滋賀県守山市の守山さくら内科クリニックです。
厚労省の方針で、「防護服などを含め感染防御の装備ができない医療機関ではインフルエンザや溶連菌感染の検査を実施せず、臨床症状から判断し投薬をする事」となりました。
これは妥当な判断だと思います。
今防護服などは不足しており手に入りにくい状態です。
また患者ごとに防護服を一度全部着替えて検査を行わねばならないため、
それだけのリスクを負う見返りが少なすぎる検査となります(治療法がない、陽性とわかっても軽症なら基本的には自宅待機となっていくでしょう(感染者が増えれば))
感染者がマスクを外した状態で3分以上接触した場合は濃厚接触。
またインフルエンザ検査などの飛沫感染などの原因になるような状況に居合わせた医師・看護師も濃厚接触となります。
インフルエンザとコロナ感染の検査はほぼ同じですので、
もし患者様がコロナだった場合は、医療関係者は無防備に感染し、そしてそれを広める可能性があります。
インフルエンザももちろん怖い感染症ですが、今はとにかくトリアージの精神が必要です。
優先順位をつけざるを得ません。
なので不要に感染のリスクを負う事はせず治療薬を処方し経過をみるという対策は的を得ています。
とにかく今は海外の状況をよく見て、決して変なマスコミの意見(日本はもちろんですが、アメリカ・イギリスもです)を聞かず
日本で本当に医療に従事している医療関係者の言うことを聞きましょう。
今のところ滋賀県では1名という報告です。
その他の都道府県では感染者は毎日増えていますが、爆発的増加ではありません。
何とか持ちこたえましょう。
そして持ちこたえたら次は秋です。
でも秋にはにワクチン摂取が現実的となってきます。
ある程度落ち着くのには数年かかるのでしょうが、1年後には少し楽になっているのでは
ないかと思います。
大切なポイントはこの第一フェーズを持ちこたえることだと思います。
日本の今までの姿勢をもうしばらく続けましょう。
病院での入院治療が必要な方に医療資源を使う事を念頭に置き、行動しましょう。
自分1人の身勝手な行動で、ひょっとしたら自分の子供が治療されず死ぬかもしれないと思い勝手な行動や発言をやめましょう。
今は感染リスクの高いイベントや場所は避けましょう。
マスクはない方はしょうがないですので、不用意に手を顔にもっていかないようにしましょう。
手洗いとうがいを徹底的に行いましょう。
手はバイ菌だと思いましょう。
手が感染源です。例えつり革を持ってもその手を徹底的に洗えば感染リスクは限りなくゼロにできます。
手洗いの意味を再確認してください。
手そのものから感染はしません。手を介して粘膜から(気道、鼻、そして目など)感染します。
それをイメージしましょう。
手を汚い物だと認識し行動しましょう。
不規則な生活、特に寝不足続きの生活は免疫力を驚く程下げる事を今まで
医者をしてきて何度も経験してきました。
通常は軽度の疾患が重篤になるケースは、ほとんど必ずといっていいほど
肉体的・精神的ストレスがかかっていました。
これは30年近く臨床医をしてきた経験に基づく印象です。
決して科学的ではないですが、もし耳を傾けていただけたら嬉しく思います。
私達はコロナ感染で怯えている人たちを拒絶していません。
正直医療従事者の私達ですら怖いです。
でも私達に出来る事は頑張ってやります。
患者さまを診療し、本当に治療が必要でPCR検査が必要な方にそれを実施できるよう
助けられるべき命を救えない事がないように。
私達開業医で治療できる方達は私達が。呼吸器が必要な方は病院の先生が。
役割分担をしてこの困難を乗り越えます。
だから皆さまも協力してください。
お互い助け合いましょう。