太平洋の中心でチャンカンマン!と叫ぶ | 森谷雄オフィシャルブログ「社長を。プロデュース」Powered by Ameba

太平洋の中心でチャンカンマン!と叫ぶ

発熱2日目。

昨夜から少しずつ波のあった韓国からの諸々のプレッシャー。

「キャスティングの進行は?」

「先方とのコンタクトは本当なのですか?」

「こちらも動けないので早く状況を下さい」

確かに確かに・・・。

しかし、色々と状況が遅れているのは、シナリオが遅れたからでしょ?

僕らは遅らせたくて遅らせているわけではないのですよ。

脚本という内容ありきで始まる日本の映画の成立状況を理解して欲しい。

スケジュール先行で誰でもいいようなキャスティングで撮影に入るバカがいますか?

そこには日本でのビジネスを見込んだ映画作りの段取りがあるのですよ。

それに、韓国と日本では決済のスピードが違いすぎる。

日本は大きな企業になるほど、決済のスピードが遅くなる。

うちのように少数でやっていると、僕が「やろう!」と言えば、「やる」事になる。

しかし、他社を相手にキャスティングやファイナンスを取りまとめようとすると、

時間がかかるに決まっている。

待てないのなら、自分達で全てやればいい。

どうやら、韓国では現在、日本でのマーケティングが見えている作品には、

投資家たちはすぐにお金を出すらしい・・・。

日本人が出てくるストーリーを作り、日本での市場を見込んでの作品作りをすれば、

製作者にはお金が入る。

その一番の要は、日本で人気のあるキャストを掴まえることなのだが・・・。

その為の映画の始まりと、内容に惚れてのキャストの賛同とでは大きな違いがあるはずだ。

出来れば後者から始まって、成功に向かえる作品成立が一番美しいはずだ。

誰もがそれを望んでいるはずだし、もし、日本のマーケティングを狙った、

ビジネスから始まる韓国映画を作るだけなら、それは、ぶっちゃけ、

ホ・ジノ監督を起用してまでもあの内容だった「四月の雪」が日本では大成功したことと、

何ら変わりはない。

映画はヒットさえすればいいのか?

面白い映画だからたくさんの人が観た。と言われる作品が一番幸せなのに。

「お金集めて、作って、公開して、DVDにして売る」

そんな、本当に映画と呼んでいいのかとも問うてしまいたくなる状況が、

もし日本だけでなく、韓国にも及んでいるとしたら、それはとても悲しくて、寂しい。

僕は韓国映画に韓流以前から虜になっていた。

ストーリーテリングのうまさ。伏線の張り方。そして何より「運命」を描いたドラマチックな展開。

ハリウッド風味の映像の切り取り方。

素晴らしいと思ったからこそ、「ラストプレゼント」を自らリメイクした。

なのに・・・日本の市場が見えるか見えないか?で焦るのなら、

「もう少し待とうよ!」と叫びたくなる。

誰でもいいのか?日本人キャストは?

脚本は進行したのか?もっともっと素晴らしい脚本を見せてくれよ!

僕を感動させた韓国映画の心意気はどこにあるのさ?

少なからずや「ウェルカムトゥドンマッコル」には感動したな~。


「焦りは禁物」という言葉がある。

いい状況にあったものでも、一人の焦りで全て台無しになることがある。


「日本はどうですか?日本はどうですか?」

答えはこれです。


「チャンカンマン!(待て!)」


発熱2日目。

僕は太平洋の中心でこう叫んでいた。



追記:

ビジネス先行型で上手く行った映画をほとんど知らない。なぜなら、映画の良し悪しは観た人が決め、その波がヒットを生むのだから・・・。