ついに最終回を迎えた「任侠ヘルパー」


昨夜は見終わった後ちょっと放心状態・・・



SMAPのメンバーが演じているから、という理由は抜きにして

最近これほど毎週夢中になったドラマは珍しい。


ひとことで、私の感想を言うのなら


「あっぱれ」に尽きます。



介護問題をキレイごとでなく、正面から取り上げた企画に

「任侠」というまったく別の世界と介護を絡めた、その発想力に

個性豊かな役者さん達に

ゲストに出たベテラン俳優陣の、リアルに「老い」を見せてくれたその演技に


そして何より、言うまでもなく


全身全霊で翼彦一を演じ切った

草なぎ剛という役者の凄さに


あっぱれ!と拍手を送りたいです。



前にも書きましたが、私は以前介護の仕事をしていたので

他人事ではなく、このドラマのリアルさに初回から舌を巻いていました。


第1回と2回の放送後は、ここに感想も書いたけど

3回で虐待を取り上げた時からは、もう、何も書けなくなりました。

あまりにも、真に迫った内容で

働いていた当時の思いがフラッシュバックして、胸が苦しくなったからです。

それほどよくできたフィクションでした。

以降、息を詰めるようにして(笑)毎回、ドラマの展開を見守っていました。


もちろん、昌の急激な認知症の進行具合とかで

ちょっとモノ申したい部分はありましたけど

概ね、ちゃんと介護の実態を取材したのだろうなと思える真面目な脚本だったと思います。


エンディングで陣内さんが会議で

「まだ10歳にも満たない未熟な介護保険制度」

「問題が起きる度に制度を変えるのではなく、現場ありきで考えていかなければ」

と言った時は

「そうだ!その通りだ!!」

と激しく同意してしまった(苦笑)

仕事をしている時、何度も変わる制度の中で、右往左往していた自分を思い出しましたよ。

彦一達がとった行動はフィクションだからこそできる突拍子もないことだったけど

お上の理不尽さに対する怒りは、介護の現場にいる者なら誰でも多かれ少なかれ、心に抱えていることですもん。

最終回の展開は、やや突っ走りすぎてるきらいもあったけど

でも、とにかく現状を変えていこうという思いが見えたのが、とってもよかったです。



なんて、何だか硬いことばっかり書いちゃったけど


つよちゃんの演技があってこそ、このドラマがこれほど素晴らしくなったのは間違いない。


乱闘シーンの迫力ったら、凄かったね。

特に、飛び蹴りに惚れました(爆)

普段、鍛えてる人だから、暴れ方も堂に入ってたし(変な褒め方・・)


ふてくされたように黙って立ってる姿や

人を睨む時の目力の強さ。

何かを考えている時の、微妙な表情の変化など

セリフのない時の演技こそが、すごく素敵だった。


最終回では、昌のベッドの側で独白しながら涙ぐむシーンが、圧巻でした。



思えば

95年「まだ恋が始まらない」というドラマで、花屋のアルバイト店員を演じていた時

メンバーに

「剛より花のアップの方が多い」なんてからかわれていた頃と、同じ人とは思えない・・・



凄い役者さんになったのですねぇ・・つよちゃん。



最後にりこちゃんに万感の思いでキスまでされちゃって

今のスマのメンバーの中で、何気に一番ドラマでキスシーン多くないですか?

それも昔からは考えられない(爆)


本当に、ステキです。つよちゃん。



これからも、型にとらわれず、色んな役に挑戦して

もっともっと私達を楽しませてほしい、と願っています。


「任侠ヘルパー」の最後のカット・・・

あれって、次への含みを持たせてないですか?



続編(もしくは、映画化?)

あるなら、とっても嬉しいんですけど・・・心