前の記事の中で

「私の夢はSMAPの6人が再び集まる姿を見ることだけど、彼らを取り巻く環境、現状を鑑みるとそれは果てしなく難しいことなんじゃないか」

と書きました。

 

イギリスのBBCがかの事務所の創業者の所業を報道してから1年になります。

かつてそこに所属していた私の好きな人達や、今もまだそこに在籍している人のことを思うと、一言では表現できない複雑な感情が湧いてきて、自分の気持ちを整理することも難しかった。

 

あの報道以降、国連の調査があり、そして昨秋にはかの事務所幹部の記者会見もありましたが

そこから今現在に至るまで

少なくとも私の目に映る芸能界とマスメディアの姿勢には失望するばかりです。

 

 

本当に。

ただ純粋に、好きな人の提供してくれるエンターテイメントを楽しみたかっただけなのに

なんでこうなったんだろうか、とため息が出ます。

 

でも、これは昨日今日始まったことじゃないから。

 

 

私の気持ちはこれに尽きます。

 

あの時からずっと、あの事務所のやることには疑問と怒りしか湧かなかった。

だけど「SMAP」がまだそこに居たから・・・

大っぴらに抗議の声を上げることもしなかった自分です。

いや、ちっぽけな一ファンが声を上げたところで何も変わらなかったかもしれないけれどね・・・

でも

今になってここまで日本のエンターテイメントに失望することになるとは。

新旧合わせたかの事務所の不誠実さ(世間を舐めてるとしか思えない)

そこにいて今何を思っているのか?と案じてしまう所属タレント達。

問題の本質から目を逸らすように平然とタレントを起用し続けるテレビ局、そしてスポンサー。

良いことばかり書く御用マスコミ。

全部に、もううんざりです。

結局はみんな同じ穴のムジナってことだよね。

私の感想は集約したらその一言です。

 

以前私は

「SMAPは泥の中に咲く、蓮の花のようだ」

と書きました。

「清濁すべてを合わせ飲んで、それでもなお、彼らは芸能界の闇の中で凛と咲く花であってほしい」と。

けど、まさかその泥が、ここまで醜悪で底なし沼のようなドロドロなものだとは思ってなかった。

彼らのことは今でも全員好きだし、これからも頑張ってほしいと心から思ってはいるけれど

もう以前と同じ気持ちで応援することは難しい・・・

心のどこかで痛みを抱えながら、応援していくつもりです。

 

SMAPが解散してからもう8年目。

少なくない数のファンが他の俳優やタレント、アイドルグループに興味を移してしまったのはある意味自然な流れかもしれません(K-POPに移行した人が多いのかな?と感じていますが)

特に箱推しだったファンは、個々の活動もだけど、グループとして存在する彼らが好きだったから。

定期的に新曲が出て、次はどんな衣装で、どんなパフォーマンスを見せてくれるの?とドキドキすること。

メンバー同士がわちゃわちゃする姿を見ること。

コンサートで直接彼らに会えること。

それが「応援する」楽しみで、元気をもらえる糧だったのだから

今、それらを現在進行形のエンタメで提供してくれる新しい「推し」に心を奪われても、誰も責めることは出来ないと思います。

 

朝ドラ「ブギウギ」で蒼井優さん演じる大和礼子が福来スズ子に

「お客様は現実を忘れたくて舞台を観に来るの」と言う台詞がありました。

その言葉を借りれば

今の日本の芸能界は見たくなかった「現実」それも「舞台裏」をステージで見せてしまっているのだから、お客が興ざめしても仕方ないかな、と思います。

 

この先、この国のエンターテイメントはどこに向かうのでしょう。

私の夢が叶う日が来るなら、まだまだ捨てたもんじゃないと思えるけれどね。

今はその日を信じて、自分に出来る応援を続けたい。

 

昨年末の紅白歌合戦で、伊藤蘭さんの応援に駆け付けた親衛隊の方々の姿が、未来のスマファンの姿であればいいのになぁ、と願っています。

 

 

 

ただ、この先こちらの言葉も肝に銘じておきたいと思うのです。

 

 

 

お花画像 「ナナカマド」  花言葉 「私はあなたを見守る」