メモリーズ。
舞台編を作りました。
今日はSMAPとして、森くんが舞台に立った「ドラゴンクエスト」についてです。
と、言っても残念ながら私はこの舞台をリアルタイムでは見ておりません
のちに、NHKーBSで放映された舞台映像と、雑誌のレポの両方をもとに
レポと感想を述べたいと思いますので、ご了承ください。
結構長い文章を引用するので
各メンバーについての注目する記述を、色分けしてみました。
参考までに・・・
全員
中居 木村 吾郎 森 剛 慎吾
全部読むの面倒でしたら、お好みでそのあたりをピックアップしてみてくださいな
雑誌POTATO 92年10月号 【SMAP CLUB】より 抜粋して引用~
『千年の都に新しい風が吹いた!
2度目のミュージカルも大成功!!』 - 舞台「ドラゴンクエスト」レポ -
~SMAPが冒険の世界に連れて行ってくれる~
千年の昔からの伝統と格式の都、京都。その中央、四条通りにある南座。
一歩出て右に行けばそこは祇園、左には鴨川の流れ。
江戸時代からの由緒正しい歌舞伎座の劇場が、最新の装備を備えて新装オープンして初の記念ミュージカルが今回の『ドラゴンクエスト』。
ちょうちんが下がる純和風のこの空間に、8/1から25日間、超現代っ子のSMAPが立った -。
(中略)
フルオーケストラの壮大な音楽で、盛り上がり、いよいよ幕が開く。
魔王ゴードンの「闇の四天王よ、出でよ」の声で、吾郎、剛、且行、慎吾が四方から登場。
生の打楽器の音に合わせて出てくるので、一層の迫力が生まれる。のっけから4人のダンス。
ワイルドな新しいかっこよさをみせてくれる。ティンパニーの低い響きが、魔物のおどろおどろしさを出す。
(中略)
やがてファンファーレが鳴り、花道から正広の登場。
マントで顔を覆うようにして、ゆったりと進む。
王の前で、さっとマントをひるがえし、ひざまづく姿はまさに物語から抜け出したヒーローのよう。
そして、魔法使いクリス、老僧エルシト、ヨシヒデとともに、アレル(正広)の魔物との戦いの旅が始まる。
~それぞれの役になりきり踊り、歌い、芝居する~
しかし、このアレルは勇者のくせに、すぐやられちゃうわ、嫉妬深いわ、サルの真似をするわ・・・で、ちっとも強くない。
けれど、ただの二枚目のそらぞらしいヒーローなんかとは比べものにならないほど魅力的だ。
正広ならでは、だと思う。
アレル一行の最初の敵はアトラス(剛)だ。
セリフから剛の登場。
この剛の発声がすごくいい。雄々しく、しかも表現力がついて深みが出ている。
今回は戦闘シーンが踊りで表現されていることが多い。
この場面に飛び込んでくるのがライアン(拓哉)
花道から走り出てくる拓哉が、あっという間にセンターへ。剛と拓哉の対の踊り、さらにも正広も加わっての踊り。
アトラスを倒し、アレルの一行にライアンも加わり、5人は冒険の旅を続ける。
一行の次なる敵はハーゴン(且行)
花道を静かに歩いて且行が現れる。迷宮の中の闘い。
アレルはハーゴンの毒に冒され瀕死の状態。
シリアスシーンかと思えば、これが笑わせてくれる演出で、正広がコントさながらにイキイキやってる。
あえてシリアスに演じている拓哉が正広をうまくひきたてている。
且行と拓哉の戦闘シーンはアクションが鮮やか。
4メートルの段上から1本のポールをすーっと降りるのもすごい。
(中略)
一行がゴンドラで空中へと上がり、大陸を型どったピースの間をめぐることで冒険が表現される。
途中、ライアンとクリスのキスシーンがある。
登場してからずっとバイザー(サングラス)で目を被っていたライアンが初めて、バイザーをとる。
拓哉のロマンチックな瞳にドキッとする。
しかし、ここはロマンチックなシーンのはずなのに、後ろでアレルがバナナを食べていたりする。
もう正広がアドリブをばんばんやるからおかしくてしょうがない。
