前回の検診で、先生がくれた一言。

「次回は、御主人も一緒に…」



「まだ、主人ではないのです」


心の中でつぶやく。



受付の方からもキーちゃんの名字が呼ばれる度に、申し訳ないな…、と気まずい思い。


いつ、どこで、どんなふうにそれを伝えようかと悩むこと3週間。



結局、こんなギリギリまで決めきれないまま、両親へ報告する日がきてしまった。


どちらの親にも、あいさつするにあたって、妊娠しました☞入籍はいつになるか?

この流れが明白で、つまりそれまでにはプロポーズをして、入籍を決めなければならない。


指輪を準備するのもあきらめ、二人で買いに行くから大丈夫と自分を納得させたり。

特別な場所で伝えたいけど、なるべく近場じゃないと難しい、仕事のとの兼ね合い…。

何とか思いついたのは、自分が一番好きな教会。


高台にあって、街並みに向けて広がってる大窓にはステンドグラスが千鳥にはめてあって、

よくあるキレイな教会とは違うけど、どこか馴染みやすい空気が流れている。


彼女には内緒で準備した花と言葉と気持ちを持って腰かける。



天気こそあまりよくなかったけど、オルガンの音は、その場面のBGMには最適だったと思う。



キーちゃんへのプロポーズ。

返事は、「はい」