傷を負っている女が好きになった。

傍に居たいと思った。

人を救うことによって自分が救われる。

それは言いかえれば自己満足の部類に入るのかもしれない。

それでもいい。

ある作家は文章を書く作業を自己救済へのささやかな試みといった。

それもいい。

動機がどうあれ、この恋が二人を幸せにすればいいし、その本が多くの人の心を動かせばいい。

二人の傷へのささやかな治療の試み。

僕らはそんな恋をしている。
僕らは確実に前に進もうとしている。
そんな気がする 日曜の午後。

Kちゃんには彼氏がいました。
もういらね。 ポイ。

彼氏がいる三原則

可愛い
他の男性に対して余裕がある
夜中の2時でも一人で帰れますって言える

もう ポイ
映画が始まった。

え・・・
何これ・・・

僕は食い入るように画面を見つめ、すごい勢いで瞳孔を開き、
水晶体に映るすべてのものに夢中になった。

2時間後、ふぅと、一つため息をついて言った。

「ほーむらんや。」 

観ている最中不安だった。
この二人の愛に永遠を贈りたくて、ワンシーン毎に止まってしまえばいいと思った。

海 サーフィン 心でふれあう恋人
これは恋愛の究極地点。いつかは辿りついてみたい場所。
主人公二人のやりとりは聾唖者であるためにセリフは一切ない。
だから、一つ一つの表情や行動が痛いほど素直に心に響く。

言葉は時として本心を隠してしまう。
高校時代の教師と飲んだ時に彼が言った、愛は体で語れと。
その時は卑猥な事しか考えなかったが、今はその意味が分かる気がする。自分が相手に対して何をしてきたか、そしてこれから何ができるかなんだ。そんないい話の後に「要は虎穴に入らずんば虎児を得ずだ。」なんて言うもんだから、すっかりオケツとか豹柄やらSMの方に話が進んでしまったと記憶している。

言葉は時として本心を隠してしまう。
それでも、何かを書いていたいと僕は思う。
そのはけ口の一つがこの日記なのかもしれない。

この世に偶然はないと思ったわけは、火の三原則から。


燃えるもの

酸素


だから火事だって偶然なんかじゃなく、そこには必然性がある。


そんなわけで僕らが出会ったのも偶然じゃない。 

僕らの間には間違いなく必然性があるんだ。


三原則から起こった小さな火も10日以上続く山火事になったりもする。

僕らのこの小さな、そして必然的な出会いも、これから大きく燃え上がるかもしれない。



山火事と比較したせいか、丸裸になって真っ黒になった僕が見えるのは気のせいだろうか。

ねえ、Kちゃん。

親友とお店へ行きました。
早い時間帯でしたので、YUKIチャンについてもらいました。
ママが上機嫌でポテトをサービスしてくれて、じゃあこちらもお返しです、ボトル2本。店の雰囲気ウナギ登り。

でも、全然楽しくない。
親友歌うまいし、店の雰囲気もいいけど。
親友のトークはかなりのもので、笑い的にもボトルがひん曲りそうになるけど。
全然楽しくない。

どうしたのって言われて、ちょっとだけチュッチュされる。
それでも盛り上がらない。
アッチは盛り上がるよ、アッチの方はピクってするよ。
でもすべてが白黒に見えるの。
いくら盛り上がっても白黒に見えるの。
いつから世界はモノクロになったのかって考えて、全てはあの日からだって。

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その日俺は、親友のマンションへDVDを返しに行った。
チャイム鳴らしても、何の返事もなくて。
そこで初めて勝手に部屋に入った。
そいつとはしばらく一緒に暮らしたし、偶然、別々に風俗へ行って隣になったし、その上目が合ったし。
ある程度は知っているレベルだと思った。Hey Bro!。そんな関係。

特に何も考えずにフフンと開けたら、奥の方から何か聞こえて、心配でずんずん入っていったの。
リビングにもキッチンにも誰もいなくて、その音はどうやら寝室からみたいで。
それでアメリカンジョークのノリで、バーンと開けちゃった。
サプラーーーーーイズみたいな感覚で。
 

パソコンの明かりの中、暗くぼんやりと映ったのは裸でうつ伏せで必死の形相で人ではない何かに腰を打ち付けている親友の姿。
そこで、俺たちの視線は絡みあい、時間は止まり、たばこの煙もとまり、交通渋滞もとまり、朝露が落ちる瞬間、世界は一瞬だけ俺達のものとなった。
それは網膜に焼きつき、脳のシワとなり、一生記憶される宿命を背負った。
再び時間が動き出したとき、すでに右腕はガンマンのように携帯を抜き、パシャっていた、そして写メっていた。グループへ。

奴は獣のように近づき、鋭いストレートを放つ。
いつもの俺なら、避けれただろう。
しかし、そのコンマ何秒にも頭は鋭く働いていたし、何か強烈な違和感を感じていた。
そして気づいた。「この手洗ったのか。」

もう全ては遅かった。俺の筋肉は委縮し、そして逆襲のストレートが・・・世界はカラーを失った。
痛かった。心が折れた。洗ってないことが痛かった。

それからずっと白黒で生きている。
夢まで白黒になった。
カラーを取り戻すことがライフワークになりそうです。