武漢などの感染爆発した地域では

採血でウイルスの抗体価を測定して

新型コロナに感染した既往があるのかどうか?という検査を無症状者に対して

始めました。

 

その数字は・・・

50%くらいだったら光も見えたのだけれど

たった3%です。

100人中3人しかかかっていないと言う事です。

 

しかもその免疫はどれだけ続くかもわかっていません。

別のコロナウイルス感染であるSARSは免疫力は2年程度続いたという報告があります。

でもこの新型コロナは無症状者がいたり、抗体ができにくい人がいたりと

免疫力についてもどの程度続くのかわかっていません。

 

とりあえず免疫をもっていない残りの97%の約6割程度が免疫を獲得しないと

このパンデミックは終わらないので

気が遠くなるような時間がかかりそうに思います。

何よりこの新型コロナは無症状者もいるかと思えば、一定数は今までにないような感染を起こし死に至ってしまうという恐ろしき感染症です。

やはり感染爆発などを起こしてしまうと地獄絵図となりかねません。

助けられるべき人が助けられないと海外のように毎日1000人近くが亡くなってしまうという

何とも悲しい事になってしまいます。

それまでは「自粛」しかないのです。

 

夏になれば少し勢いは収まるかもしれませんが

ここで一気に数を減らしておかないと、恐ろしいほどの感染爆発を秋から冬にかけておこしてしまいます。

ドイツが1万床もベッドを増設したのはこの秋から冬のパンデミックを予想してです。

 

おそらくここが私達が一番耐えねばならない数ヶ月だと思います。

ワクチンは早くても来年の夏頃でしょうから、

集団免疫獲得はその先となります。感染者を増やさない事が最重要事項。

 

治療は進み始めています。

アビガン・レムデシビル(日本は未承認)・リウマチ治療薬などはかなり効果が期待できそうです。

特にアビガンは内服薬なので軽症者でもどんどん使えます。

ただ新型コロナの指定感染症という決まりにて、入院が必須となります。

だから外来でホイホイとアビガンを処方するという事ができないというジレンマがあります。

せめて宿泊者施設に入ってもらって入院に準じた形でのアビガン投与ということに実際はなるのでしょうか。

マラリアの薬は副作用が多く報告され実際のところあまり効果もないため使われなくなった所も多いと

聞いています。

レミデシビルはエボラの薬で注射薬です。

この効果はまだ50名程度ですが、かなり著効している印象があります。

呼吸器を離脱できた人がかなりいたとか。

50名は酸素吸入を必要とする人からECMOを必要とした人までが内訳ですが

67%は退院されたという嬉しい結果でした。

 

こういった治療薬が適切に使えるにはやはり時間が大切。

時間稼ぎをして、より確実に治療をしてもらえるように皆が我慢の時かと。

 

来年の夏以降にはワクチンも手に入り、それなりの免疫が獲得されていけば

今のような生活からは少しずつ解放されていき、光も見えてくる時代がまたやってくると思います。

ここから1年半は我慢。

それ以後も我慢が必要だけれど、きっと希望が見える日々になると信じています。

あくまで個人的な見解です。

 

PCR検査については

私は絶対肯定でも絶対反対でもありません。

でも正直いらない検査だろうと思います。

検出率が低すぎる上に、治療方法にほぼ影響を与えないものです。

必要なのは患者さんのバイタルサイン、採血結果、そして胸部CTで決まります。

こんな肺炎は滅多とないので、胸部CTを見ればコロナだと即診断ができるほどです。

なのでPCR亡者にならないでください。