学校も終わり・・・

19:00過ぎ・・・時計


殆ど同居生活していた親友の真美ちゃん(仮名)がバイトに行っている間、私は21時過ぎに帰ってくる真美ちゃんの分と私の分との夕食の支度が終わった頃・・・


再び母から電話がありました電話


母 「暑いね・・・今、家に一人なん・・・?」


私 「うん、真美ちゃんはバイトだから、今一人」


母 「あのさ・・・(ちょっと沈黙)」


私 「うん・・・・?」


母 「お父さん、女と一緒に家を出て行ったから・・・」


私 「・・・・・・・・はぁ!!!!???」


母の一言で、私の周囲の空気がグラ~っと歪んだ感じがした

母の言葉の意味を私の少ない脳が一所懸命理解しようとして息をするのさえ忘れそうになった

唇・指・膝が細かく震えるのがわかった・・・


これが、私の人生の分岐点となった

今の私は、この出来事があった上で形成されているのは明らか・・・




その後の母の話はどんなだったか覚えてないけど・・・内容は下記の様なコトだった


前日(29日)夜に、母が仕事から帰ってくると、テーブルの上に3通の手紙と離婚届が置かれていた


以前から外に女が居る事を薄々わかっていた母は、特に8月に入ってから様子がおかしい父に

「何を考えてるの?また馬鹿なこと考えてない?」

と聞いたけど、父は

「別に何も考えてない・・・」

と答えたらしい。


勿論、離婚届けは記入済み

母はその場で破リ捨てたらしい


手紙には、もう夫婦生活を続けていけないという様な内容のコトが書かれていたらしい

もう一通の手紙は弟宛て、もう一通は私宛だった


弟宛ての手紙は昨夜、弟に事の次第を説明し渡したらしい

私宛のは母が勝手に読んだらしい(後日見せてもらった)


一度みただけで処分されてしまったので手紙の内容を詳しく覚えていないが

こんな事になった事を許してほしいということ

まだ、中学生の弟とお母さんを宜しく頼むということが一枚の手紙に綴られていた


手紙を読んだ時、手紙の内容よりも父の書いた字が思ったより綺麗だと思った事と、「相手」という字を「合手」と何度も書いていて普段、あまり文章を書いてないのがよくわかるなぁ・・・と漠然と思っていたことを覚えている


母がこの状況からすぐにとった行動は、まず父の会社へ電話すること・・・

父が出勤しているか確認したらしい

父はその日から無断欠勤・・・(後日、辞める旨の電話が父から入ったらしい)


今日、私に電話した後から不動産屋を回り、引っ越し先を決めてきたので、明日引越すとのことだった

13年住んでいた家は社宅だったので、近所の人に父の所業が知れ渡る前に引っ越しをしたかったそうだ


それらの事を鼻声で話してた母は泣いていたんだと思う


私は

「お父さんは、私達のお父さんであることより、男である方を選んだんだなぁ」

と母に言ったけど母は

「男より前に人間じゃないわ!盛りのついた雄犬と同じやわ!」

とこの時だけ声を荒げて言ってた