「オッパ〜〜!!」「オッパ〜〜!!」

高揚した顔、顔、顔
湧き上がる熱のこもった呼び声

夢中で団扇を振る子が見える
背伸びして手を振ってるこもいるし
泣いてる子もいる

「チャンミ〜〜ン!!」

「ユノ〜〜!!」

まるで悲鳴のように名前を呼ばれる

彼方こちらからくるカシオペア、ビギスト、ペンたちの声援が身体中にぶつかって、揺らす

余すことなく受け取って、その声援に応えたい!
もっともっと楽しんでもらいたい!

ユノヒョンと一緒に
2人で作り上げるステージ
こここそが僕に与えられている、そしてずっと立ち続けると決めている場所だ

どんなにきつい練習も
ハードなスケジュールも
ステージに立つ喜びを知っているから耐えられる



ステージが終わり
その日予定されていた全てが終了すると
真っ直ぐにホテルへ帰った


「お疲れ」

「お疲れ様」

ステージの興奮がまだ残っているはずなのに
ひとことだけでそれぞれの部屋に入る

ヒョンが部屋の中に入るのを見届けてから自分の部屋に入った


シャワーを浴びて、部屋着に着替える

まだ余韻が残っていて、頭の中に曲が流れ続けている

ヒョンの歌声も、ヒョンのダンスも
断片的に頭に浮かんでくる

ベッドに腰掛けて、ふと気がついた


今日しかない

今しかないだろ

ヒョンが外に出掛けないのは今だけだ


思い立つと、居てもたってもいられずに
ヒョンの部屋に押しかけようと立ち上がった


聞きたい

どういうつもりなのか?

なんで距離を置こうとするのか?

ルームキーを掴んで、スリッパのまま廊下に出て
隣のヒョンの部屋の呼び鈴を押した



続きます