映画「オートレーサー森且行 約束のオーバルへ」
3月18日にヒューマントラストシネマ渋谷で行われた舞台挨拶のレポです。
(言葉はニュアンスで書いてます。ご容赦ください)
*内容のネタバレも含まれているので、知りたくない方は回れ右してね
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9:40~上映の回が終わったあとで登壇した森且行さん、そして穂坂友紀監督さん。
MC:今のお気持ちはいかがですか?
穂坂:昨日森さんの第二のオートレース人生の始まりの日が発表されて本当によかったなと思っています。
この映画の上映が復帰戦の前でよかった。映画を観て、彼を応援したいと思ってくださった方がレース場に足を運んでくれたらいいなと思っています。
(森くんに向かって)
取材させていただきありがとうございました。
森 いえいえ。
今の体の状況は?
普段の生活はほとんど支障がなく平気です。
今までこれだけ長く密着されたという経験は?
初めてですね。ホントに穂坂監督がしつこすぎて(場内笑)
熱意がすごくて。でも楽しみながら撮影出来たと思うので。演技とか全然してないので、楽しかったですよ。
コロナの影響もあってリハビリの状況もわからず、ファンの皆さんもこの映画で当時の状況を初めて知ったという方も多いのでは?
映画の中ではリハビリ3時間やってるって大袈裟に言ってましたけどね。
え、3時間ぐらいやってるって言ってましたよね?
いや、1時間半ぐらいしかやってないけど(笑)
最初は3時間って・・・
あ、まあそうですね
ここ、ボケとツッコミみたいな会話で微笑ましくって(笑)もうこれだけで監督と森くんの信頼関係が伝わってきました
リハビリの映像では少しずつ歩けるようになっていましたが、あの冒頭のシーン。海辺で走っていた時の気持ちは?
あの時まで走ったことがなかった。あれは監督に「ちょっと走ってくれ」って言われて・・・
監督、慌てて訂正。
語弊があります!「走れるかしら?」って聞いただけです!
「浜辺でトレーニングしてみようかな」って言ったのは森さんなんですよ!
(会場笑)
まあ、砂浜だったら転んでも大丈夫かと思って出来る限り全速力で行ったらなかなかうまく走れたんで(自分でも)びっくりした
と、まんざらでもなさそうな口調の森くんに
翌日筋肉痛になってましたね。
と、横からチャチャ入れる穂坂さん(笑)
に対して
監督のせいでね!
と、応酬する森くん(笑)
こんな軽口を叩き合う場面が見られるなんて、面白い~
MCのTBSの伊藤アナウンサーさんも思わず
非常に仲の良い監督と森選手です
て、言うよね、そりゃ(笑)
森さんと監督の出会いはいつ?
2021年の夏 「あさチャン!」の放送の時に手紙を書いて。
直筆の手紙をいただいて感動して、任せてみようかなと思って。
携帯に電話がかかってきてびっくりしました「森です」って。
徹夜明けだったんで「どこの森だよ?」(超不機嫌な口調)と思ったら
「森且行です」って言われて慌てて飛び起きて正座してお話しました。
ここ、笑えたわぁ。なんか、その場目が目に浮かんで(笑)
話をいただいてとりあえず会ってみないとってことで、2人でうなぎ食べに行って打ち合わせして・・・そこからですよね。
監督、結構グイグイくるんですぐ仲良くなりました
監督のパパさん(ご主人)ともご飯何回もご一緒させていただいて。
パパさん、客席にいらして
森くん「パパさん、たっち(お笑いコンビの)に似てるんですよ」って(笑)
森さんすぐ人にあだ名つけるんです
旦那も取材スタッフに入れて夫婦でカメラを回してました
夫婦合作の映画ってわけですね。素晴らしいなー
穂坂監督は森さんのどういうところに惹かれてドキュメンタリーを撮ってみようと思われたんですか?
初めて会った時に杖でしか歩けない体で「僕復帰しますから」って言われた時にこの人凄いなって思って、そこからカメラずっと回そうって思って「しつこい」って言われながら回してました
え、言ってます?しつこいって。
と、トボケる森くん。
酔っ払ったら言うじゃないですか。「しつこい!」って。普段は言わないですけど(笑)
なるほどね。酔ったらホンネが出るわけ?笑
映画の中ではお医者様が森さんに勇気づけられたとおっしゃてましたね。
籾井先生が森くんに「こんなに良くなってくれてありがとう」って言う場面ですね・・・あそこはジンとした。
先生方には本当によくしてもらって、助けられました。
結構厳しい先生だったんですけど、ちゃんと(リハビリも)こなしました。
客席には森くんを担当した石井先生もいらっしゃってました。
先生がレース場にわざわざ足を運んでくださって、オートレーサーにはどこの筋肉が必要とか見て下さって、それでリハビリのメニューを決めてもらって一生懸命頑張ってました
映画のタイトルに「約束のオーバルへ」とありますが、支えてくれた仲間への「約束」という思いもありますか?
