今日から3月ですね。
今月は、前にも増して忙しい時間を過ごすことになりそうなので
ブログの更新も、更に間遠になってしまうかもしれません。
いつものぞいてくださっている方、なかなか通常に戻れなくてごめんなさい。
次にいつ更新できるか、わからないので
今回は、森くんにもSMAPにも直接は関係ないんだけど
どうしても心に留めておきたいことを、書きます。
もうすぐ、3月11日が巡ってきますね。
東日本大震災から、1年です。
私は、震源地から遠く離れた関西に住んでるので
何かの被害を被ったこともないし、親しい人を失ってもいないのですが
それでも、やはり
あの震災は、私の人生観に少なからず影響を与える出来事だったような気がしています。
この1年の間に、私がしたことは
募金、ネットで被災地支援のための活動に協賛し呼び掛けること、節電・・・そんな程度しか出来ていませんが
最近、こんな本を読みました。
あの日の出来事が、小説となって綴られています。
帯の文章には
【人は歩き続ける。
その前も、その後も。 ~3・11を迎えた全ての人へ、ささやかな力を贈る物語 】
とありました。
内容は、3/11に、東京に住む主人公の女性が、友人の結婚式のために訪れた仙台で地震に遭遇する、というお話。
主人公のストーリーを軸にはしていますが
オムニバス形式で、同時進行で東北各地に住む数人のお話を綴っています。
震災から1年で、こういうお話が小説という形で世に出るようになったのか・・・
と感じ、手にとった本です。
目次を見ただけで、少しやるせない気持ちになりました。
「それ以前」
と
「それ以降」に分けられているのです。
「それ」が一体何を指すのか、わからない人はいないでしょう。
あの日、あの瞬間が来るまで
名もなき無数の人達が、普通の日常を送っていたことに、改めて気づかされます。
そして、「それ以降」に起きたこと・・・
もちろん、これはフィクションの世界ですから、現実のお話ではないんだけど
それでも、迫りくる津波の描写、遭遇した人達が必死に避難する姿、その時の心情。
そういったものが、実にリアルに描かれていて
読んでいて胸が苦しくなりました。
1年前、岩手に住む親しいスマ友Yさんの安否が数日間わからなくて
このブログでも何度か彼女のことに触れたことがありました。
幸い、彼女はご家族揃って無事だったのですが
小説を読む中で、安否不明だった時の何ともいえない気持ちが、蘇ってきたりもしました。
だから、決して読後感がよい本とは言えないんですが(苦笑)
それでも、最後まで一気に読まずにはいられませんでした。
うまく言えませんが・・・
この本を読むことも、募金や節電と並んで私が震災後にしたことの、ひとつになった気がします。
この本から感じた気持ち・・・色々な感情を、これからも忘れないでいたいと思いました。
個人的感想を言えば
主人公の女性の「その後」のストーリーについては、あんまり共感できないし、正直、いらないかな、とも思いましたが(失礼)
一番最後のくだりで
『桜は咲く。世の中にどんなことがあっても、今年も桜は咲いたし、来年も咲くだろう』(一部本文より引用)
という言葉が、今生きている全ての人へのエールなのかな?
と感じました。
スマ友Yさん始め、被災地に暮らす皆さん。
まだまだ大変な道のりだと思いますが、今年の春、そして来年の春、それからその先の春、と
少しでもいいから、桜を見て笑顔になれる日が増えてくるといいですね。
3月11日にブログを更新できるかどうかはわからないので
3月によせて今、私が思うことを書きました。
私を含めて多くの人達の上に、どうか、早く暖かい春が訪れますように・・・