~親子、兄弟、男女・・・あらゆる形の愛が込められる~
第二幕。
早い展開でアレル達はゴードンを追いつめる。命乞いをするゴードンを殺してしまうライアン。
驚くアレル達の前に闇の四天王が現れ「お帰り、兄さん」と不気味に笑う。
すでに拓哉の表情が違っている。
そう真の闇の帝王ゾーマはここにいた。
5兄弟が華やかな衣装をまとい、「ブラックライト」を歌い踊る。これは圧巻。
しかし、1人闘いに背を向けるキングレオ(慎吾)
慎吾の背中には争いを嫌う心と兄たちを想う心の板ばさみの苦悩が出ている。
また、ベリアル(吾郎)の優雅なる冷酷。抑えめなセリフが凍るようなべリアルの言葉となる。
闘いの中でべリアルは命を落とす。
*3人の弟たち(且行、剛、慎吾)にすがられて死にゆくベリアル
死んだべリアルを魔物たちが頭上高くささげて運ぶ。ブルーライトの中、その死顔は静かに美しい。
やがて、魔物と人間がなぜ戦うようになったのかが明らかになる。人間にも罪があることが。
人間の罪を語る、拓哉の長い長いセリフ。一語一語が観る側にスッと理解できる完璧ともいえる芝居。
また、目の前で父を殺されたアレルの気持ちをせつないほどに演じる正広。
やがて訪れる、哀しいけれど希望に満ちたラストシーン -。
カーテンコール、少し寂しげなピアノの旋律が余韻を残す。
これはさまざまな愛の形が込められた物語。
この中で語られる、とても大切なメッセージはやはり生の舞台で感じてほしい。
観られなかった人は次の機会に・・・
*フィナーレ。涙が出た人も多かったはず
私的感想&萌え
いや~長文レポ、読んでいただきお疲れ様でした。
(書くのも大変だったけど・・・)
92年の夏の舞台・・・CDデビューして1年経つ頃に、この舞台をやったのですね。
蛇足ですが、前年にやっている舞台は「聖戦闘士・星矢」
森くんは、コレ 氷河役。 若っ!!
あ、話逸れましたね。
「ドラクエ」のことに戻ります。
雑誌レポによるとこの舞台は25日間で40回。
つまり、ほぼ毎日1日2回公演で頑張ってたわけですよね。
しかも、東京じゃなくて、京都で。ホテルに長期滞在して。
私は当時はまだお茶の間ファンの域にも達せず、育児真っ最中だったので
SMAPのことはテレビで見るくらいで、舞台の情報まではとても把握してなかったんだけど
のちに、京都で1カ月やってた、って知って
えええーーー!行けばよかったーーー!!!と、地団太踏んだものでした(苦笑)
だって、京都なんてうちから目と鼻の先なんですから。
で、南座だったっていうのも聞いて
えええ~~~!あの、南座で、やってたの!?とこれまた非常に驚いたわけです。
昔、南座には二度ほど行ったことがあります。
仕事の取引先の、お得意ご招待で、歌舞伎と故藤山寛美一座公演を観に・・・(年がバレます・汗)
お客さんが皆、客席でお弁当広げて食べてもOK、な空間。
そういうモロ和風、日本の伝統芸能のメッカ。な劇場なのですね。
それを知ってるだけによけい「よく、あそこでやったなぁ」と、実感として思いました。
あのね
すっごく狭いんですよ。そして客席と近い。
レポにも「花道」って出てきますが、花道なんて、も~目の前!!触ろうと思えば、触れるよ(いけませんって・爆)
そして、そんな狭い(=キャパ少ない)劇場にもかかわらず・・・当時、チケットは「余っていた」という事実も聞いて尚更驚いた。
今だったら考えられませんよねぇ。
テレ朝「SMAPがんばりますっ!」で披露されていたエピソード0の中の印象的な「レインボーホールガラガラ事件」が一体いつ頃だったのかはよくわかりませんが
この頃のSMAPも、地方ではそれほど集客力のない、駆け出しアイドルだったのだなぁ・・と思わずにはいられません。
(一説によると、あんまりお客の入りの悪い日は劇場前で関係者が無料でチケット配っていたとかいないとか?
