「燕は戻ってこない」
知ってたよ。
原作読んでたから、ああいうラストになることは。
けど
中盤で原作と違う流れもあったりしたから(石橋静河と黒木瞳が会う場面とか)
違う解釈の結末もありなのかな、ってうっすら思ったりもしたけど
ていうか
あそこで終わる最後が小説を読んだ時から納得できない自分がいたから、違うラストを期待していたのかも。
原作を読み終えた時
>桐野夏生すごい。人間の「業」を書かせたら天下一品のエグさ。
って感想書いたけど
映像になったら、もっとエグかった・・・って話だよね。
登場人物の誰にも共感できない。
のは本を読んだ時から思っていたけど
最終回は1人1人の一筋縄ではいかない感情(エゴ)が渦を巻いて見ているこちらに向かってきて、訳が分からなくなるほどカオスな気持ちになった。
本も凄いけど、役者が凄すぎた。
ハッピーエンドでも悲劇的エンドでもない、あの結末。
視聴者は皆彼らの「その後」に思いを馳せてしまう終わり方・・・
なんて後を引きずるドラマなんだろうか。
こんな経験、めったにないよね。
キャスト、脚本、演出がお見事だったのは言うまでもないけど
音楽がとても素晴らしかったです。
このドラマの立役者の1つは間違いなく音楽だったと思います。
本当に、素晴らしいドラマでした。
後味は決して良くないけどね(笑)