昨日
TBSの 駆け込みドクターという番組をみました。
http://www.tbs.co.jp/kakekomidr/
ひな壇の １段目には 森田先生や 皮膚科内科医の常連の女医さんが
でてて ２段目にも 専門家の先生が
沢山でてました。
見てて思うのは
１段目の 森田先生とかは わかりやすく説明することや 一派的に受け入れやすいコメントを言うことに対しての能力は すごく高く感じますが、臨床医からみて 発言内容は 微妙に感じました。
２段目の先生方は TV慣れはしてませんが、良い答えを言ってたような気がします。
テーマの一つでインフルエンザと 風邪の鑑別を 言われていました。
その中で
インフルエンザは
急な発熱 筋肉痛 を 強調してて
普通の風邪は 風邪を起こすウイルスによって違いますが、微熱 鼻水 くしゃみ が 多いみたいな
放送でした。
私は 風邪 と インフルエンザを 実はそんなに違う疾患とは見てません。 風邪とは呼吸器疾患を起こすウイルス感染だと思っています。
風邪を起こすウイルスは沢山あって、インフルエンザもその一つにいれても それほど違和感は感じません。 高熱をだす風邪ウイルスは他にもあります。 アデノウイルスとか。
ただし 風邪と大きく違うことは ただ一つ、 効果的な治療薬があることです。
タミフルとか リレンザとかイナビルとか。
その意味では 区別しても良いと思いますが。
臨床で インフルエンザを沢山みていると 気づきます。
インフルエンザ迅速キット陽性の患者さんは
くしゃみ 鼻水 咳 等の呼吸器症状は ９０％以上の症例で確認します。
逆に呼吸器症状が なくて 筋肉痛 高熱 で来院される患者さんの多くは インフルエンザ迅速キットでは陰性です。 偽陰性もあるかもしれませんが、インフルエンザじゃない事が多いです。
だから あのTVでの放送内容は 間違っていると思います。
くしゃみ 鼻水 咳が なくて 突然の 高熱と 筋肉痛 全身倦怠感を訴える患者さんは インフルエンザも鑑別の一つには入れますが、むしろ他の疾患を疑います。
私は 医者になってから 研究はせずに 常に臨床の第一線に常にいたので 臨床経験はTVに頻繁に出ている先生よりあると思います。
インフルエンザの臨床経験なら ６０才位又はそれ以上の先生の方がもっと経験あるんじゃないかと思われるかもしれませんが。
インフルエンザ迅速キットが発売されたのが １０数年前。私が医者になって数年後の事なんです。
だから 臨床症状とインフルエンザ迅速キットの結果の両方を判定して多く経験を積んでいるドクターは 私以上の人はそれほどいないと思っています。
呼吸器の専門大学教授も 難しい疾患は沢山みていますが、インフルエンザをそんなに実際に診てる先生は少ないと思います。
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もりぞの内科 年中無休
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糖尿病診療
院長 森園 茂明
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