SMAPメンバーの出演したフジテレビの過去ドラマを語るシリーズ、やってます。

 

その5は、草彅剛さんのフジテレビドラマで私の好きなベスト3。

 

第1位 「任侠ヘルパー」

 

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演技においては世間一般にも非常に評価の高い俳優・草彅剛さんですが

私の中で、絶対的1位はこれ!

 

元々つよぽんは、初主演の「いいひと」からこちら、善人や市井の人を演じさせたらピカ一だという評価と実績を残してきた役者さん。

(変化球の役もありましたけど)

 

その彼に、今までとは真逆の役・・・「任侠」の世界の、いわば「アウトロー」を演じさせた企画そのものに、まずびっくり。

切った張ったの世界で生きる男を体現した凄み、狂気、刹那、そして哀愁・・・

それらの全てを合わせ持った「翼彦一」という人物を、圧倒的な存在感で演じた剛君のまあ凄かったこと・・・

常に不機嫌で、尖っていて、それでいて自分になついてくる子どもや年寄りにはぶっきらぼうだけど、ちゃんと対応していた姿がどこか憎めない主人公。

のちに作られた映画版を経て、彦一が「ダークヒーロー」とまで言われるようになったのは、「弱きを助け強きをくじく」という作品の根底にあるものを、剛君がしっかり表現していたからではないのかな。

アクションシーンの迫力も、素晴らしかった。アウトローにはバトルが付き物。激しい乱闘シーンも難なくこなせて説得力があったのは彼の持つ身体能力の高さゆえ、だと思います。

 

地図の映画「クソ野郎」でも剛君はコワモテな役でしたが、既に任侠ヘルパーという作品があったから、剛の演じるヤクザ者には妙な安定感すら感じた私です(爆)

俳優・草彅剛のハマリ役の一つとして、ぜひ今後もアウトロー路線を究めてほしいと願っています。

あと、この作品が放送されたのは2009年の夏で。

彼がこの年の春に起こした騒動で謹慎した後、初めての連ドラの主役として撮影に臨んだわけですから・・・きっと彼の中でも期すものがあったんじゃないのかな。

だからこそよけい感じられた凄みや迫力・・・だったのかもしれない。

そして、任侠の世界と「高齢者介護」の問題を上手く結びつけた発想、脚本の妙にも恐れ入りました。

社会派エンターテイメントって、まさにこれだ!と思ったもの。

私も知らない世界の話ではなかったので(注*極道の方ではありませんww)事実とフィクションを本当に上手に融合させていたなぁと感心しました。

しっかり取材して、ち密に練られた骨太な脚本と、そしてキャストの方々の熱演。

(介護施設「タイヨウ」の責任者、大杉漣さんの演技がことのほか素敵だった)

良いドラマは全てが完璧。

と思えたので、1位です。

そしてひそかに続編、待ってるんですけど・・・ずっと。(映画でもドラマでもいいよ!)

誰か、叶えて。

 

第2位 「恋におちたら~僕の成功の秘密」

 

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放送されたのは2005年。

ホリエモンが時代の寵児ともてはやされ(のちに逮捕)「六本木ヒルズ族」なんて言葉が出来たほどIT企業に関わる人や会社が注目を集めていた時代背景を、実にうまく取り入れた作品だったので、ストーリーの面白さで、2位です。

 

共演の俳優陣も皆ハマってた。

若き敏腕IT社長の堤真一さんが、まあいかにもそれっぽくて納得だったし(笑)

熱血な幼馴染(家業・魚屋)に山本耕史・・・アリだわ(笑)

ヒロインは松下奈緒さん。清楚で好感持てたし、最終回?のキスシーンもよかったねぇ。

そしてつよぽんの役名「鈴木島男」インパクト強すぎ(爆)

元々天才プログラマーで、無類のパソコン好き。パソコンに向かうと寝食を忘れて没頭する・・っていう人物設定がヲタク気質のある彼にピッタリだったし(笑)

物語の中で

家業を倒産させ途方に暮れる→IT企業でのし上がる→慢心から失脚→再び原点に戻る

という起承転結に応じてキャラクターそのものを変化させ演じていたつよぽんは、本当に演技が上手だなぁ・・・と改めて思った作品でした。

 

第3位 「成田離婚」

 

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1997年のドラマだから、ずいぶん前ですねぇ~なんと、かれこれ23年前!(笑)

でも、私↑に上げたドラマが放送されるまで結構長いこと、このドラマが私の中で1位だったのですよ。それぐらい好きでした。

 

つよぽんは、この年の春クールで「最初で最後の主演」なんて言われたドラマ「いいひと」で初主演を果たすわけですが

好評だったそのドラマのキャラクターのイメージを引き継いだような?形で同じ年の秋からこの「成田離婚」が作られたように記憶しています。

お互いをあまりよく知らないまま勢いで結婚して、新婚旅行で「こういう人だったのか」と互いの真の姿を知り「とてもこの人と一緒に生活する自信はない」と、旅行から帰ってきてすぐ離婚するカップルのことを「成田離婚」と揶揄されていた時代。

ドラマもそのテーマに沿ってコミカルに描かれていました。

瀬戸朝香ちゃんが気の強いまっすぐなヒロインを元気に演じていて、つよぽんはそういうお嫁さんに振り回される頼りなくも「いいひと」な青年を好演していました。

色々あって別れるけど最後はきちんと2人が共に歩むことを選ぶ、というエンディングも良かったです。

やっぱりドラマは見ていて幸せな気持ちになれるのが好きかな、私は。

 

というわけで、極道からいいひとまで。

幅広く演じられる草彅剛さんの凄さや存在感は年々増すばかり・・・と私は思っているのですが

なぜ、いまだに地上波ドラマにお呼びがかからない?

ここまできたら、もう「世界の七不思議」のレベルではないですかねぇ(嫌味)

 

さて次は、SMAPの末っ子香取慎吾さんのドラマです。

つづく!ウインク