映画「オートレーサー森且行 約束のオーバルへ」
私にとって最後の鑑賞でした、
シネリーブル梅田。
何度でも観たいこの作品。
最後はうちの配偶者と一緒に観ました。
きっと夫は長年「うちのヨメは何でこんなに必死で彼を応援しているのか」と思ってるだろうから
その答えを示したくて、一緒に観た。
森くんってこういう人なんだよ、と私がどれだけ語るよりもこの映像を見た方がずっと説得力がある・・・だから、ぜひ夫にも観てほしかった。
あとね
やっぱり「現実」を大事にしないと、という気持ちもあって…
この作品を作った穂坂友紀監督が語っていた言葉の中にすごく心に残ったものがあって。
森くんに密着取材をするにあたって監督は「ファンになり過ぎないように心掛けた」とおっしゃっていて、そのために「夫を制作チームに引き入れた」と(ご主人もディレクターさん)
取材対象者に惚れ込み過ぎると客観的な目でカメラを回せなくなるので、「夫という現実」を傍に置くことで冷静に取材するように努めた。
というような話をされていて、それめっちゃわかるわ・・・と思ったものです(笑)
監督とは立場もシチュエーションも全然違うけど
私の場合も夫という「現実」は、ファン活動をする中での「重し」になっているから。
元々(10代の頃から)好きなことにはのめり込んで暴走するタイプだった私。
昔なら若気の至りで済むあれやこれやも、既婚女性がやっちゃうとシャレにならんことも多々あるのは自覚しているので(もう充分暴走してるやん、という指摘もございましょうがww)
夫の存在は私の中の最後の砦というか(笑)
「現実」の立場で重要なサジェスチョンをくれる人です。
「若いお姉さんならまだしも、こんな年取ったおばさんに追っかけられて、森くんも気の毒に」
と本気で森くんに同情する夫に
「なにをっ!」とムカつきながらも「まあ確かにねぇ・・・」と、ある意味納得してしまう(苦笑)
そういう存在の我が配偶者です。
だから、一度は夫にもこの映画を観せたかったし、感想を聞きたかった。
観終わって、話したこと(一部ネタバレ的なことも含むのでご了解を)
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「森くんはすごいなぁ」
というのが夫から出た最初の言葉。
「情熱大陸」も一緒にテレビで見たし、彼のここまでの苦労も夫なりに理解していたはずだけど
「復帰することがあそこまで大変だとは、想像以上」
と、映画を観て思ったらしい。
夫の中で一番印象的だったのは診察室で片足立ちが思うように出来ない森くんの姿。
「満足にバランスがとれないのに、バイクに乗ろうとしているのか」
それがどれだけ大変なことか、同じバイク乗りの夫にはリアルに伝わったようです。
体の中にあれだけのボルトを入れるほどの怪我を負っても、それでも復帰を諦めない森くんに唯々「すごいなぁ」と思ったと。
「でしょう?だからこそ、応援したいやん。なので、復帰戦観に行ってくるね!」
と、ここで宣言する妻(爆)
あ、すいません。長々書いてきましたが、夫に観せた魂胆は「復帰レースを観に行く理由の正当化」でした(爆×爆)
この映画を見せたら「行くな」とは言うまい、という計算があったオレ←全然現実を大事にしてない(汗)
んで、夫に
「おかーさん(私)が行って大丈夫なのか?」
と言われて「ウッ」となる私・・・
実は、私が現地で応援するとあんまり良い結果にならない・・・という過去の実績を夫は知っているわけで(苦笑)
行くことは止めないけど、それ、森くんの迷惑にならんのか?と、痛い所を突いてきた・・・
映画の中で、森兄弟が釣りをしながら会話する場面があって
そこでお兄様が「復帰戦は携帯で見るよ。俺が行くと良くないことが多いから」
(今まで観戦したら何度も森くんが落車したそうで)
って言ってた場面
ああぁーーーお兄様、そのお気持ちよくわかりますうぅぅ
と、1人で泣いていたのは私(そこで泣くかww)
そうなのよ。
単なる偶然だとは思うけど、良くないことが何度か続くと「自分が観ない方がいいのでは・・・」って気持ちになるのよ。
森くんが日本一になったSGの優勝戦、「リアルタイムで見てない。その時間ゴローちゃんの映画(ばるぼら)の先行上映観てた」って、薄情ネタにして言ってますが
あれも本当はレース場へ無理して行こうと思えば行けたんですよね・・・
だけど、行かない、見ない方がいいんじゃないかとあの時の私は判断したので当初の予定通り映画を観たわけで。
そしたら、優勝という結果で。
その後家族全員に「オカンはこの先も森くんの優勝戦は見ちゃいかんな」って苦笑いされてたのよね・・・
それがあるから夫は「行くつもりなのか?」と聞いてきた。
いや、そこを突かれると自分の心が一番痛い・・・
95%行く気ですが、5%は迷ってる(苦笑)
変なジンクス発動しちゃったらどうしよう、って心の奥底で怯えてる。
さすがうちの「現実」はマジで容赦なくそこを指摘してくるな。
でも、今観ておかないと私は一生後悔すると思うのよね。
だから、やっぱり行くから。
と大真面目な話を、映画の帰りに立ち寄ったバルで一杯引っかけながら語る妻ってどうなん(爆)
*酒に弱い夫はウーロン茶(爆・爆)
って、映画の話からはえらい脱線してしまってすまん(よくあるパターン)
もう大きなスクリーンでこの作品を観ることは出来ないのがとても名残惜しいけれど
渋谷、伏見、そして梅田と各劇場で何度も観る機会に恵まれたことは本当に幸せでした。
穂坂監督のメッセージ
「この作品は森さんとファンの皆さんと一緒に作り上げた作品だと思っています」を噛みしめて最後の上映を観たら、感無量でした 一番泣けた(隣でドン引く夫・苦笑)
そして
エンディングの森くんの姿に
ブログ友Yさんが贈ってくれた言葉が重なる・・・
「ファンは究極のスタッフ。エンドロールに名前は上がらなくても」
それを思い浮かべて、更に涙
この作品が公開されるまでは「復帰レースの映像がない」作品になることを懸念していましたが
今は、これでよかったのだと心から思います。
だって、復帰=END ではないから。
森くんの物語はまだまだ続いていくのだから、to be continue の映画として、未来に希望が持てるエンディングでよかった。
そして、この先にあるもの・・・続編に心から期待しています。
穂坂監督、そして森且行さん。
素晴らしい作品を私達に届けてくださり本当にありがとうございました。
大阪ではあと1回、上映があります。
4月6日木曜日 14時から
森くんの復帰戦の日です。
現地に応援に行けなくても、この映画を観てぜひ川口オートレース場へ思いを馳せてください。
それがきっと森くんの力になると思います。
チケットはこちらから↓
どうぞよろしくお願いいたします。