MCさん、ここね、ちょっと話の持って行き方が強引だったよ(苦笑)
案の定森くんも
そうですね・・・仲間?
と、どう答えたらいいのか変な間があったよ(苦笑)
はい、もちろんです。
とは言ってましたけど。
1人ではなかなか乗り越えられないことも・・・?
もちろんそうです。
ここまで来るのに本当に色んな方の支えがあったからこそ、そしてファンの皆さんの応援があったからこそここまで来てるんで、あとはもう復帰を待つのみですね。
SMAPのメンバーとも連絡を取ったということ、うかがっていますけど、この映画のことは?
はい、直球質問来ました。マスコミはここを一斉にニュースにしてましたね。
映画のことは・・・伝えてないです。
会場、爆笑
伝えてくださいよ~!
と、監督のツッコミ(笑)
大丈夫!稲垣吾郎さんには伝わっていますから!!!
って、私が言いたかったwww
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森くん
復帰のことは昨日(3月17日)JKAさんから発表があったと思うんですけど、その2日前には言いました。
おぉ~と、会場の空気、ちょっと変わった(笑)ボルテージが上がったように思ったよ。
そういった仲間達との絆を描くというのもこの映画の一つのテーマだったと思うんですが?
それがありのままの姿だったので、5人に対する思いもあって頑張っておられる姿を見てきたので、そこもリアルに描きました。
復帰も決まりましたが映画のタイミングとしては復帰への新しいいスタートというところで終わっていますが、改めて4月6日に復帰されると聞いて監督はどう感じられましたか?
うーん・・・(だいぶ考えてから)・・・正直、走り終えてくれたらいいな、って。
本当に無理をしないで走り終えてくれたらいい、って私は思っています。
いやホント、それです。
ファンも全員それを、それだけを願ってますから。無事故完走それが願いです。
ホントですか。わかりました。
でも本当だったら復帰戦までを収めた映画にしたかったんですよね?監督
と、痛いところを突く?(笑)森くん。
いや・・・(言葉に困る監督)
違うんですか?(ツッコむ森。意外にSだな・笑)
いやでも「情熱大陸」も誕生日に放送しましたけど、映画も、両方とも森さんのエールになればいいなと思っていたんで、ここまでのことで作品が出来たのはよかったです・・・
が
が、を強調する監督(笑)
私の中ではある意味これは完成版ではないと思っているので、えーこれからも・・・
(と、森くんを見つめる監督)
思わず顔をそらしてクッと笑う森くん(クッ、の笑い方、ファンならわかると思うんですけど)
会場も笑う
壇上で約束してもらおうと思います。
これからも・・・(撮らせてくれと、森くんを見て圧をかける監督)に、会場大拍手
さすがですね、監督 と苦笑いの森くん
この場で言ったら皆さんが証人なので、ねぇ?
と、会場を見渡して同意を求める監督(笑)
わかりました。頑張ります!
と、密着継続を快諾した森くんに、会場、大拍手 やったー!続編観れるぞー!
舞台上で新しい約束が生まれました(笑)
森さん、改めてドキュメンタリーを撮影されることで、密着されて自分の中で気づいたことはありましたか?
そうですね。密着されているとダラケられないな、っていう。一生懸命頑張っている姿を見せていかないといけない、っていう風に感じたのでカメラが回ってない時でもしっかりとトレーニングは積んでいました。
取材されている以上、下手な姿は見せられない、という彼のプライドを見た思いです。
でも回している方は辛い時もありました。
という監督。
年末から2月ぐらい、思うように乗れなかった時はカメラ回すのが正直辛かったですね。
回してほしくないんだろうな・・って思ってましたけど。
いやいや、そんなことはないですよ。僕回してほしくない時は言葉に出さないんで。顔に出すんで
の言葉に会場の森ファン、ウケる(爆)だよねー みたいな?笑
カメラマンも今思ってると思うんですけど、顔に出てる時も、あった・・・
またまた笑う森ファン。だよねだよねー(コラ)
でも自分がファンの1人になってしまったら辛い時とかカメラ回したくないと思うし、辛いことを聞きたくない、ってなっちゃうので、今回はファンにならないように、あくまで取材対象者として・・・
って、監督がまだ喋ってるのに、森くん食い気味に(笑)
いやいや、グイグイきてましたよ?ここでこの質問か!って・・・
(会場、笑)
でも、楽しかったですよ。
とにっこり笑顔の森くん・・・キャー!何このツンデレ!
今ファンの1人にならないように、という言葉がありましたが穂坂監督は通常はTBSで働く一社員として、映画の監督でもあるわけですが、テレビマンとして、密着してみて感じたことはありますか?
ニュースを出す立場と映画を作る立場は違うと思いますが?
映画を撮りたいと思って森さんの取材をしたわけではなく、「あさチャン!」だったり「ニュースキャスター」だったり情報番組の取材をしている中で、この人を単発(の放送)で終わらせたくない、という思いから映画になったので・・・森さんの協力があってこそ、ですね。
映画に入れられなかったこぼれ話やこのシーン使ってみたかった、というのはありますか?
