オ・ジン先生の教室では
公開授業の真っ最中です

しかし、普段の授業の様子とはかなり違っていました

先生は、イライラを隠せなくなっているし
後ろで見学している人たちは
ザワザワ、ヒソヒソ、騒然としています

その中、生徒だけが
冷静に発表を続けるのでした


実は、前日
生徒たちは、今日の予行演習をしていました

「この話、明日はここまで進むと思うんだ
そこで、先生がみんなに感想を聞く
そうしたら、テーマに沿って言いながら
許しをこう形で、今までのことを暴露するんだ」

「最初は誰からにする?」

「シウォンが良いんじゃない?
きっと先生はシウォンを1番先に指すと思うよ」

「OK!
次は?」

「次は僕が言うよ
きっと先生は慌てると思うよ」

「よし、じゃあ、チャンミンの次は僕!
目撃者の証言だよ」

「良いね!
その次は僕が言う!」


こんな感じに、しっかりと決めていたのです




「はい!」

今度はシンドンが手を上げて立ち上がりました

「先生は、ユノに怒ると
『お前の様な奴がいるクラスには授業に来ない』
と言って、出ていってから
次の日の授業は自習になりましたが、僕は先生がわざと来なかったんじゃないかと疑いました
ごめんなさい」

後ろの方で、「授業放棄か?」とか言っている声がします

オ・ジン先生は慌てて

「そんな訳ないだろう!
用事があったから自習になったんだ!」

すると、またチャンミンが手を上げました

「もういいだろ!
授業は終わりだ
もう時間だよ!」

先生が遮ろうとすると


「いや、続けてもらいましょうよ」

後ろから、チョさんが発言しました

「何ですか?
あなたはどなたです?」

オ先生が不服そうに聞きました

「私はユノの父兄です
言っときますが、ユノは親のない子じゃないから
それだけは覚えておいてください!」

ユノがびっくりして後ろを振り向きました

チョさん、パクさん、ユさんが
ユノに小さく手を振ります

「ユノくんは何度も謝りに行きましたが
先生は許してくれませんでした
そして、授業に出る代わりにトイレ掃除をするように言われて、ユノくんは国語の授業中にトイレ掃除をしていました
僕は、こんなの間違えていると思っていました
ごめんなさい」

一際、ザワザワが大きくなりました
「生徒虐待では?」という話も聞かれます

「何を勘違いしてるんだ!
彼が勝手に授業をサボっていただけだろう」

先生がなんとか切り抜けようとしますが

「はい!」

ウニョクが手を上げて立ち上がり

「僕は見ました
昨日の国語の授業の前に
廊下で、先生に頭を下げて『授業に出させて欲しい』とユノくんがお願いしているところを
そして、先生がダメだと言って追い払ったところまで見ていました
黙っていてごめんなさい」

証人まで現れてしまって
言い逃れが出来なくなったオ先生は

「授業は終わります
さ、号令係!」

無理矢理終わらせようとしました


すると

それまで、ずっと黙っていたユノが
真っ直ぐに手を上げたのでした


続きます


読んでいただきましてありがとうございました😊