舞台「アルトゥロ・ウイの興隆」の再演が決まった時、とても嬉しかったです。
ある意味衝撃的な内容のあの作品が再び観られるなんて。
これは何としても、またKAATに行かねば!
と、神奈川公演しかないと思い込んでいた私なので、地方公演もあると知り、それが京都のロームシアターで行われるのだとわかった時は、うわぁぁぁと胸が躍りました。
今はロームシアター京都という名のこの劇場は旧は京都会館と呼ばれていて
若かりし時代の私の、エンターテイメントのホームグラウンドのような場所でした。
当時の京都には大きな劇場はここしかなくて(今だったら駅直結の京都劇場がありますが)
コンサートや演劇といえばここで開かれるのが常だったので、何度ここに通ったことか。
今は地下鉄が出来たのでアクセスも(昔に比べたら)便利になったけど
昔は京阪電車の「蹴上」(けあげ)駅で降りて、テクテクと歩いて通っていたなぁ・・・暑い日も寒い日も。
そして大人になって車を運転するようになってからは、逢坂の山を越えて岡崎公園の駐車場に車を停めてよく遊びに来たものです。
そんな私の青春の思い出がいっぱい詰まった場所で、まさか剛君の舞台を観ることが出来るとは・・・
色んな意味で忘れられない日々となりました。
いつもなら舞台だけ見て急いで帰ることが多いけど
今回は、勝手知ったる懐かしい土地、馴染み深い場所ということで観劇の前後に周辺を散策して回りました。
それを記録として残しておきたいと思います。
ロームシアター京都の周辺って、神社もあれば美術館もある、ということで一大文化ゾーンというか観光名所的な場所なんですよね。
私のよく知る京都会館からは改築されてまったく違う劇場になっていたので、今回は初めて訪ねる劇場みたいで新鮮でした。
昼間と夜では雰囲気がガラリと変わってそれも素敵だった。
建物の傍には疎水があるから、風情があるんですよね。
ロームシアターと同じ敷地に並んで建っているのは京都市美術館の別館。
これは昔から変わらないなぁ・・・と、懐かしく見上げました。
そしてシアター前の広場には、何だか摩訶不思議な建造物が・・・
何だろう?と思って近づいてみればアメノシタ・パビリオンという鳥の素みたいな形の、木材のモニュメントでした。
展示期間が、まさにウイ様の舞台の公演日程の間だけ。
これは貴重な邂逅だ、と思って中を覗かせてもらいました(出入り自由)
中から見上げた空。
パビリオン越しに見える美術館の屋根。
夜はこんな風にライトアップされて幻想的でした。
幻想的なのは、京都市京セラ美術館も。
昼間は、こんな感じで威風堂々としてるのが
ライトアップされるとイメージが変わりますね。
そして、この地区の大きな目印になっているのは、やっぱり平安神宮の大鳥居。
遠くからでもよく目立ちます。
小中高と、何回遠足でここに来たことか(笑)*平安神宮+銀閣寺+哲学の道が隣県の学生の遠足定番コースでした
でも、せっかくなんで超久しぶりに参拝などしてみました。
そしたら、こちらも今だけ(冬)のイベントやっていた。
「ヨルモウデ」というライトアップされた境内を巡る夜間参拝。
へー!こんなのやってるんだ。
(平安神宮は普段は夜間は入れません)
と思って、こちらにも行ってみた。
そしたら、すごくよかったです!
昼と夜の違いを並べてみます。
入場者は提灯を無料で貸してもらえます。それを掲げて境内を歩きます。
ライトアップされた庭園は息を呑むほど美しかった・・・
そして、建物に映し出されるプロジェクションマッピングの見事さ。
池に映る映像と光が何とも美しかった・・・
貴重な体験が出来ました。
ウイ様の京都千秋楽の日に合わせて御朱印もいただいた。
良い記念です
もちろん劇場に貼り出されたウイ様のポスターも、あちこちにあったから、何回も撮った←どんだけ
夜バージョン。
昼バージョン。
引きで撮るとこんな感じ。
初日にインフォメーション前に貼ってあったバージョン。
が、数日経ったらホールの外向きの貼り出しに変わってた!
こんな感じに。
内向きは違うポスターになっていて、背中合わせに貼ってあったんだけど、ガラスの反射が面白かったので撮ってみました。
ガラスに浮かび上がるウイ様・・・ちょっとコワイ(爆)
千秋楽、すべて終わって外に出たら雪が舞っていた。
まるで、京都から去るウイ様を天が惜しんでいるのかな・・・と思うような雪。
この舞台の上演に合わせて、慣れ親しんだ懐かしい土地の新しい一面も知れた貴重な京都公演でした。
沢山の思い出をありがとう、京都。
そして、ありがとう、剛君。
いつの日か、ウイの再演でもいいし、新しい作品でもいいから
再びここであなたに会えることを願っています