このお知らせ、嬉しかったなぁ・・・

 

 

 

草彅剛主演 「アルトゥロ・ウイの興隆」が再演決定!

なんてこった!!!←喜んでます

オーサカ=モノレールさんも、もちろん音楽と演奏で出演!

素晴らしい!!!拍手拍手拍手拍手拍手拍手

と、第一報を聞いて思った。

 

私、昨年のこの舞台、2回観劇することが出来まして・・・

でも

あまりにも衝撃的過ぎて、舞台の感想をまったく書けずにいました。

何度も下書きはしたんです。でも、その度に「なんか違う。こんなこと言いたいんじゃないあせる」と思い直して、消してはまた書く、の繰り返し・・・で、結局記事は完成しなかった・・・

それぐらい、自分の思いがうまく言葉にならない舞台でした。

 

でも、再演が決まったというニュースを聞いて

どんなとっちらかった感想でもいい。あの時感じたことをありのまま綴ろう!と思ったので、この記事を上げます。

だって、あの舞台、あの演目は

今、やるべき意味があると思うから。

昨年の上演の時もそう思ったけれど

1年経って更に混とんとしたこの日本、この情勢の中で人々に大きな警鐘を鳴らす舞台だと思うから。

 

社会的意味を持つハードな作品、という意味でも必見ですが

それより何より

まあそりゃ

草彅剛がバリかっこいいです!キラキラ

それだけでも(コラ)見る価値あるから!!!

1年前の「ななにー」にリモート出演した出川哲朗さんが

「この前剛君の舞台(ウイのこと)を観て、初めてカッコイイと思った」

って言ってたのよく覚えてる(笑)

「ちょっと、初めて、ってどういうことよ。彼はいつもカッコイイわよっ!」と一部でブーイングも起きていたようですが(苦笑)

あああー出川さん、それわかるぅぅぅ。と、めっちゃ親近感覚えたものです。

 

いやもう

アルトゥロ・ウイの乗り移った草彅剛って、マジで次元の違うカッコ良さでしたからキラキラ

出川さんが受けた衝撃の大きさ、共感しまくり。

私があの舞台を観た時は

なんじゃ、こりゃ。滝汗

としか言えんかった・・・←感想ヘタか

とにかくもう、圧倒されっぱなし。

 

このお芝居のポスタービジュアルを初めて見た時、これは一体どんな内容になるのだろうか?と、とても不思議でした。

もちろん、ストーリーの概要は劇場の公式サイトで目にしていましたけど・・・

【概要】

2020年1月、KAATでは、芸術監督・白井晃演出の新作舞台公演として、ドイツ演劇の巨匠ベルトルト・ブレヒトの大作『アルトゥロ・ウイの興隆』を上演します。

本作品は、ヒトラーが独裁者として上り詰めていく過程をシカゴのギャングの世界に置き換えて描いた問題作に、ファンクミュージックを散りばめた斬新な演出で挑む白井の意欲作で、主演には草彅剛を迎えます

すいませんあせる読んだだけじゃよくわからんえー?と思っていました(爆)

 

ヒトラーが独裁者として上り詰めていくお話を、シカゴのギャングに置き換える・・・?

てことは

当時のドイツの政治的背景を「野菜トラスト」っていう組織になぞらえて説明していくってこと・・?それをファンクミュージックを絡めて表現するの?

ううーん・・・

 

これはまた、つよぽん舞台にありがちな(コラ)理解の難しい系の演目なのか。

という覚悟は、一応した(おい)

 

実際、劇場に入る時に渡された紙があって、それが「主な登場人物と配役表」というもので・・・

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うわ・・・ガーン こういうのが必要なほど、ややこしい話なのか・・・

と、観る前から腰引けそうになったwww

私は幸運なことに2回観ることが出来たんですが、先に観た人から

「2回観れるのはよかったね。1回だったら、意味がよくわからない舞台だから」

などども言われwww相当覚悟して席に着きました(苦笑)

 

で、既に幕が開いてセッティングされていたステージの舞台装置に、まず圧倒される。

赤。赤・赤・赤 赤一色の世界。

ポスターに赤が印象的に使われていた意味がここにきてやっとわかる。

この「赤い世界」って、それだけで一種異様。赤は 情熱 怒り 血 などを表すアグレッシブな色。

開演を待つ間、視界に広がる赤に染まっていく自分。

気づかないうちにこちらの精神までどこかしら高揚し、得体のしれない何かに浸食されていくような・・・そんな心境になりました。

劇場に足を踏み入れた時から、観客はもう演出の術中にはまっているのかもしれません。

 

そしてオープニング。

草彅氏以外の演者が左右から静かにステージに並ぶところから始まり・・・

オーサカモノレールのボーカルの中田さんの口上が物語の幕開けを告げる。

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*中田さんはコテコテの関西弁でね(苦笑)

えっ、ヒトラーの話で、神奈川の劇場で、耳に馴染んだ関西弁を聞くことのなんというミスマッチ。って、最初は面食らいましたが私、オーサカモノレールというバンド、これで初めて知りまして・・・めっちゃファンク!めっちゃグルーヴ!!サイコー!!

と、すっかりファンになりました(最初は意味わからん、とか思っていたくせに・爆)

 

口上が終わったあと

いきなりガーン!と始まるJB(ジェームスブラウン)のファンクミュージック!