(ちょっと溜めてから)・・・酔っ払ってヘベレケの・・・(会場大爆笑)ありゃ凄かったもんな。
ま、あんなもんじゃない時もありますけど。
って監督www
森くんも
あれはまだ、半分ぐらい(笑) って、あれで半分!?MAXはどんなんや
ヘベレケの時はちょっと見せられません(苦笑いの森くん)
監督すかさず
そこはちゃんと私も気を遣いました。大人なんで。
って、笑うwww
ぜひ次回作はそういう場面も入れてください。ってMCさんが言うので会場共感の笑い
監督さん
許可が下りるか?です って言うからよけい笑う~~~
森さん、改めて復帰に向けた今のお気持ちを聞かせてください
自分としては復帰戦を入れた映画になるのかな、って思ってたんですけど
ちょっと僕の体調が思わしくなく、延びてしまいましたけど
復帰戦・・・完璧な状態にしていきたかったんですけど・・・ちょっとそれだとまだあと半年以上かかる感じなので、もう、カッコ悪い姿を見せてもいいから、とりあえずレースに参加して、徐々に徐々に這い上がっていけばいいかな、と思ったのと・・・
あとは、オールスター。
ファンの皆さんが投票してくれて3位になったのでそのオールスターに必ず出たかったので今回地元で復帰を決めました。
これからはB級なんで、なかなかSGに出れないと思うんで、最後になるSGかもしれないし、とにかくオールスターに出たかったので、楽しみたいと思います。
ここ、森くんの心の内から出た言葉だなと思えて、胸が詰まった・・・
本当は復帰までに完璧な状態にしたかった。
でもそれだとまだまだ先になる。
カッコ悪くてもいいから、出ることに決めた。
そして
オールスター出場への思い・・・
ファンに選ばれたからには(しかも3位という上位で)絶対出たいという切実な思いと
もしかしたら、これが最後のSGになるかもしれないから、という覚悟の話・・・
彼の色んな思いが垣間見えて、もうもうもう・・・言葉がなかった。
ぜひ体には気をつけて。と言われて
森くん
そうですね。一生懸命走りますけど着はわからないです、正直。
でも、一生懸命、楽しんで走りたいと思います
と明るく言った森くんが、頼もしくて眩しかったよ・・・
ここまですごく悩んで苦しんできたであろう彼から「楽しんで走る」という言葉が聞けたこと、嬉しかった。
もちろん、勝負の世界だから「楽しむ」余裕なんて本当はないと思うけど
4月6日はオーバルへ戻ってきたことそのものを、ぜひ楽しんでほしいと心から願っています。
監督さんから一言
森さんの取材をしている時に全国を回って、ファンの皆さんにも沢山お会いして「森さんを取材してくれてありがとう」と声をかけていただいて、ありがとうございました。
先ほど約束もしていただきましたので、ここで終わりじゃないということで?
(横でクッと笑う森くん・・・)
森さんが挑戦をし続ける限り、また何らかの形で皆さんにリアルを届けたいなと思っています。
今日はありがとうございました。
会場、大きな大きな、温かい拍手
最後に会場に足を運んでくださった皆さんへメッセージを。
森くん
こうやって映画になって、形として残すことが出来て僕も幸せです。
穂坂監督には色々とワガママ言ったり、逆にワガママ聞いたり(笑)色々しましたけど
完成してありがたく感じています。
もっともっと沢山の方に観てもらって、色んなことを感じてもらえたら嬉しいと思います。
(監督に向かって)
また追ってくれるんですよね? と森くんが聞いたら
(監督)はい。とうなづき。
森くん、笑いながら
完結版を目指して、頑張っていきましょう。今日はどうもありがとうございました。
で、深々と一礼。
会場、最大の拍手
ここからマスコミのフォトセッションと、それからファンの写真撮影タイム。
皆写真撮りながらも、ひゃあ~~という溜め息や
森くん素敵ぃ~~~と言う声が漏れる漏れる(笑)
一通り撮影が終わって
以上でフォトセッション終了します。
とMCさんから合図があったので、あぁこれで全部終りね・・・
と、思いきや
MCさんが「森さんから、最後にどうぞ」って、また彼にマイクを持たせたので
えらい何回も最後の挨拶があるもんだな・・・こっちは嬉しいけど。
って思いながらカメラをしまっていたら
森くんが
「えー最後に皆様に感謝を込めて、お見送りをさせていただきます」
て!いきなり!!
えええええぇ!!!なんですってえぇぇぇ!!!???
な一言があったもんだから
会場どよめいたどよめいた
いや、どよめくと言うより悲鳴上がったよね(苦笑)
まさか、最後にそんなサプライズまであるなんて・・・!目まいがしたわ。
そして森くんと監督さんはそのまま舞台から降りて、後方出入り口に移動し、スタッフの指示のもと規制退場で1人ずつ、お2人の前を通って外へ出る・・・
という流れで、1回目の上映は終了しました。
次は2回目(12時上映回)をレポします。
つづく~!