*あくまでも、噂です。真偽のほどは定かじゃないです)
ああ、もしもタイムマシンがあったら、私は迷わずこの夏に戻って、毎日南座に通い詰めたい(爆)
でも、そんな時期の彼らだからこそ出来た作品、舞台なのかな、と映像を見て思いました。
チラと写真も載せましたが
ま~~舞台化粧バッチリで、中居君をのぞく5人は魔物の役なので、衣装も実に「ゴージャスぅ~~」でボリューム満点(笑)
一種独特の世界観の中で、6人ともよく頑張ってるなぁ・・・と思います。
そしてミュージカルなので、踊る踊る。
>戦闘シーンが踊りで表現されていることが多い
とレポにあったように、闘いになるといきなり踊り出すメンバー達(笑)
いや、笑っちゃいけないんだけど・・・ ごめん。ちょっと違和感ある(爆)
しかし、若いから一生懸命。
足も上がってるし(森くんは特にすごい!)ジャンプも高い。
うーん、若さって素敵・・・と思ってしまいます(そんな感想?汗)
慎吾ちゃん、ターロウ演じてた時、「ミュージカルほとんど経験ない」って言ってましたが
充分コレでやってますよ(笑)
私的萌えとしては
>且行と拓哉の戦闘シーンはアクションが鮮やか。
4メートルの段上から1本のポールをすーっと降りるのもすごい。
ここが好きだわ~~
2人だけ一段レベルの高いアクションを要求されているように見えましたね。
踊りではなくて、アクションで戦っているし
ポールからスルッと、2人とも軽やかに降りてくるのがまたカッコイイったらない
そこだけが強調されてるんじゃなくて、何気なくさらっと段上から降りてくるのが「普通」に見えてるのがすごいなぁ・・・と感心します。
やっぱり、当時から身体能力(&負けず嫌い度?)の高さはこの2人が認められていたんでしょうね。
だから、こういうシーンが出来たのかな、って思います。
あと
木村君のロマンチックなシーンでアドリブばんばんやっちゃう中居君。
ここ、笑えますわ~
バナナを小道具にして、自分が食べたり木村君に食べさせたり、っていうくだり。
「劇中で唯一笑える場面なので、色々とやってみてる」と中居君がBSのインタビューで言い
木村君も「いくつもパターンがあって(中居が)どれできても受けられるようにしている」と言ってるので
2トップの貴重なアドリブ絡みのオイシイ場面です
余談ですが、この京都滞在中に伝説の中居・木村の殴り合いの大喧嘩があったんですよね。
BSの収録時、木村君の顔傷だらけ・・・前夜に喧嘩したんだもんね。
そんなぶつかり合いをするほど、若くて熱い時代だったのですねぇ・・・しみじみ。
裏ではそんな風に喧嘩があっても、舞台では息ピッタリって感じの2トップの兄さん達、男前だねぇ~
「今はあんまり物言わなくなった」って以前、木村君が言っていたように思うので
(まあ、30過ぎて殴り合いしてたら、ある意味コワイですが)
青春真っ盛りの、青くて若くて熱い6人。
そんな彼らのまっすぐで一生懸命な舞台、それが「このドラゴンクエスト」だったのだな、と思えますね。
6人で合宿のように過ごした92年の京都の夏・・・
今でも彼らの中でいい思い出になっていたらいいのにな。
それにつけても、生で観れなかったことが本当に残念だぁ~~~~