それに合わせて踊り狂う演者達。

踊りながら少なくない人数の演者が客席にまで降りてきて、お客を煽る煽る。

のに、まずビックリびっくり

 

1回目に観た席は1階の後方だったので、私の近くまでは演者さんは来てないけれど

この観客を巻き込む演出がすごいなーと思った。

劇中、何度も何度もそうやって演者が客席通路に降りてくるので、最初は引き気味だったお客(=民衆)が、段々舞台の熱気と、今で言う同調圧力?みたいなものに巻き込まれて独裁者を支持する側に変わっていくのが感じられて、面白かった・・・っていうか、怖かった。

それって、お芝居の中の架空の話じゃなくてまさに今の日本でも起きている状況じゃないのか?と。

知らない間に自分達の生活が脅かされ、国が、きな臭い方向へ進もうとしているのを誰も止められない・・・それでいいのか?

そんな警鐘を鳴らしているように私は感じました。

でも

赤い色彩の迫力と、そしてガンガンかかるJBの音楽。踊り狂うダンサーと演者達。それらが圧倒的迫力とスピードでこちらに迫ってくるので、途中から考えることを放棄していまいそうになる自分がいた。

この熱狂に包まれて、このまま流されていってもいいや・・・って気持ちになった。

そんな舞台。

 

「バリーターク」でも剛君と共演した松尾諭さんが、めちゃくちゃ踊れるのにちょっとびっくり(失礼)松尾さんってラグビーされていたそうなので、運動神経がいいんですね。カッコよかった。

3人の女性ダンサーが終始ダンスで舞台を盛り上げていたけど、こちらすごい妖艶で。

それにも凄く目を引かれました。

そして私的には、古谷一行さんのお芝居を生で観ることが出来るなんて・・・!と感動してた。

だってあの方は若かりし頃の私にとっての、まさにテレビスター星

吾郎ちゃんが演じるまで私の中の「金田一耕助」役者は古谷さんが不動のNo.1でしたから。

(テレビの横溝正史シリーズ、欠かさず見ていた!)

んで、大人になってからは何と言っても「金妻」ね!めちゃくちゃハマって見てましたから。

そして森くんのファンになってから「ママのベッドへいらっしゃい」というトンデモ設定(こら)のドラマで森くんのパパ役で共演したことも、今となっては胸アツ案件・・・

そんなテレビの中のスターだった古谷さんを、21世紀になってから舞台で観る機会に恵まれるって・・・いやほんと、嬉しかった。そしてさすがの渋さだったわ、古谷さんラブ

 

我らが主演の草彅剛氏、ですよ。

オープニングで演者がほぼ全員?登場してラインナップする場面に1人だけ出てこなくて

JBの音楽が鳴り響いても、まだ出てこなくて

「いつ出る?いつ来る?」と引っ張りに引っ張って、満を持してババン!と登場する姿が・・・

まあ、もういきなり最高潮にカッコいいアップラブラブラブ

 

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圧倒的カリスマキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ

ってこういうことか・・・!

と、息を呑んだ。

真っ赤なスーツで颯爽と登場してJBシャウトして歌いまくりの、踊りまくる剛が・・・剛じゃない。

舞台観た人がウィのことを「ウィ様」って呼ぶのが納得。

あれはまさに「ウィ様ーーー!!!」と叫んで平伏したくなるような姿でした・・・

佇まいも、セリフ回しも、全部圧倒的な迫力があったけど、私が何に一番おののいたかというと彼の「目」でした。

狂気をはらんだ凄みのある目つき。

怖くて、でも魅力的で、引き込まれてしまう「目力」。

2回目の観劇は良い席で、すぐ近くでウィ様が見れたんだけど、彼がチラリとこっちを見ただけでひぃー!と震えました・・・

それぐらい、凄かった。

 

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「ミッドナイトスワン」の内田監督が剛君の「目の演技が凄い」と絶賛されていた意味、本当によくわかります。

カーテンコールで出てきた時は、まっったく違ういつもの「つよぽん」の目だったから、よけい驚いた。さっきまでのウィ様どこ行った?と混乱するぐらい別人だし・・・

そしてまた、JB歌う姿がめちゃくちゃセクシーなんだよねぇ・・・

 

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この人、こんなに歌上手だったっけ??????←失礼

と、思うぐらいJBの楽曲が剛君に合っていた。

*でも千秋楽の大事な場面で歌詞間違えて「間違えた~!」と、シャウトして歌っていたのには、会場大爆笑だったけど・・・(言わなきゃわからんかったのに!)

あの一瞬だけは、つよぽん丸出しだった(爆)

 

と、何の劇評にもならない個人的な感想をつらつら上げるばかりで、すいませんあせる

 

その前の舞台「家族のはなしPart1」で、とてもほのぼのとした剛君を観ていただけに本当にこのギャップ、落差、ふり幅の広さには驚くばかり。

俳優草彅剛の底知れぬ魅力を感じられた舞台でした。

 

観劇から1年経った今でも、思い出したら舞台の余韻というか熱が、まだこちらの胸の中にじんわりと残っている気がします。

稲垣吾郎さんが「No.9」を演じ続けたいと言い、ファンもそれを熱望しているように

剛君にとってもこの「アルトゥロ・ウイの興隆」がライフワークになるのでは・・?

と思える再演決定のニュースでした。

11月の公演。

チケットはきっとまた凄い競争率になるでしょうが、何としても観たい!

と今から思える作品です。

剛君、いやウィ様。

11月に舞台でお会い出来ることを楽しみにしています!←言霊

以上

今頃かーい!な、感想を最後まで読んでいただきありがとうございましたニコニコ