森谷雄オフィシャルブログ「社長を。プロデュース」Powered by Ameba -437ページ目

ひとつのことなら誰だって出来る

ひとつのことなら、誰だって出来る。

自分の興味が向くものや、仕事を複数仕掛けていく事は、

大変だが、考えようによっては楽しいことになる。

ただし、それに対して同調してくれる人間が、

何人いるかによると思う。

僕のやっている映画作りという仕事は、常にリスクと背中合わせ。

なぜなら、テレビドラマと違って、

オンエアに追いかけられることもないし、

言ってしまえば、別に作らなくたっていいものという究極の判断を

されてしまうもの、それが映画だからだ。

だからと言って、同時並行させていく企画にも限界があることは

解っている。

しかし、同時に全ての企画が着地していくという保証もどこにもない。

そのリスクと常に闘いながら、企画の着地=製作までこぎ着けるのが、

僕たちの仕事だ。

その間には、山あり谷あり。

思いもよらない障壁が待ち受けている。

撮影直前で、プロデューサーと監督の考え方の違いであったり、

はたまた、出資者と製作者の考え方の違いであったり、

様々な理由で、上手く行っていた企画も流れる。

ただし、そのリスクを食い止める力という物があるとしたら、

それは、「これを絶対にやるんだ!」という情熱を持ち続けられる人間と、

それを理解する人間同士の信頼関係。

これに他ならない。

そんな眼に見えない物が実は映画を成功に導くということを、

忘れてしまうしまうと、

その企画は不幸になってしまうのかも知れない。

現時点で同時並行している物がいくつかあるが、

いろいろな意味で「待ち」の状態の物もある。

この「待ち」の期間の過ごし方を上手くやらないと、

自分を追いつめることになりかねない。

企画が動くポイントには、三つあって、

①中身が力を持った時

②キャスティングが固まった時

③お金が付いた時

どれが先に来るかはその企画の特性によって違う。

だからこそ、それらを見極めつつ、

僕らは同時にいくつかの物たちとつきあわざるを得ないのだ。

すべての物に愛情を注ぎ続けるのは大変なことだが、

不公平な注ぎ方だと、

企画の方から不満を言い始める事がしばしばある。

もちろん、企画が口を開くわけもなく、

それはそれに関わる人間が代弁を始めるのだ。

「このままじゃ危ないですよ!」

「何が面白くてこれをやっているんですか?」

「意味があるのか?」

などなど。

卵を暖めている期間に親が逃げ出す事ほど悲しい事はない。

愛情を込めて暖めているけれど、

時にすきま風が吹いたりもする。

しかし、その時こそ逃げずに踏ん張るのだ。

焦りも禁物だ。

ギリギリまで諦めない。

そんな愛情で企画は成就すると思うのだ。