「チャンミン!
これ、開発に確認しておいて!」

チョン課長から指示が飛ぶ

「了解です
今から行ってきます」

「頼む」


早足で部屋を出るとエレベーターに飛び乗った


「お疲れ様です!」

エレベーター内には、イトゥク部長が乗ってらした

「元気にやってるみたいだね」

「はい」

「ンフッ」

イトゥク部長が、僕の顔を見て突然笑った

「あっごめん、ちょっと思い出しちゃって
12月25日のクリスマスの朝さ
出勤したら、いきなり部屋の前にユノがいたんだよ
『訂正させてください』って頭を下げてさ」


あ、あの日!
課長は確かに朝から席を外してた

イトゥク部長に会いに行ってたんだ

訂正って、もしかして・・

「分かるよね
君を営業2課に欲しい人材だと熱弁を始めてさ
30分はしゃべり続けてたよ」

部長は苦笑いをしている

「僕はね、そうなるんじゃないかって思ってたよ
プレゼンの日、営業2課でみんなと肩を抱き合って、はしゃいでいる君を見たからね」

「ありがとうございました
頑張ります」



そう、僕は今、営業2課所属の新入社員だ

4月に出社した時

チョン課長も、ドンヘ主任も、スヒョンさんも
両手を上げて迎えてくれた

またしても、4人で肩を抱き合ってお祭り騒ぎだ


「相変わらず賑やかだね、2課は」

1課のイェソン部長だ

隣でリョウクさんが笑ってる

「チャンミン、おめでとう」

「リョウクさんもおめでとう」

2人で祝福し合った



「お疲れ様です!」

「チャンミン!」

開発管理課に顔を出すと
キュヒョンが僕を見つけて手を上げた


僕は問題の箇所の説明を受けるべく
キュヒョンとシウォン課長に要請した

一通り、納得出来る解答をもらって
自分の部署に帰ろうとすると
シウォン課長が笑いながら言った

「チャンミンくんもね、ウチの部署にもらおうと思ってたんだけどね
さりげなくイトゥク部長には言っておいたんだ
君も開発を希望してたって」

そうだったのか

ありがたいことだけど
やりたいことって
変わることもある

チョン課長との出会いで、僕はやりたいことがはっきり見えた

「ありがとうございます
そう言ってもらえて嬉しいです
これから、シウォン課長の期待に応えるように
開発された商品を情熱を持って販売していきます」

キッパリと言って頭を下げた

「なんだかどこかで聞いたことがあるセリフだな」

ふふふ

「チョン課長の受け売りです」

「それ!
本当、熱い男だからな」


「失礼します」と頭を下げて部屋を出ようとして

キュヒョンが「チャンミン、後でな」と笑顔を向けた


キュヒョンとリョウクさんと僕

3人とも晴れて正社員になれた

全員が希望した部署だ


まだまだ勉強することは多いし
雷の落ちる日もあれば、唇を噛む日もある

だけど
チョン課長とドンヘ主任とスヒョンさんと
一緒に仕事ができる


だから毎日おもしろい!



完結


読んでいただきましてありがとうございました😊