日本崩壊

『村上龍対談集  存在の耐えがたきサルサ』より



これは、龍さんと15人の方との対談集。



📚龍さんと妙木浩之さんとの対談メモ


🍀妙木さんについて

  臨床心理学・精神分析専攻。

  著編集『夢の分析』『精神分析の現在』『心理経済学のすすめ』『父親崩壊』など。




お金は好きですか?

お金に対して、なぜ、「汚い」という感覚をもってしまうのか? とか、

お金と言葉、お金と精神についての対談は難しかったけどおもしろかった。



📝龍さんが「お金の関係ができて一緒に仕事すること」について話したあとの妙木さんのコメント

 

『言葉には貨幣に近い一面があります。ただ普段家の中などで使っている言葉にはそれ以外の要素がたくさん入っています。』



📝お金について

妙木さんのコメント

 

『文化人類学でお金のことを調べてみると、お金境界線領域で共通言語としての貨幣が発生するんです。
だから「お金は汚い」と感じるのは、汚いというよりも異物感なんです。』

 

📝関連して。。。

 

『金融のマネーの世界は確かに言葉の世界なんです。
異文化との、外部とのやりとりなんです。
情報の世界なんです。
そういうことを実感するには日本は経験が少なすぎた。「甘え」がキーワードになる世界ですから。〜
(省略)〜』


お金が異物感というのは、なんとなく腑に落ちた。

お金は外部との共通言語というのも。

異物に対して拒否反応はあるし、でも異物じゃなくなれば拒否反応もなくなる。

「異物感」というのもあるけど、個人的には「神聖化」してる部分もあるように思う。

初給料とかもらったとき、自分が働いたからお給料をもらったわけだけど、その初給料に対して大事にし過ぎるというか、ちょっと「神」みたいな感情はあったかも、って思った。

でもお金は「神様」でも「仏様」でもない。



📝アメリカのジャーナリストが書いたソロスのルポから

 

『人生においてリスクを負うこというのは大事なことだ、でも絶対に全部は賭けるな。』

めっちゃいい言葉。



龍さんの

 

『経済は人間固有の一種のコミュニケーションであって、人間と動物を分けるくらいに重要なもの』

というのが、なぜかグサッときた。



お金が異物とか神みたいな感覚だと、対等なコミュニケーションがとれないし、

対等なコミュニケーションとれないから、経済は苦手ってなってるのかもしれないし、

まずは、お金と対等な関係を築きたいと思った。