新型コロナウイルスによる死亡率が国家間で違うのはなぜか?

 

1)ウイルスのタイプが異なるんじゃないか?

2)医療水準が異なるから?

3)2)と同義になってきますが、基本先進国であっても医療崩壊が起きてしまったから?

4)そもそもコロナ感染による死者を見逃している?

 

4)に関してですが、とりあえず滋賀県に関しては

自分の同僚や知人のレベルでそのような不審な肺炎死が多く見逃されているということは

無さそうです

 

 

今のところoutbreakに近い状態での致死率が最も低いのが韓国ですね

イタリアでは残念ながら5%です。

イランは報告されている数字は本当かな?と個人的には懐疑的です。

また武漢の3から4%程度の致死率も低く見積もっていないのかな?と少し悲観的にみています。

とすると、韓国のこの0.7%というのは驚異的な数字です。

日本ではクルーズ船の経験がありますが、対象は高齢者が多かったとは言え、無症状の方も含まれています。国内で発生しているコロナ感染者の定義からは少しはずれる基準での感染者数となりますね。つまり陽性者の数が多くカウントされている可能性があります。

そこからの致死率が1%だったとしても、それをそっくりそのまま国内にもってくることには

無理がありそうですね。ひょっとしたら高齢者の致死率はもっと高いのかもしれませんね(日本であっても)

 

対象者がいろんな世代をカバーしているであろう韓国での数字は

非常に信じていいものかなと考えていたんですが

そうなんですよね。PCR検査の落とし穴。

偽陰性もあれば偽陽性も存在するわけですよね。

特異度100%の検査ではないこの検査では残念ながら、コロナじゃないのに

コロナだと判定されてしまったという方が混じっている可能性があります。

となると、、、

韓国のこの数字も極めて信じられない結果となってきます

(本当の陽性で陽性とでた人)+(偽陽性だった陰性の方)=コロナ感染者数として

死者数と比較しての致死率は、低く出ちゃいますよね。(見かけのコロナ感染者数増えますから)

いや!、、でも、もちろん偽陰性も多く存在するため、(本当はコロナ陽性なんだけれども偽陰性で陰性と判断されちゃった人)の数などを考えると、、、、

もうめちゃくちゃですよね。頭の中爆発です。

やっぱりせめて肺炎はなくていいから風邪くらいの症状はないとこの検査の意味は

全くない!と言ってもいいですね

 

イタリアでは症状のない方にPCRをしている余裕もないでしょうから

症状が重篤な方から優先されていることと仮定して、

その致死率が5%!

やっぱり怖いですね、このウイルスは。はー、嫌だ嫌だ。

 

アメリカは日々検査数を増やし感染者数・死亡者数ともに増加傾向です。

やはり今後の累積していくアメリカの数字などから致死率を考えるというのが無難かもしれません。

致死率が大体0.5%くらい、、インフルエンザの5倍くらい・・なんてたかを括っていると

しっぺ返しにあうかもしれません。

 

学生は卒業式などを我慢している。結婚式やら披露宴まで我慢している人がいる。

その一方でコロナに感染していると知りながら飲み屋にでかけ「他人にうつしてやる〜」とこれ逮捕でしょ??もののおっさん。

感染の可能性がありながらジムとか行っちゃうおじさま。

「子供ら頑張ってるのに、大人も頑張ろか?」と思うことも多いのですが

基本的に日本人は一部の人達を除き、皆我慢強く頑張っていると思います。

 

外来患者様とお話しをしていても

皆さん、各自ものすごく気をつけられていて、自宅と会社の往復のみだったり

イベント事には参加しないなどといった

すごい我慢をしておられます。

つくづく日本人は忍耐力のある誠実な国民だなーと感じます。

 

患者様に強くお伝えすることは

風邪症状があるのなら絶対に会社などには行かないこと。ましてやイベント参加などもっての他です。

家族にうつさないように細心の注意を払うこと。

 

じゃあいつ社会生活に戻っていいのか?

周りにコロナ感染者がいなくて、(明らかな重症の肺炎患者がいないと同義としてください)

自分自身の風邪症状がなくなれば、

社会生活に戻ってもいいと思います。

人から人への感染を避けるように行動する事を肝に銘じて過ごすことはもちろんですが。

(全ての方に当てはまる事です)

臨機応変に対処せざるを得ないですね。

 

 

ドイツでは

政府の見通しとして、とにかく現段階の爆発的流行を抑えて時間稼ぎをしながら

医療設備や体制を整え、

来るべきoutbreakに備えるということでした。

その流行は今年の夏以降と予想しているようです。

 

日本政府の見解では

経路不明の感染が報告されてからおよそ3ヶ月後に感染のピークが、つまり5月頃と言う事になるのでしょうか、最も感染者数が増える時が来るのでは?とのことです。

 

いずれも予想であり、今後の状況次第では変わっていくかもしれません。

とにかく今は大人しくじっとがまんする時期ですね。