ってきた純粋で情熱溢れる実践の意志を感じて本当に感動しました。
しかし2回目を見た時にまた別の景色が観えて来て、主演を演じた心の繊細な三浦春馬さんが五代友厚を演じ切って日本社会の現実に戻った時、死にたくなるだろうなというのを察することが出来ました。
五代友厚は正真正銘の天外者です。
それは、東洋の思考方式が2次元平面であるのに対して、西洋の思考方式が3次元立体であるのと同じくらい理解方式認識方式に格差があります。
西洋の3次元思考が力の概念の発見により、科学や科学技術を発達させ現代のAIスマート社会があるわけです。
そのくらい2次元と3次元思考の人間にはイメージ思考し論理展開し形にしていく世界に格差が生まれてしまいます。
象徴的なシーンは才助が子どもの頃に父上が持ってきた平面の地図を立体の地球儀に組み立てたところでしょう。正にあれです。才助には観えるのです。
あらゆる存在を解体し一旦オールゼロ化&全体化し、どんな最小単位からどのような構造仕組みで成り立っているのかを見抜くことが出来る。
だからこそ、再構築する時には形状記憶プラスαで次元上昇した全く違う何かを具現化してしまう人なのです。
投資をしたグラバーさんも彼が持ってきたプレゼン書類から、彼が具体的な数字まで導き出して観ている未来の日本の姿を見たかったのだと思います。
そんな五代のことを深く理解できる人なんているはずもないんです。出る杭は打たれる日本。五代はずっと疎まれ、嫌われ、恨まれてきました。
けれども、日本で一番恨まれている者が一番日本を守っているのだと。グラバーさんが皮肉にも言った通りで、観えている者にしかその意味と価値が分からないのだから。
鹿児島や大阪では五代の銅像がたくさん立っていますが、実際に五代友厚は果たした偉業の割にはそんなに有名な人ではないのです。彼ほど実績を残した人なら本来もっと讃えられていいし、言うなれば、生きている時にもっともっと応援され協力されていい人物なはずです。
けれども、日本は出る杭を打つ、足を引っ張る。
旧態依然の社会構造は昔も今も全く変わっていないと言えます。
五代が亡くなった49歳の時、残ったのは借金だけ。それを妻の豊子さんが頑張って返済していったのです。
異端なことをする日本人は日本では絶対に応援されないし潰される。五代を演じた春馬さんにはその構造が綺麗に観えたのではないでしょうか。
彼はとても頭の良い人に見えます。そうして、彼が日本社会でチャレンジしようとしていることは言わば異端で、現実社会に戻った時に自分がやりたいことをやった場合どうなるかが観え、
また中途半端にやっても意味がないことを分かっている彼は、だったら自分がこの日本で一体何が出来るのだろうか、出来ることは何もない、無力だと思わざるを得ないと思います。そんなイメージが現実現象のあらゆるところで重なってしまう社会、それが悲しいことに日本社会です。
日本文明の構造が春馬さんを死ぬようにさせているのです。本当はあんなに優秀で才能に溢れ心豊かな若者ほど、この国の財産であり生きて可能性を開花させ活躍していくべきです。
先日のポストコロナonline会議で2020年印象に残った出来事は何かという質問に50代と60代のゲストが春馬さんのことをあげていたのがとても印象的でした。
春馬さんを死なせてはいけなかった。
社会に叫びながら死んでいく日本の若者たちの数は先進国の中で群を抜いて多いのが日本という国です。コロナの影響で益々増えています。
出る杭を打つ教育、社会ではなく1人1人の個性や可能性が存分に咲かせられる社会、若者が活躍出来る社会を実現出来るようなリーダーシップの輩出、そんなマインドを育成する新しい完全学問と教育システムが必要だと、この映画を2回目に観た時に友人と感想シェアしながら感じました。








