今さらですが、NHKのドラマってほんっとにクオリティが高くて面白いよねぇ・・・
と、しみじみ思うこの頃。
我らが吾郎ちゃんが出演する「燕は戻ってこない」もマジで凄いドラマ。目が離せない。
原作を読んだ感想は以前書いたけど
その中で私は草桶基って人物は
>吾郎ちゃんが演じることを想像して読んだからだいぶ嫌悪感薄まったけど、そうじゃなかったら、かなり・・・な人物
って書いてるように
ドラマの中で、原作の持つ毒を中和してるのが吾郎ちゃんの存在、そして演技だと思えてなりません。
でなかったら、1話の途中で見るの放棄してたよ、多分(苦笑)
面白いとか、楽しみ、とかそういう感想が持てないのに来週も見たくなる不思議なドラマです。
今期の朝ドラ「虎に翼」も、本当に毎朝続きが見たくなるドラマ。
前の「ブギウギ」ではエンターテイメントの魅力やその世界に生きる人の凄さや覚悟が伝わってきたけど
「虎に翼」は女性の社会での在り方、世間の捉え方について色んなことを考えさせられるドラマ。
これから寅子や仲間達がどうやって自分の道を進んでいくのか、これもまた目が離せないです。
そしてそして
初回からずーっと、毎週「面白い!」って思ってるのが大河ドラマ「光る君へ」です。
ほんっと、ここ数年の大河で一番ハマってるわ、私。
今、18話まで進みましたが、こちらのドラマレビューと合わせて毎週末が楽しみでならない。
18話は玉置怜央さん演じる藤原道兼の退場で、思わず泣きそうになった回なのに
視聴率は初の一桁を記録したのだとか・・・
え?あの面白さが世間に伝わってないの?と、個人的にはかなりびっくりしたもんですが。
でも、三谷幸喜さんは何作も大河ドラマを書いてる脚本家として、今年の「光る君へ」を凄く評価されているようです。
ご自身のエッセイの中で
>そもそも大河ドラマはスケールの大きな戦闘シーンが見せ場なのではなく、じっくりと歴史上の人物たちの人間ドラマを一年かけて描くものなのだ。斬り合いはなくても「光る君へ」の登場人物たちは、それと同じくらいひりひりした人間関係の中で生きている。
と、書かれていて(三谷幸喜の「ありふれた日常」より引用)
ほん、それ!
と膝を打ちました。さすが三谷さん、よくわかっていらっしゃる。
物語はこれからいよいよ政権を担う藤原道長とまひろ(紫式部)の話が中心になっていくと思われますが
今のところ、私のツボはファーストサマーウイカさん演じる清少納言と中宮定子。
アンド一条天皇。
いやほんと、絵のようにお綺麗でサマになるお姿。
1月のトークショーでウイカさんが「定子様、もう最高!」ってめっちゃ熱弁ふるってたけど
今ならその意味、よーくわかるわ・・・
清少納言にとって中宮定子って、お仕えする「主人」である前に最愛の「推し」なんだろうな・・・と思ったのが2人が初めて対面した場面。
定子様を見て「きれい・・・」と圧倒される清少納言。
の、表情にめっちゃ既視感(笑)
多分オレも推しの前でこんな顔してると思う。毎回(爆)←一緒にするな
人間の基本的な思いって、千年前も今も、あんまり変わらないのかも、と思うと親近感がわきます。
そう思って今更ですが「枕草子」を改めて読み返してみると、いやホントに感覚が今と変わらないことに気づきます。
私は昔から紫式部派なので(笑)清少納言の書いたものにあんまり興味なかったんだけど
ききょうさん(ドラマの清少納言の役名)って、今でいう人気ブロガーみたいな存在だったのね・・・と目からウロコだわ。
枕草子でも中宮定子様のことめっちゃ褒めてるなーってことでハタと思い出したのが
そういえば、私の尊敬する田辺聖子先生が清少納言と定子のことを小説にしてたな・・・ってこと。
田辺先生の本の愛読者だったので、たいていの著書は読んでるはずだけど、さてどこにしまったっけ?
と、押し入れの段ボールをひっくり返して見つけたよ。
「むかし・あけぼの」小説枕草子
私が結婚する前に読んだ本だった・・・かなり昔なのに、わりときれいなまま残ってたのは1回読んでそれっきりになってたから。
私、好きな本は手元に置いて何度も何度も読み返すのでボロボロになるから、コレがきれいってことはあんまりピンとこなかったんだな・・・
だって内容も全然覚えてなかったし(汗)
でも、今ならまた違う感じ方が出来るかも。
ってことで30数年ぶりに再読開始。
「燕は~」と同じように、今なら清少納言はウイカさんで。そして定子様は高畑充希ちゃん。
その他の登場人物もほぼ、大河ドラマに出ている役者さんに脳内変換して読むとめっちゃ面白い
まだ途中ですけど、ちょうど今のドラマの進み具合とリンクするので楽しんで読めます。
毎日朝ドラ、火曜は夜ドラ、そして週末は大河ドラマ。
これだけ楽しんでたら、NHKに受信料払ってる分のモトは取れてるかな、と思う今日この頃です(笑)