成瀬は天下を取りにいくを読んだ。

あまりにも面白くて、1日で読み終えた。

翌々日には、続編の成瀬は信じた道をいくを購入し、そちらもまた、その日の夜には完読していた。

 

成瀬は周りの目を全く気にせず、ぶれない自分の意志をもった人間である。

自分がやりたいと思ったことは即実行する行動力をもつ。

 

中学3年生の夏をもうじき閉店する西武に捧げる。

M1に出る。

髪の伸びる速さを身を以て計測するために丸坊主にする。

シャボン玉を極めて、テレビに出演する。

ゼゼカラとして夏祭りの司会をする。

かるたも極める。

かるた大会で話しかけてきた男子二人に琵琶湖の観覧船のチケットを渡してデートをして、琵琶湖の良さを伝える。

琵琶湖観光大使になる。

けん玉を極めて、紅白歌合戦のけん玉ギネス記録に参加する。

スタンプラリーを1年に複数掛け持ちする。

時間があれば、膳所地区をパトロールする。

成瀬に憧れる小学生にもパトロールをさせる。

などなど

 

だが頑固というわけではなく、反対の意見を言われたときには相手の話をしっかりと聞き、理解できる部分があれば、素直に確かにそうだなと応じるのである。

 

衝動的だが合理的な行動をするため、読んでいて飽きないし、気持ちがいい。

 

総じて地元愛、隣人愛に溢れている

 

 

本を読み終わって数日が経ち、成瀬に会いたい自分がいる。

 

行動力に溢れていた大学生のころの自分を思い出した

 

もしも私がいま周りの目を気にせず、

興味の赴くままに行動をしていいのだとしたら、

何をするのだろうか

 

考えさせられずにはいられない