本日公開「碁盤斬り」
あと何回か観に行く(行きたい)と思いますが
まずは初見の個人的な感想を。
時代劇らしい様式美に溢れた映像と俳優陣の所作が素敵。
それでいて、落語がベースになっている物語なので江戸の風情や人情、心の機微を感じさせる物語だったのがよかった。
特に格之進の碁を打つ指先の優雅で美しかったこと・・・
つよぽん自身が「囲碁のことは全然わからないけど指使いは練習した」とインタビューで語っていた通り、まさに。
打ち方一つで品格を表現しているようで心が震えた。
そして自分が囲碁を知らないことがこれほど残念だったことってない。
何度も勝負中の碁盤がスクリーンに大写しになるから、これは囲碁を知っている人なら石を見るだけでどんな勝負になっているのか察しがつくだろうから、それってたまらなく面白いんじゃないかな・・・と思った。
主演はもちろん、脇を固める俳優さんが皆素晴らしかった。
それぞれに見せ場があってどの役者さんもとても印象に残る配役。
私はその中でもとりわけ市村正親さんに唸りました。
さすがの貫禄と存在感。そしていいポジションの役(笑)いや、すごいです。
全編通して美しき時代劇・・・かと思いきや、そこはやっぱりバイオレンス撮らせたら定評のある白石監督。
殺陣のシーン、リアル過ぎてエグい描写もあります。これから観る方、お覚悟を。私の隣に座ってた女性は途中で「ひぃっ!」って悲鳴上げてたよ(苦笑)
映画のエンディングは小説本とは違ってて、余韻を残した終わり方のように感じました。
観る人にその先を委ねるような・・・
もちろん、映画だけでも充分楽しめたけど、やはり原作となった小説を先に読んでいたおかげで映像になっていない部分も理解しながら観れたので、とてもよかったです。
そして何がびっくりって、うちの地元でいっぱいロケしてたんや!!!
ってことよ・・・
知ってる場所があちこち出てきて、ええーーマジか・・・となった・・・
つよぽん、いつ来たの。
知ってたら仕事放り出して行ったのに←いけません
「碁盤斬り」を剛君が「僕の新たな代表作」という意味、よくわかりました。
この作品は時代劇映画の新しいページを開いたような気がします。
ぜひ沢山の方に観てもらえますように願っています。